初めての島
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その日の夜の夕食は留守番だった2人の好物を作ってくれた。
この船で歳が1番下の2人を残していくことに罪悪感があったのだが、恋歌のおかげでベポも笑顔だった。
「(ベポと2人なら恋歌はいいお姉さんになるんだな)」
昔から恋歌はベポに甘いなとは思っていたが、このメンバーの中ではベポが一番年下で、恋歌がその次。
おそらくベポの可愛らしいクマという見た目もあり、恋歌もいいお姉さんであろうとするのだろうと、ペンギンは勝手に納得している。
「(おれもいいお兄ちゃんにならねぇとな)」
ペンギンはこのメンバーの中で最年長。
無茶をしがちな年下の船長と紅一点の為に、兄として船員としてできることを。
「そうだ、デザートも買ってきたんだけど食べるか?」
「デザート!?食べる!!」
『わ、たしも』
デザート一つで喜んでもらえる2人に甘いものも作れるようになろうとこっそり決めた。
ケーキを買ってきており、留守番組だった2人の前に出せば、不思議そうな顔をして顔を見合わせている。
「俺たちだけ…?」
≪みんなの分は?≫
「ん?おれたちはいいよ」
「2人の為に買ってきたんだ
2人で食べな」
「おれは甘いもんはそこまで好きじゃねぇ」
にこにこしながら2人がケーキを食べるのを見ているペンギンとシャチ、食後の紅茶を飲んでいるロー。
「……」
『(もう…みんな優しいんだから)』
フォークを握ってケーキを一口とり、自分の口に入れる。
『(美味しい…!)』
「…!!」
「ははっ、美味いみたいでよかった」
恋歌とベポの顔がぱぁっと輝いたのを見て、ペンギンとシャチが満足そうに笑う。
きらきらした顔のまま二口目を食べるのかと思いきや、フォークはずいっとペンギンの口の前にきた。
『あー』
「??
あー…」
恋歌の声につられて口を開ければ、その中にケーキが入ってくる。
反射的に口を閉じれば口の中に甘さが広がった。
『美味しい?』
「…ああ、ありがとな」
『わたしも…ケーキ、ありがとう』
どういたしましてと頭を撫でてやると、横ではシャチがベポにあーん、とされていた。
『一口も、いらない?』
一連の流れを見ているだけだったローにも恋歌がケーキを差し出せば、椅子から少し腰を浮かしてケーキを食べた。
「悪くはねぇな」
飲んでいた紅茶と合うようで、もきゅもきゅとケーキを食べている。
「みんなで食べた方が美味しいよ」
「そうだな
じゃあ今度はでっかいホールケーキでも買ってくるか!」
「おれが作ってやるよ」
「やったー!」
「恋歌はどんなケーキがいい?」
「ふっ…」
今日も平和だなと笑みをこぼし、席を立つ。
「あんま甘くねぇのにしろよ」
「「「アイアイ!」」」
この船で歳が1番下の2人を残していくことに罪悪感があったのだが、恋歌のおかげでベポも笑顔だった。
「(ベポと2人なら恋歌はいいお姉さんになるんだな)」
昔から恋歌はベポに甘いなとは思っていたが、このメンバーの中ではベポが一番年下で、恋歌がその次。
おそらくベポの可愛らしいクマという見た目もあり、恋歌もいいお姉さんであろうとするのだろうと、ペンギンは勝手に納得している。
「(おれもいいお兄ちゃんにならねぇとな)」
ペンギンはこのメンバーの中で最年長。
無茶をしがちな年下の船長と紅一点の為に、兄として船員としてできることを。
「そうだ、デザートも買ってきたんだけど食べるか?」
「デザート!?食べる!!」
『わ、たしも』
デザート一つで喜んでもらえる2人に甘いものも作れるようになろうとこっそり決めた。
ケーキを買ってきており、留守番組だった2人の前に出せば、不思議そうな顔をして顔を見合わせている。
「俺たちだけ…?」
≪みんなの分は?≫
「ん?おれたちはいいよ」
「2人の為に買ってきたんだ
2人で食べな」
「おれは甘いもんはそこまで好きじゃねぇ」
にこにこしながら2人がケーキを食べるのを見ているペンギンとシャチ、食後の紅茶を飲んでいるロー。
「……」
『(もう…みんな優しいんだから)』
フォークを握ってケーキを一口とり、自分の口に入れる。
『(美味しい…!)』
「…!!」
「ははっ、美味いみたいでよかった」
恋歌とベポの顔がぱぁっと輝いたのを見て、ペンギンとシャチが満足そうに笑う。
きらきらした顔のまま二口目を食べるのかと思いきや、フォークはずいっとペンギンの口の前にきた。
『あー』
「??
あー…」
恋歌の声につられて口を開ければ、その中にケーキが入ってくる。
反射的に口を閉じれば口の中に甘さが広がった。
『美味しい?』
「…ああ、ありがとな」
『わたしも…ケーキ、ありがとう』
どういたしましてと頭を撫でてやると、横ではシャチがベポにあーん、とされていた。
『一口も、いらない?』
一連の流れを見ているだけだったローにも恋歌がケーキを差し出せば、椅子から少し腰を浮かしてケーキを食べた。
「悪くはねぇな」
飲んでいた紅茶と合うようで、もきゅもきゅとケーキを食べている。
「みんなで食べた方が美味しいよ」
「そうだな
じゃあ今度はでっかいホールケーキでも買ってくるか!」
「おれが作ってやるよ」
「やったー!」
「恋歌はどんなケーキがいい?」
「ふっ…」
今日も平和だなと笑みをこぼし、席を立つ。
「あんま甘くねぇのにしろよ」
「「「アイアイ!」」」