ハートの海賊団初戦闘
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ベポはなんとか恋歌を連れて一度退こうと考えているが、どくどくと頭から流れる血が冷静な思考を奪っていく。
「まぁあのクマはあいつがなんとかしてくれるとして…」
『…ごほっ』
もう一度恋歌の頬を男が叩くと、今度は立っていられなかったのか、膝をついて咳き込んでいる。
「で、お前は何の能力者なわけ?」
『(まだ…魔力はある…)』
ぐいっと髪を掴んで顔を上げさせられた恋歌は、きっ、と男を睨む。
それにいらっとした男は、刀を恋歌の頬にぺちぺちとあてる。
「気の強い女だ
ま、このお綺麗な顔に傷つけたくなきゃ…「【シャンブルズ】」
は?」
薄い膜に囲われた直後、今まで目の前にいた恋歌が消え、替わりに小石が現れた。
「キャプテン!!シャチ!ペンギン!」
『(ロー…)』
「……」
ベポが嬉しそうに戻ってきた3人に声をかけるが、3人は青筋を浮かべていつもの笑顔はない。
ローの能力で今恋歌は、ローに横抱きに抱えられているが、眉間に皺を寄せたローに無言で見下ろされている。
「はっ、また若い船長だな」
「ベポ、下がれ」
「あ、アイアイ…」
キャプテンと呼ばれた若いローを見て、馬鹿にしたような笑みを浮かべる男だったが、それに反応することなくベポに指示を出す。
断れない雰囲気におとなしく従ったベポは、とことこと3人の後ろに下がる。
「ペンギン、シャチ
…死ぬ手前までだ」
「「アイアイ!!」」
ローは敵に背中を向け、ペンギンとシャチは武器を持って駈け出した。
「恋歌、ベポ
傷を診せろ」
「お、おれは平気だから恋歌を診てあげてよ」
『だめだよ
ベポの方が、いっぱい、血が出てたのに』
ローに先に診てもらうのを譲り合っている2人に、はぁとため息をついたローは、抱えていた恋歌をベポに預け、能力で救急箱と小石を入れ替えた。
「もういい
ベポ、頭の傷診せろ」
「う、うん」
ローが診たところ、たしかに見た目の傷はベポの方が酷い為、先に手当てをしてやろうと、包帯を取り出した。
頭と腕の怪我に包帯を巻くと、ベポの血は止まったようで、おお、と感動している。
「次、恋歌
頬診せろ」
『うん』
傷らしい傷は頬だけなのでそれに頷くと、腫れているだけのようなので、湿布を頬に貼ってやる。
「唇…噛んだのか…」
傷ついている唇を指でなぞると、申し訳なさそうな顔をして小さく頷いた。
『ごめんね…
魔法…使っちゃった…』
「おれも…あのままだったら、船守りきれなかった…」
約束を守れなかったとローに謝るが、謝られたローは重いため息をついて頭を押さえた。
「お前ら…後で話がある
そこでおとなしくしてろ
一歩も動くなよ、いいな」
2人の頭にぽん、と手を置いて、ペンギンとシャチが倒した海賊たちの元に向かった。
「まぁあのクマはあいつがなんとかしてくれるとして…」
『…ごほっ』
もう一度恋歌の頬を男が叩くと、今度は立っていられなかったのか、膝をついて咳き込んでいる。
「で、お前は何の能力者なわけ?」
『(まだ…魔力はある…)』
ぐいっと髪を掴んで顔を上げさせられた恋歌は、きっ、と男を睨む。
それにいらっとした男は、刀を恋歌の頬にぺちぺちとあてる。
「気の強い女だ
ま、このお綺麗な顔に傷つけたくなきゃ…「【シャンブルズ】」
は?」
薄い膜に囲われた直後、今まで目の前にいた恋歌が消え、替わりに小石が現れた。
「キャプテン!!シャチ!ペンギン!」
『(ロー…)』
「……」
ベポが嬉しそうに戻ってきた3人に声をかけるが、3人は青筋を浮かべていつもの笑顔はない。
ローの能力で今恋歌は、ローに横抱きに抱えられているが、眉間に皺を寄せたローに無言で見下ろされている。
「はっ、また若い船長だな」
「ベポ、下がれ」
「あ、アイアイ…」
キャプテンと呼ばれた若いローを見て、馬鹿にしたような笑みを浮かべる男だったが、それに反応することなくベポに指示を出す。
断れない雰囲気におとなしく従ったベポは、とことこと3人の後ろに下がる。
「ペンギン、シャチ
…死ぬ手前までだ」
「「アイアイ!!」」
ローは敵に背中を向け、ペンギンとシャチは武器を持って駈け出した。
「恋歌、ベポ
傷を診せろ」
「お、おれは平気だから恋歌を診てあげてよ」
『だめだよ
ベポの方が、いっぱい、血が出てたのに』
ローに先に診てもらうのを譲り合っている2人に、はぁとため息をついたローは、抱えていた恋歌をベポに預け、能力で救急箱と小石を入れ替えた。
「もういい
ベポ、頭の傷診せろ」
「う、うん」
ローが診たところ、たしかに見た目の傷はベポの方が酷い為、先に手当てをしてやろうと、包帯を取り出した。
頭と腕の怪我に包帯を巻くと、ベポの血は止まったようで、おお、と感動している。
「次、恋歌
頬診せろ」
『うん』
傷らしい傷は頬だけなのでそれに頷くと、腫れているだけのようなので、湿布を頬に貼ってやる。
「唇…噛んだのか…」
傷ついている唇を指でなぞると、申し訳なさそうな顔をして小さく頷いた。
『ごめんね…
魔法…使っちゃった…』
「おれも…あのままだったら、船守りきれなかった…」
約束を守れなかったとローに謝るが、謝られたローは重いため息をついて頭を押さえた。
「お前ら…後で話がある
そこでおとなしくしてろ
一歩も動くなよ、いいな」
2人の頭にぽん、と手を置いて、ペンギンとシャチが倒した海賊たちの元に向かった。