ハートの海賊団初戦闘
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朝食を食べた後に船を村の港に移動し、村で買う物を確認してから全員で甲板に出る。
「ほら、おれたちがついてるから来いって」
扉の所でこそっと外を覗いているベポの手を、ペンギンとシャチが引っ張り、甲板に連れてくると、いつもよりゆっくりとした足取りでタラップを降りていく。
「行くぞ」
3人の背中を追いかけるように、ローが差し出してくれた手を握り、恋歌とローもタラップを降りて、陸に足をつける。
「あ!昨日のお兄ちゃんたちだ!!」
全員が陸に足をつけたところで、小さな男の子がとことこと走ってきた。
「お、もう元気そうだな」
「うん!」
男の子の腕には包帯が巻かれているが、見た目には元気そうに見える。
シャチに頭を撫でられ、嬉しそうに笑っていた男の子は、シャチの横に大きな白クマがいる事に気づいて、後ろにひっくり返りそうなほど視線を上げる。
「クマさん…?」
「ああ、おれたちの仲間でベポってんだ」
ひょい、と男の子を抱えたシャチはベポの顔がちゃんと見える位置まで持ち上げてやる。
「え、っと…」
「クマさん…お話できるの…?」
「え、あ、うん…」
喋るクマを始めて見た男の子はぱぁ、っと顔を輝かせた。
「すごいや!!
ママに教えないと!!」
「おー、ついでに友達にも教えてやりな」
興奮のあまりじたばたと手足を動かし始めた男の子を下ろすと、走って村の中に戻ってしまった。
「…こりゃ、人気者になる予感だな」
「だな」
子どもたちに人気がでそうだなと笑うシャチとペンギンに、唖然とした顔のまま固まっているベポは、ばしんっ、と背中を強めに叩かれた。
「胸を張れ
おれたちはハートの海賊団
そして、名医トラファルガー・ローの部下だ」
「う、うん!!」
ペンギンに言われた言葉を心に刻み、きりっとした顔で頷いた。
「あ、戻ってきた」
「あ…ん?
ええ!?」
シャチの言葉に反応して村の方に視線を向けると、先ほどの男の子が子ども達を引き連れてこちらに走ってくる。
10人程の子ども達が走ってきて、戸惑うベポに近づいてきらきらとした視線を向けてくるため、ベポがおろおろとしているが、誰も助ける気はなくにこにこと笑みを浮かべているだけ。
「ねぇねぇ!なにかお話して!!」
「お名前は?」
「どうしてクマなのに海賊なのー?」
次々にかけられる言葉にどこから返事をしていいのかわからず、しばらくおろおろとしていると、子ども達がベポによじ登ってきた。
「わー!すっごいもふもふ!!」
「えー!ずるい!わたしも!!」
「え!?ちょっと待って!!」
「じゃ、そいつらの相手頑張れよー」
「ええ!?」
もみくちゃにされているベポを放ってペンギンとシャチは村の中に入り、村の人たちを話しを始めてしまった。
「キャ、キャプテン!恋歌!
助けて…!」
「それぐらい簡単にあしらえるようになれ
恋歌、おれたちも行くぞ」
「置いていかないでよー!!」
泣きそうなベポの声を背に、ローに手を引かれたまま恋歌も村に入る。
『(ベポの魅力をわかってくれたってことだよね)』
たしかに見た目は人間より背も高く、白クマということもあり、大人たちからすれば恐怖の対象になるかもしれないが、純粋な子ども達からすれば、ベポは魅力的な存在。
「顔、にやついてんぞ」
おろおろしながらも子ども達と接し始めたベポの様子に笑みを浮かべていると、ローに指摘されたが、そう言うローも口元が緩んでいる。
そのことは指摘せずに繋いでいる手を強く握ると、それに応えて手を握る力を少し強めてくれた。
「ほら、おれたちがついてるから来いって」
扉の所でこそっと外を覗いているベポの手を、ペンギンとシャチが引っ張り、甲板に連れてくると、いつもよりゆっくりとした足取りでタラップを降りていく。
「行くぞ」
3人の背中を追いかけるように、ローが差し出してくれた手を握り、恋歌とローもタラップを降りて、陸に足をつける。
「あ!昨日のお兄ちゃんたちだ!!」
全員が陸に足をつけたところで、小さな男の子がとことこと走ってきた。
「お、もう元気そうだな」
「うん!」
男の子の腕には包帯が巻かれているが、見た目には元気そうに見える。
シャチに頭を撫でられ、嬉しそうに笑っていた男の子は、シャチの横に大きな白クマがいる事に気づいて、後ろにひっくり返りそうなほど視線を上げる。
「クマさん…?」
「ああ、おれたちの仲間でベポってんだ」
ひょい、と男の子を抱えたシャチはベポの顔がちゃんと見える位置まで持ち上げてやる。
「え、っと…」
「クマさん…お話できるの…?」
「え、あ、うん…」
喋るクマを始めて見た男の子はぱぁ、っと顔を輝かせた。
「すごいや!!
ママに教えないと!!」
「おー、ついでに友達にも教えてやりな」
興奮のあまりじたばたと手足を動かし始めた男の子を下ろすと、走って村の中に戻ってしまった。
「…こりゃ、人気者になる予感だな」
「だな」
子どもたちに人気がでそうだなと笑うシャチとペンギンに、唖然とした顔のまま固まっているベポは、ばしんっ、と背中を強めに叩かれた。
「胸を張れ
おれたちはハートの海賊団
そして、名医トラファルガー・ローの部下だ」
「う、うん!!」
ペンギンに言われた言葉を心に刻み、きりっとした顔で頷いた。
「あ、戻ってきた」
「あ…ん?
ええ!?」
シャチの言葉に反応して村の方に視線を向けると、先ほどの男の子が子ども達を引き連れてこちらに走ってくる。
10人程の子ども達が走ってきて、戸惑うベポに近づいてきらきらとした視線を向けてくるため、ベポがおろおろとしているが、誰も助ける気はなくにこにこと笑みを浮かべているだけ。
「ねぇねぇ!なにかお話して!!」
「お名前は?」
「どうしてクマなのに海賊なのー?」
次々にかけられる言葉にどこから返事をしていいのかわからず、しばらくおろおろとしていると、子ども達がベポによじ登ってきた。
「わー!すっごいもふもふ!!」
「えー!ずるい!わたしも!!」
「え!?ちょっと待って!!」
「じゃ、そいつらの相手頑張れよー」
「ええ!?」
もみくちゃにされているベポを放ってペンギンとシャチは村の中に入り、村の人たちを話しを始めてしまった。
「キャ、キャプテン!恋歌!
助けて…!」
「それぐらい簡単にあしらえるようになれ
恋歌、おれたちも行くぞ」
「置いていかないでよー!!」
泣きそうなベポの声を背に、ローに手を引かれたまま恋歌も村に入る。
『(ベポの魅力をわかってくれたってことだよね)』
たしかに見た目は人間より背も高く、白クマということもあり、大人たちからすれば恐怖の対象になるかもしれないが、純粋な子ども達からすれば、ベポは魅力的な存在。
「顔、にやついてんぞ」
おろおろしながらも子ども達と接し始めたベポの様子に笑みを浮かべていると、ローに指摘されたが、そう言うローも口元が緩んでいる。
そのことは指摘せずに繋いでいる手を強く握ると、それに応えて手を握る力を少し強めてくれた。