ハートの海賊団初戦闘
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今日は何も言いつけられていないので、2人で甲板に座ってぼーっとして待つことしかできない、
空を見上げれば雲がゆっくりと流れており、カモメの声がわずかに聞こえる。
「遅いね…」
『うん』
数時間経っても帰ってこない3人が心配ではあるが、船から降りることを許可されていないため、2人とも探しにいくこともできない。
「さっきの本の続きでも読もっか」
あまりにもすることがないので、先程ローから渡された本の続きでも読もうかと提案すると、恋歌はそれに頷いた。
「!!
恋歌!!」
『(え!!)』
一度船内に戻ろうと立ち上がろうとすると、船を隠していた大きな岩が爆発し、崩れた岩が甲板に出ていた2人の上に降りかかってきた。
『ベポ…』
「…大丈夫?」
咄嗟にベポが恋歌に覆いかぶさり、降ってくる岩から守ってくれたが、頭に当たったらしくベポの白い毛が赤く染まり、恋歌の頬にベポの血が落ちた。
『ベポっ…!なんで…!』
「へへっ、勝手に身体が動いたんだよね
恋歌に怪我がないならよかった」
泣きそうになっている恋歌に平気だと笑い、ざりっ、と足音が聞こえた方向に恋歌を背中に隠すように立ち上がった。
「誰だ…」
「へぇ…こりゃ珍しい…
喋るクマかよ」
人の声がする方に威嚇をするベポの背中からこっそり相手を盗み見ると、刀を肩に担いだ人相の悪い男を先頭に、数人の男がにやにやとしながら立っていた。
「お前たち海賊か」
「そういうお前だって、海賊旗がある船に乗ってるってことは海賊なんだろ?
それとも…その海賊に捕まってたか?」
「おれはハートの海賊団の航海士だ!」
いつものベポからは想像できないほど怒りを露わにし、今にも飛び出してしまいそうなほど拳に力が入っている。
それでも飛び出さないのは自分の後ろに恋歌がいるから。
この人数相手では恋歌と協力しなければ船を守る事が出来ないとわかっている。
「恋歌…みんなが戻ってくるまでおれたちで船を守ろう」
『(【タウロス
レプス】)』
ローに言われた通り相手に見えないようにベポの後ろで魔法を発動し、ベポと目を合わせて頷き合う。
「お、その女も高く売れそうだな
あいつら生け捕りにしろ!!」
「「「おお!!」」」
ぺろりと唇を舐めた男が刀を前に出すと、周りにいた男たちが一斉に船に上がって襲いかかってきた。
「アイアイ!!」
ベポは体術を駆使して戦い、恋歌は腕と足の筋力を上げ、一発ずつ急所にうち込み、男たちを動けなくしていく。
「…あ、れ」
『!!』
半数ほど倒した時、急にベポが膝をついた。
慌てて駆け寄ると、自分自身もなぜ膝をついたのかわかっていないようで、不思議そうな顔をしている。
『(貧血か…!)』
ぽたぽたと頭から流れる血は手当てもせず、動き回っているせいで出血量が増えてしまっており、貧血で眩暈がするのだろうと理解した。
「クマの方が倒れたぞ!」
『(ベポを守りながら戦うなら…!)』
ローに心の中で謝り、魔方陣から杖を召喚して握りしめる。
「恋歌…だめだよ…」
「…は?」
『(いつ3人が帰ってくるかわからない上に、ここにいる人数はペンギンに聞いていたより少ない
魔力を温存しながら戦うしかない…)』
ぽかんとしている男たち相手に杖を構えて大きく息を吸い込んだ。
空を見上げれば雲がゆっくりと流れており、カモメの声がわずかに聞こえる。
「遅いね…」
『うん』
数時間経っても帰ってこない3人が心配ではあるが、船から降りることを許可されていないため、2人とも探しにいくこともできない。
「さっきの本の続きでも読もっか」
あまりにもすることがないので、先程ローから渡された本の続きでも読もうかと提案すると、恋歌はそれに頷いた。
「!!
恋歌!!」
『(え!!)』
一度船内に戻ろうと立ち上がろうとすると、船を隠していた大きな岩が爆発し、崩れた岩が甲板に出ていた2人の上に降りかかってきた。
『ベポ…』
「…大丈夫?」
咄嗟にベポが恋歌に覆いかぶさり、降ってくる岩から守ってくれたが、頭に当たったらしくベポの白い毛が赤く染まり、恋歌の頬にベポの血が落ちた。
『ベポっ…!なんで…!』
「へへっ、勝手に身体が動いたんだよね
恋歌に怪我がないならよかった」
泣きそうになっている恋歌に平気だと笑い、ざりっ、と足音が聞こえた方向に恋歌を背中に隠すように立ち上がった。
「誰だ…」
「へぇ…こりゃ珍しい…
喋るクマかよ」
人の声がする方に威嚇をするベポの背中からこっそり相手を盗み見ると、刀を肩に担いだ人相の悪い男を先頭に、数人の男がにやにやとしながら立っていた。
「お前たち海賊か」
「そういうお前だって、海賊旗がある船に乗ってるってことは海賊なんだろ?
それとも…その海賊に捕まってたか?」
「おれはハートの海賊団の航海士だ!」
いつものベポからは想像できないほど怒りを露わにし、今にも飛び出してしまいそうなほど拳に力が入っている。
それでも飛び出さないのは自分の後ろに恋歌がいるから。
この人数相手では恋歌と協力しなければ船を守る事が出来ないとわかっている。
「恋歌…みんなが戻ってくるまでおれたちで船を守ろう」
『(【タウロス
レプス】)』
ローに言われた通り相手に見えないようにベポの後ろで魔法を発動し、ベポと目を合わせて頷き合う。
「お、その女も高く売れそうだな
あいつら生け捕りにしろ!!」
「「「おお!!」」」
ぺろりと唇を舐めた男が刀を前に出すと、周りにいた男たちが一斉に船に上がって襲いかかってきた。
「アイアイ!!」
ベポは体術を駆使して戦い、恋歌は腕と足の筋力を上げ、一発ずつ急所にうち込み、男たちを動けなくしていく。
「…あ、れ」
『!!』
半数ほど倒した時、急にベポが膝をついた。
慌てて駆け寄ると、自分自身もなぜ膝をついたのかわかっていないようで、不思議そうな顔をしている。
『(貧血か…!)』
ぽたぽたと頭から流れる血は手当てもせず、動き回っているせいで出血量が増えてしまっており、貧血で眩暈がするのだろうと理解した。
「クマの方が倒れたぞ!」
『(ベポを守りながら戦うなら…!)』
ローに心の中で謝り、魔方陣から杖を召喚して握りしめる。
「恋歌…だめだよ…」
「…は?」
『(いつ3人が帰ってくるかわからない上に、ここにいる人数はペンギンに聞いていたより少ない
魔力を温存しながら戦うしかない…)』
ぽかんとしている男たち相手に杖を構えて大きく息を吸い込んだ。