ハートの海賊団初戦闘
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ローの診察が終わり、紋章を見て魔力も回復したのを確認し、恋歌は食堂に戻っていいと言われた。
『ローは?』
「おれはカルテ整理してから戻る」
わかったと頷いてローの部屋から食堂に戻ると、3人が笑いながら話をしていた。
「お、どうだった?」
≪頬以外大きな怪我はないから大丈夫だよ≫
「そっか
女の子の顔叩くなんてひどい奴らだ」
相手をぼこぼこにしたはずだが、まだ怒りは納まっていないみたいで、腕を組んで怒っている。
『ベポ』
「ん?どうしたの?」
『ごめんね』
怒っている2人を笑いながら見ているベポに、恋歌が近づいて頭を下げると、何のことかわかったベポがむぎゅっと抱き着いてきた。
『ベポ…』
「いいんだ…
キャプテンが言ってた
頭は小さな傷でもたくさん血が出るんだって
だから恋歌が血を止めてくれてなかったら…もっとひどいことになってたかもしれないって…
ありがとう」
もふもふの毛に顔を埋めるように頷くと、”でもね”とベポが話を続ける。
「今度は…一緒に船を守ろう」
『うん…』
抱きしめあっている2人にペンギンとシャチはほっこりした顔で見守り、今日の夕飯は2人の好きなものにしてやろうと決めた。
その日の夜は相手の海賊から奪った食糧や、島の人たちから貰った食糧で恋歌とベポの好物を作り、海辺に座って外での夕食となった。
比較的北の海にしては暖かい気候なので、外で食事をしていても寒くはない。
「そういえばなんでこんなに島の人が食糧をくれたんだ?」
聞けば今日の夕食に並んでいる食糧は、島の人たちがタダで持たせてくれたものらしい。
海賊である自分達になぜそんなに優しくしてくれたのかと疑問を口にする。
「ああ、あの海賊たちな、村の奴らにも暴力ふるってたんだよなー」
「最初はあいつらに見つからないようにこそっと村に入ったんだけど、あいつらがガキどもにも手出そうとするから、咄嗟に動いちまって…」
へへへ、と頭をかいて笑うシャチに、そっちもそっちで大変だったんだなとぽかんとする。
「で、そいつら倒した後、船に残ってる奴らに俺らの船を攻撃しろって電伝虫で連絡してるのに気づいて、慌てて戻ってきたってわけ」
「だから早く帰ってきてくれたんだ…」
「まぁな
村の奴らから食糧をもらったのは、あいつらの船物色してた時で、なんか必要なら言ってくれってさ」
村の人たちを守った事で、仲良くなってしまったらしい。
焼いた魚を食べながら話を聞いていると、にこっと笑ってペンギンとシャチが、恋歌とベポに顔を近づけてくる。
「だからな、ここの村の連中はおれたちが海賊だってわかってる」
「う、うん」
「明日は2人も一緒に村に行こう」
「『え…?』」
ベポと恋歌の声が重なり、食べていた手が止まる。
「船は村の方に港があるからそっちにつけさせてくれるってさ
だからおれたち5人で、村に行こう」
「お、おれも…いいのか?」
「当たり前だろ!」
にこにこと笑顔を崩さない2人に、ベポと恋歌は目を合わせて笑い合った。
まさかこんなに早くみんなで島に上陸できる日が来るとは思っていなかった。
「やったー!!」
『わっ…』
喜んだベポが、恋歌を抱えてくるくると回っている姿を、しばらく見守り、恋歌を巻き込んで転んで砂まみれになったベポに”けが人は大人しくしてろ!”と怒られた。
「あの海賊たちさ、結局大したことなかったけど、なんで恋歌が勝てなかったんだろうな」
最後に残っていた男2人は多少は腕に覚えがありそうではあったが、恋歌がそんなに手こずるほどの相手とは思えなかった。
実際、ペンギンとシャチであっさりととらえる事が出来た。
「たしかに
ベポは最初の爆発で怪我したらしいけど、恋歌は無傷だったんだろ?
