ハートの海賊団初戦闘
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倒した後縄でぐるぐる巻きに縛り上げられた最後まで残っていた2人の男は、明らかに自分達より年下である目の前の3人の少年たちに恐怖を抱いた。
「2人の傷は?」
「大したことねぇ
処置はしてきた」
「それならよかった」
2人の傷は大丈夫だと聞いて、ほっとしたように表情を緩めるが、その表情は一瞬で消え、大切な仲間を傷つけた目の前の海賊をぎろっと睨みつける。
「おれの船のクルーが世話になったな」
「ち、近くに海賊船があったからお宝を奪いに来ただけなんだよ!!
同じ海賊ならわかるだろ…っ!?」
わめきだした男の顔にローの蹴りが入り、その場に倒れた。
「わかるよ
じゃあお前らより強いおれたちが、お前らの事を好きに出来るってのも同じ海賊なら…わかるよな?」
がたがたと震えている男たちは、もう逃げられない事を悟った。
「あいつらの船からなにか盗めそうならとって来い」
「「アイアイ!!」」
男たちに制裁を加えた後、ペンギンとシャチに相手の船の中を確認してくるように伝え、恋歌とベポは船内にいるようにと指示した。
汚れた服を着替える為に、一度自分たちの部屋に戻った。
『(口の中…気持ち悪い…)』
まだ血の味がする口の中をゆすぐために、洗面台のある風呂場へ向かった。
『(わ、こんなに腫れるものなんだ…)』
洗面台の鏡でローに手当てをしてもらった頬を見ると、自分で思っていたより腫れていて少し驚いた。
そっと自分の頬に手を添えると、湿布の手触りと少しの痛み。
口の中を水でゆすげば、ぴりっとした痛みがした。
口の中の水を吐き出せば、わずかに色が着いた水が流れていく。
『(もっと…ちゃんと戦えるようになりたい…)』
流れ続ける水をぼーっと見つめていると、後ろから見慣れた刺青が入った手が、水を止めた。
「…どうした」
『なんでも、ない』
「……食堂でベポと待ってろ」
『うん』
頭を撫でられ、重い足取りで食堂に向かう恋歌を見送り、ふぅと息をはいた。
「大量大量!」
「いやー、意外と宝持ってたな!」
1時間ほどしてほくほくとした顔で戻ってきたシャチとペンギンは、奪った宝を全てポーラータング号へ積み込んだ。
ローも食堂にいる為、全員が食堂に集まっている。
食堂で初めて奪った宝の事で楽しそうに笑う2人だったが、一通り笑った後、すっと真顔になった。
「2人とも、怪我は痛くねぇか?」
「え?うん
もうおれは平気だよ」
『わ、わたしも』
「そりゃなによりだ
けどな?」
恋歌にはペンギンが、ベポにはシャチがでこぴんを入れ、こん、と頭を軽く小突かれた。
「船を守った事は立派だ
逃げなかったこともな
けど、いざとなれば逃げる事も覚えろ」
「この船はヴォルフが作った大事な船だ
でも、その船を守るためにお前たちが傷ついていいわけじゃない
ヴォルフだって、きっとそんなの望んでない」
シャチとペンギンが言いたいことがわかった恋歌とベポは、しゅんとしたように俯いた。
「ご、ごめんよ…」
『ごめんなさい…』
素直に謝る2人の言葉に、もう責める気はないようで、表情を緩めてくれる。
「恋歌、ベポ」
名前を呼ばれて2人が顔を上げると、にかっと笑ったペンギンとシャチが今度は優しく頭を撫でてくれる。
「船を守ってくれてありがとな」
「お前たちが頑張ってくれたおかげで、おれたちの船は無傷だ」
優しく笑ってくれる2人に涙腺が緩みそうになるが、ベポと恋歌は顔を見合わせて嬉しそうに笑った。
「後で一人ずつおれの部屋に来い」
言いたいことはすべてペンギンとシャチが伝えてくれたので、カルテの作成と他に怪我がないかの確認の為に2人を呼び出し、ローは先に部屋に戻った。
「2人の傷は?」
「大したことねぇ
処置はしてきた」
「それならよかった」
2人の傷は大丈夫だと聞いて、ほっとしたように表情を緩めるが、その表情は一瞬で消え、大切な仲間を傷つけた目の前の海賊をぎろっと睨みつける。
「おれの船のクルーが世話になったな」
「ち、近くに海賊船があったからお宝を奪いに来ただけなんだよ!!
