ハートの海賊団初戦闘
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村に戻れば、ベポは子ども達と遊んでおり、ローは村の医者らしき人物と話をしているところだった。
「キャプテン」
「ああ、戻ったか」
ペンギンが声をかければ3人が戻ってきたことに気づいてくれ、持っているビンをいくつかペンギンとシャチに渡した。
「割るなよ
おれの部屋に運んでおいてくれ」
「「アイアイ」」
割れ物なので先に運んだ方がいいかと、2人は一度船に戻る事に。
恋歌も薬草を出すためについて行った方がいいかと思い、着いてこうとしたが、ローに腕を掴まれここにいろと言われた。
≪薬草は後ででも大丈夫?≫
「ああ」
「へぇ、それがローくんの言ってた手話かー!
ぼくは使ってる人始めて見た!」
一応ローに薬草は運ばなくてもいいかと確認すると、恋歌とローとやり取りに、医者の男が興味津々という顔を向けてくる。
じっと向けられる視線に、条件反射でローの手を握ると、大丈夫だというように強く握り返された。
「ああ
ちなみにおれの船のクルーは全員使える」
「船医さんが船長だとそういう知識をみんな持ってるもんなんだね」
にこにこと笑っている男は恋歌とローに交互に視線を向けているが、その視線からは嫌な感じは一切しない。
「ところでさっきの薬の話だが…」
恋歌が握っている手の力を少し緩めたのを確認して、ローが男と薬の話を続ける。
『(嫌な視線は…わかる…
それ以外の視線を向けてくれる人だっているんだ…)』
ローが男と話を続けているので、周りを見渡せば、村の男たちが遠巻きに海賊である恋歌やローを見ている事に気づく。
視線を合わせればそれは海賊への興味、ペンギンやシャチの言っていた好意などで、嫌な視線は一つとしてなかった。
じーっとお互いに視線を交わしていると、一人の男がひらっと恋歌に手を振った。
それに返答するように恋歌も手を振り返せば、それが連鎖のように周りの男が全員手を振り始めた。
「ちっ…」
「ははは、可愛い子が乗ってると船長さんは大変だね」
まさかこんなに手を振られると思っていなかった恋歌は、困ったように笑いながら手を振り返している。
ローがその光景に舌打ちをすると、医者の男に笑われた。
「ねぇねぇ、お姉ちゃん」
手を振り合っているだけで特に何かをしてくる様子はないので、ローは心を落ち着かせて話をしようとすると、恋歌の傍に女の子が駆け寄ってきた。
気づいた恋歌が視線を合わせると、ベポの所から来たらしく、一緒に遊ぼうとスカートの裾を引っ張っている。
「いってこい」
ローに確認すると、手を離してぽん、と背中を押された。
頷いた恋歌は女の子に手を引かれ、ベポがもみくちゃにされている場所まで引っ張られていった。
「あの子…話せないことには何か原因があるのかい?」
おそらく医者としての興味で聞いてきたのだろうが、ローはどうこたえるべきかと少し考えた。
「話せるよ
ただ…あいつの声を聞いたら、あんたも魅了されて、忘れられなくなっちまうだろうな」
冗談なのか本気なのかわからない声音で言われたが、恋歌の事を話すローの目はとても優しいということはわかる。
「そっか
そりゃ大変だ」
少年少女の青春に口を出すものではないなと、笑って話を終わらせ、若いのに自分と同等以上の知識のあるローと医療の話に戻った。
「わー!お姉ちゃん上手だね!」
恋歌と先ほどの女の子に花畑に連れてこられ、他の女の子たちと一緒に花冠を作っている。
ベポもちまちまと作り方を教えてもらって、真剣な顔で花冠を作っているが、あまり花に興味のない男の子たちに邪魔をされている。
≪ありがとう≫
紙に字を書くと、女の子は不思議そうに首を傾げて、くりんとした純粋な目を向けてきた。
「お姉ちゃん、お話できないの?
クマさんはできるのに?」
大人であれば何か原因があるのかと気を遣ってくれるかもしれないが、子どもは純粋で疑問に思った事は何でも聞きたくなるのだろう。
その質問を聞こえたベポがおろおろとしているのが見えるが、恋歌は笑って紙に字を書いていく。
≪わたしはね、みんなみたいにお話することが上手じゃないんだ≫
「ふーん
じゃあクマさんたちとはどうやってお話してるの?」
≪手でお話ができるんだよ≫
「見てみたい!!やってみて!!」
「クマさん!こっち来て!!」
男の子に乗られているベポを女の子たちが引っ張ってきて、恋歌の正面に座らされた。
「え?なに?」
≪ベポとこうやって話している姿が見てみたいんだって≫
「で、でも何喋ったらいいんだ?」
≪いつも通りでいいんじゃない?≫
「「「す、すげー!!」」」
ベポと恋歌の特に意味のないやり取りに、子ども達がきらきらとした視線を向けてくる。
海賊の秘密の暗号の様でかっこいいと言われ、簡単な言葉を教えてやると、子ども同士で楽しそうに使い合っていた。
「キャプテン」
「ああ、戻ったか」
ペンギンが声をかければ3人が戻ってきたことに気づいてくれ、持っているビンをいくつかペンギンとシャチに渡した。
「割るなよ
おれの部屋に運んでおいてくれ」
「「アイアイ」」
割れ物なので先に運んだ方がいいかと、2人は一度船に戻る事に。
恋歌も薬草を出すためについて行った方がいいかと思い、着いてこうとしたが、ローに腕を掴まれここにいろと言われた。
≪薬草は後ででも大丈夫?≫
「ああ」
「へぇ、それがローくんの言ってた手話かー!
