初めての島
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その後は順調に航海し、島を出て3日後、ベポの言った通りの日数で初めての島に上陸した。
「じゃあ留守番よろしくな」
「任せてよ」
《気をつけてね》
初めての島ということもあり、ミンク族であるベポと、万が一の時のことを考え、恋歌が船で留守番することになった。
「ベポ、恋歌のことは頼んだぞ」
「アイアイ!」
びしっ、とポーズを決めているベポに、ペンギンとシャチが頭を撫でてやり、3人が船から降りていく。
船の上から3人の背中が見えなくなるまで見送り、ベポと一度船内に戻って洗濯物の入った籠を甲板まで持ってきた。
3人がいない間に洗濯をするように言われており、そのかわり今日の夕食はシャチとペンギンが作ってくれることになっている。
大きな桶を持ってきて並んで座り、手洗いでごしごしとみんなの服を洗い始める。
「ふんふんふんふん」
ベポは楽しそうに鼻歌を歌いながら洗濯をしているが水は冷たく、島でしていたので慣れているとは言え、正直きついものがある。
『ベポ』
「ん?どうしたの?」
つんつん、とベポをつついて声をかけると、手を止めて視線を向けてくれる。
《魔法の練習してもいい?》
「え?いま?」
いいけど…、とベポから不思議そうな顔をされたが、立ち上がって杖を出して桶に手をかざす。
『【アクエリアス】』
桶の上に魔法陣が現れ、桶の中の水が球体になって宙に浮かぶ。
水瓶座の力を借りて水を自由自在に操ることができる魔法なので、洗濯物がじゃぶじゃぶと自動的に洗われているようにも見える。
「おおー!すごい!」
それにすごいすごいと言いながらベポが次々に洗濯物を水の中に入れていく。
「どうして今までこれ使わなかったの?」
こんな便利な魔法があるのなら、島にいた時も使えばよかったのにとベポが首を傾げると、恋歌が小さく首を横に振った。
『今までは、出来る限り魔法、使いたくなかったから…
でも、海賊になったなら、できること、増やしときたくて』
「そっか!
洗濯はみんな手冷たいって言ってもんねー」
白熊であるベポはあまり冷たいとは感じていなかったようだが、他の3人は島でも震えながら洗濯をしていた。
洗濯は今のところ順番で回ってくるが、魔法の練習にはちょうどいいぐらい。
「どんどん洗濯物いれるね!」
洗剤と混ざった水の方にベポが洗濯物を入れ、洗い終わった物は綺麗な水の中に入れて洗剤を落としていくという作業を繰り返し、いつもより数倍速く洗濯を終えることができた。
「今日はいい天気だから洗濯物が良く乾きそうだねー」
甲板の上に洗濯物を干していると、ベポが空を見ながらぽつりと呟いた。
それにつられて空を見上げると、たしかに風は冷たいがいい天気だと、ふっと笑みが溢れる。
『(今日の夜は星が見れるかな)』
このまま夜まで雲が出なければ、星を見ることができるだろうと思ったが、遠くに雨雲が見えている。
「夜には雨になりそうだね」
その視線に気付いたベポは、今夜の不寝番なので少し嫌そうな顔をしている。
《雨が降る前に乾くといいね》
「そうだねー」
思ったより洗濯が早く終わったので、急にやることがなくなり2人で甲板に座ってぼーっとしていると、ベポがそうだと急に立ち上がって船内に入っていった。
「じゃあ留守番よろしくな」
「任せてよ」
《気をつけてね》
初めての島ということもあり、ミンク族であるベポと、万が一の時のことを考え、恋歌が船で留守番することになった。
「ベポ、恋歌のことは頼んだぞ」
「アイアイ!」
びしっ、とポーズを決めているベポに、ペンギンとシャチが頭を撫でてやり、3人が船から降りていく。
船の上から3人の背中が見えなくなるまで見送り、ベポと一度船内に戻って洗濯物の入った籠を甲板まで持ってきた。
3人がいない間に洗濯をするように言われており、そのかわり今日の夕食はシャチとペンギンが作ってくれることになっている。
大きな桶を持ってきて並んで座り、手洗いでごしごしとみんなの服を洗い始める。
「ふんふんふんふん」
ベポは楽しそうに鼻歌を歌いながら洗濯をしているが水は冷たく、島でしていたので慣れているとは言え、正直きついものがある。
『ベポ』
「ん?どうしたの?」
つんつん、とベポをつついて声をかけると、手を止めて視線を向けてくれる。
《魔法の練習してもいい?》
「え?いま?」
いいけど…、とベポから不思議そうな顔をされたが、立ち上がって杖を出して桶に手をかざす。
『【アクエリアス】』
桶の上に魔法陣が現れ、桶の中の水が球体になって宙に浮かぶ。
水瓶座の力を借りて水を自由自在に操ることができる魔法なので、洗濯物がじゃぶじゃぶと自動的に洗われているようにも見える。
「おおー!すごい!」
それにすごいすごいと言いながらベポが次々に洗濯物を水の中に入れていく。
「どうして今までこれ使わなかったの?」
こんな便利な魔法があるのなら、島にいた時も使えばよかったのにとベポが首を傾げると、恋歌が小さく首を横に振った。
『今までは、出来る限り魔法、使いたくなかったから…
でも、海賊になったなら、できること、増やしときたくて』
「そっか!
洗濯はみんな手冷たいって言ってもんねー」
白熊であるベポはあまり冷たいとは感じていなかったようだが、他の3人は島でも震えながら洗濯をしていた。
洗濯は今のところ順番で回ってくるが、魔法の練習にはちょうどいいぐらい。
「どんどん洗濯物いれるね!」
洗剤と混ざった水の方にベポが洗濯物を入れ、洗い終わった物は綺麗な水の中に入れて洗剤を落としていくという作業を繰り返し、いつもより数倍速く洗濯を終えることができた。
「今日はいい天気だから洗濯物が良く乾きそうだねー」
甲板の上に洗濯物を干していると、ベポが空を見ながらぽつりと呟いた。
それにつられて空を見上げると、たしかに風は冷たいがいい天気だと、ふっと笑みが溢れる。
『(今日の夜は星が見れるかな)』
このまま夜まで雲が出なければ、星を見ることができるだろうと思ったが、遠くに雨雲が見えている。
「夜には雨になりそうだね」
その視線に気付いたベポは、今夜の不寝番なので少し嫌そうな顔をしている。
《雨が降る前に乾くといいね》
「そうだねー」
思ったより洗濯が早く終わったので、急にやることがなくなり2人で甲板に座ってぼーっとしていると、ベポがそうだと急に立ち上がって船内に入っていった。