同じ海賊ならわかるだろ…っ!?」
わめきだした男の顔にローの蹴りが入り、その場に倒れた。
「わかるよ
じゃあお前らより強いおれたちが、お前らの事を好きに出来るってのも同じ海賊なら…わかるよな?」
がたがたと震えている男たちは、もう逃げられない事を悟った。
「あいつらの船からなにか盗めそうならとって来い」
「「アイアイ!!」」
男たちに制裁を加えた後、ペンギンとシャチに相手の船の中を確認してくるように伝え、恋歌とベポは船内にいるようにと指示した。
汚れた服を着替える為に、一度自分たちの部屋に戻った。
『(口の中…気持ち悪い…)』
まだ血の味がする口の中をゆすぐために、洗面台のある風呂場へ向かった。
『(わ、こんなに腫れるものなんだ…)』
洗面台の鏡でローに手当てをしてもらった頬を見ると、自分で思っていたより腫れていて少し驚いた。
そっと自分の頬に手を添えると、湿布の手触りと少しの痛み。
口の中を水でゆすげば、ぴりっとした痛みがした。
口の中の水を吐き出せば、わずかに色が着いた水が流れていく。
『(もっと…ちゃんと戦えるようになりたい…)』
流れ続ける水をぼーっと見つめていると、後ろから見慣れた刺青が入った手が、水を止めた。
「…どうした」
『なんでも、ない』
「……食堂でベポと待ってろ」
『うん』
頭を撫でられ、重い足取りで食堂に向かう恋歌を見送り、ふぅと息をはいた。
「大量大量!」
「いやー、意外と宝持ってたな!」
1時間ほどしてほくほくとした顔で戻ってきたシャチとペンギンは、奪った宝を全てポーラータング号へ積み込んだ。
ローも食堂にいる為、全員が食堂に集まっている。
食堂で初めて奪った宝の事で楽しそうに笑う2人だったが、一通り笑った後、すっと真顔になった。
「2人とも、怪我は痛くねぇか?」
「え?うん
もうおれは平気だよ」
『わ、わたしも』
「そりゃなによりだ
けどな?」
恋歌にはペンギンが、ベポにはシャチがでこぴんを入れ、こん、と頭を軽く小突かれた。
「船を守った事は立派だ
逃げなかったこともな
けど、いざとなれば逃げる事も覚えろ」
「この船はヴォルフが作った大事な船だ
でも、その船を守るためにお前たちが傷ついていいわけじゃない
ヴォルフだって、きっとそんなの望んでない」
シャチとペンギンが言いたいことがわかった恋歌とベポは、しゅんとしたように俯いた。
「ご、ごめんよ…」
『ごめんなさい…』
素直に謝る2人の言葉に、もう責める気はないようで、表情を緩めてくれる。
「恋歌、ベポ」
名前を呼ばれて2人が顔を上げると、にかっと笑ったペンギンとシャチが今度は優しく頭を撫でてくれる。
「船を守ってくれてありがとな」
「お前たちが頑張ってくれたおかげで、おれたちの船は無傷だ」
優しく笑ってくれる2人に涙腺が緩みそうになるが、ベポと恋歌は顔を見合わせて嬉しそうに笑った。
「後で一人ずつおれの部屋に来い」
言いたいことはすべてペンギンとシャチが伝えてくれたので、カルテの作成と他に怪我がないかの確認の為に2人を呼び出し、ローは先に部屋に戻った。