ぼくは使ってる人始めて見た!」
一応ローに薬草は運ばなくてもいいかと確認すると、恋歌とローとやり取りに、医者の男が興味津々という顔を向けてくる。
じっと向けられる視線に、条件反射でローの手を握ると、大丈夫だというように強く握り返された。
「ああ
ちなみにおれの船のクルーは全員使える」
「船医さんが船長だとそういう知識をみんな持ってるもんなんだね」
にこにこと笑っている男は恋歌とローに交互に視線を向けているが、その視線からは嫌な感じは一切しない。
「ところでさっきの薬の話だが…」
恋歌が握っている手の力を少し緩めたのを確認して、ローが男と薬の話を続ける。
『(嫌な視線は…わかる…
それ以外の視線を向けてくれる人だっているんだ…)』
ローが男と話を続けているので、周りを見渡せば、村の男たちが遠巻きに海賊である恋歌やローを見ている事に気づく。
視線を合わせればそれは海賊への興味、ペンギンやシャチの言っていた好意などで、嫌な視線は一つとしてなかった。
じーっとお互いに視線を交わしていると、一人の男がひらっと恋歌に手を振った。
それに返答するように恋歌も手を振り返せば、それが連鎖のように周りの男が全員手を振り始めた。
「ちっ…」
「ははは、可愛い子が乗ってると船長さんは大変だね」
まさかこんなに手を振られると思っていなかった恋歌は、困ったように笑いながら手を振り返している。
ローがその光景に舌打ちをすると、医者の男に笑われた。
「ねぇねぇ、お姉ちゃん」
手を振り合っているだけで特に何かをしてくる様子はないので、ローは心を落ち着かせて話をしようとすると、恋歌の傍に女の子が駆け寄ってきた。
気づいた恋歌が視線を合わせると、ベポの所から来たらしく、一緒に遊ぼうとスカートの裾を引っ張っている。
「いってこい」
ローに確認すると、手を離してぽん、と背中を押された。
頷いた恋歌は女の子に手を引かれ、ベポがもみくちゃにされている場所まで引っ張られていった。
「あの子…話せないことには何か原因があるのかい?」
おそらく医者としての興味で聞いてきたのだろうが、ローはどうこたえるべきかと少し考えた。
「話せるよ
ただ…あいつの声を聞いたら、あんたも魅了されて、忘れられなくなっちまうだろうな」
冗談なのか本気なのかわからない声音で言われたが、恋歌の事を話すローの目はとても優しいということはわかる。
「そっか
そりゃ大変だ」
少年少女の青春に口を出すものではないなと、笑って話を終わらせ、若いのに自分と同等以上の知識のあるローと医療の話に戻った。
「わー!お姉ちゃん上手だね!」
恋歌と先ほどの女の子に花畑に連れてこられ、他の女の子たちと一緒に花冠を作っている。
ベポもちまちまと作り方を教えてもらって、真剣な顔で花冠を作っているが、あまり花に興味のない男の子たちに邪魔をされている。
≪ありがとう≫
紙に字を書くと、女の子は不思議そうに首を傾げて、くりんとした純粋な目を向けてきた。
「お姉ちゃん、お話できないの?
クマさんはできるのに?」
大人であれば何か原因があるのかと気を遣ってくれるかもしれないが、子どもは純粋で疑問に思った事は何でも聞きたくなるのだろう。
その質問を聞こえたベポがおろおろとしているのが見えるが、恋歌は笑って紙に字を書いていく。
≪わたしはね、みんなみたいにお話することが上手じゃないんだ≫
「ふーん
じゃあクマさんたちとはどうやってお話してるの?」
≪手でお話ができるんだよ≫
「見てみたい!!やってみて!!」
「クマさん!こっち来て!!」
男の子に乗られているベポを女の子たちが引っ張ってきて、恋歌の正面に座らされた。
「え?なに?」
≪ベポとこうやって話している姿が見てみたいんだって≫
「で、でも何喋ったらいいんだ?」
≪いつも通りでいいんじゃない?≫
「「「す、すげー!!」」」
ベポと恋歌の特に意味のないやり取りに、子ども達がきらきらとした視線を向けてくる。
海賊の秘密の暗号の様でかっこいいと言われ、簡単な言葉を教えてやると、子ども同士で楽しそうに使い合っていた。