その恋歌が人数差があるとはいえ、魔法有りであんな怪我するか…?」
暗い海に足をつけて遊んでいるベポと恋歌を視線で追いかけながら、疑問に思っていた事をローに聞くと、飲み物をぐいっと飲み切り、ふぅと息をはいた。
「おれとの約束を守ったってのもあるが、おそらく魔力を温存する為に大きな魔法を使わなかったんだろう
ペンギンから報告があった人数より、攻めてきた人数が少なかったこと、ベポも怪我をしてそれを守らねぇとって考えちまったってとこだろうな」
「「なーる…」」
「マシューの時もルスの時も、恋歌の相手は一人だった
そういう状況なら、恋歌は惜しみなく魔力を使う」
ローの見解に納得したペンギンとシャチは、うーんと腕を組んで”でもさ”と話を続ける。
「それじゃあこの先だめなんだよな」
「だよな
あんなザコにやられてるようじゃ…」
「それは恋歌の課題だな
自分と相手の力量をしっかり測って、最低限の魔力量と魔法で相手を倒す
それができるようになりゃ大抵の奴には負けねぇよ、恋歌は
それまでおれたちがフォローしてやりゃいいだけの話だ」
「「だな!!」」
『ローは?』
「おれはカルテ整理してから戻る」
わかったと頷いてローの部屋から食堂に戻ると、3人が笑いながら話をしていた。
「お、どうだった?」
≪頬以外大きな怪我はないから大丈夫だよ≫
「そっか
女の子の顔叩くなんてひどい奴らだ」
相手をぼこぼこにしたはずだが、まだ怒りは納まっていないみたいで、腕を組んで怒っている。
『ベポ』
「ん?どうしたの?」
『ごめんね』
怒っている2人を笑いながら見ているベポに、恋歌が近づいて頭を下げると、何のことかわかったベポがむぎゅっと抱き着いてきた。
『ベポ…』
「いいんだ…
キャプテンが言ってた
頭は小さな傷でもたくさん血が出るんだって
だから恋歌が血を止めてくれてなかったら…もっとひどいことになってたかもしれないって…
ありがとう」
もふもふの毛に顔を埋めるように頷くと、”でもね”とベポが話を続ける。
「今度は…一緒に船を守ろう」
『うん…』
抱きしめあっている2人にペンギンとシャチはほっこりした顔で見守り、今日の夕飯は2人の好きなものにしてやろうと決めた。
その日の夜は相手の海賊から奪った食糧や、島の人たちから貰った食糧で恋歌とベポの好物を作り、海辺に座って外での夕食となった。
比較的北の海にしては暖かい気候なので、外で食事をしていても寒くはない。
「そういえばなんでこんなに島の人が食糧をくれたんだ?」
聞けば今日の夕食に並んでいる食糧は、島の人たちがタダで持たせてくれたものらしい。
海賊である自分達になぜそんなに優しくしてくれたのかと疑問を口にする。
「ああ、あの海賊たちな、村の奴らにも暴力ふるってたんだよなー」
「最初はあいつらに見つからないようにこそっと村に入ったんだけど、あいつらがガキどもにも手出そうとするから、咄嗟に動いちまって…」
へへへ、と頭をかいて笑うシャチに、そっちもそっちで大変だったんだなとぽかんとする。
「で、そいつら倒した後、船に残ってる奴らに俺らの船を攻撃しろって電伝虫で連絡してるのに気づいて、慌てて戻ってきたってわけ」
「だから早く帰ってきてくれたんだ…」
「まぁな
村の奴らから食糧をもらったのは、あいつらの船物色してた時で、なんか必要なら言ってくれってさ」
村の人たちを守った事で、仲良くなってしまったらしい。
焼いた魚を食べながら話を聞いていると、にこっと笑ってペンギンとシャチが、恋歌とベポに顔を近づけてくる。
「だからな、ここの村の連中はおれたちが海賊だってわかってる」
「う、うん」
「明日は2人も一緒に村に行こう」
「『え…?』」
ベポと恋歌の声が重なり、食べていた手が止まる。
「船は村の方に港があるからそっちにつけさせてくれるってさ
だからおれたち5人で、村に行こう」
「お、おれも…いいのか?」
「当たり前だろ!」
にこにこと笑顔を崩さない2人に、ベポと恋歌は目を合わせて笑い合った。
まさかこんなに早くみんなで島に上陸できる日が来るとは思っていなかった。
「やったー!!」
『わっ…』
喜んだベポが、恋歌を抱えてくるくると回っている姿を、しばらく見守り、恋歌を巻き込んで転んで砂まみれになったベポに”けが人は大人しくしてろ!”と怒られた。
「あの海賊たちさ、結局大したことなかったけど、なんで恋歌が勝てなかったんだろうな」
最後に残っていた男2人は多少は腕に覚えがありそうではあったが、恋歌がそんなに手こずるほどの相手とは思えなかった。
実際、ペンギンとシャチであっさりととらえる事が出来た。
「たしかに
ベポは最初の爆発で怪我したらしいけど、恋歌は無傷だったんだろ?
その恋歌が人数差があるとはいえ、魔法有りであんな怪我するか…?」
暗い海に足をつけて遊んでいるベポと恋歌を視線で追いかけながら、疑問に思っていた事をローに聞くと、飲み物をぐいっと飲み切り、ふぅと息をはいた。
「おれとの約束を守ったってのもあるが、おそらく魔力を温存する為に大きな魔法を使わなかったんだろう
ペンギンから報告があった人数より、攻めてきた人数が少なかったこと、ベポも怪我をしてそれを守らねぇとって考えちまったってとこだろうな」
「「なーる…」」
「マシューの時もルスの時も、恋歌の相手は一人だった
そういう状況なら、恋歌は惜しみなく魔力を使う」
ローの見解に納得したペンギンとシャチは、うーんと腕を組んで”でもさ”と話を続ける。
「それじゃあこの先だめなんだよな」
「だよな
あんなザコにやられてるようじゃ…」
「それは恋歌の課題だな
自分と相手の力量をしっかり測って、最低限の魔力量と魔法で相手を倒す
それができるようになりゃ大抵の奴には負けねぇよ、恋歌は
それまでおれたちがフォローしてやりゃいいだけの話だ」
「「だな!!」」