出会いから出航まで
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ベポと出会った翌日。
朝食をとっているときに仕事の話をして、ベポはしばらくローと恋歌に着いて仕事を覚える事になった。
「お、おれなにか手伝えることある?」
「今日はあそこの野菜を収穫して夕飯にする
俺がやるから見てろ」
ローの手際を参考に人とは違う手で器用に野菜を収穫していく。
『(仲良しだなぁ)』
わいわいと楽しく収穫している姿を横目で見ながら、恋歌は野菜の成長具合を確認している。
『(来月もこれなら大丈夫そう)』
ヴォルフの発明品が問題なく作動しているおかげで、来月の収穫も問題なさそうだとノートに成長記録を書いていく。
「恋歌、薬草も見に行くか?」
≪そうだね
たしかヴォルフに塗ってる薬がそろそろなくなりそうだったはず≫
「あー、そう言えばそうだったな」
「ん?
そ、それなに!?」
収穫した野菜をリヤカーに乗せて、近くにある薬草畑にも行くかと尋ねに来たローへの返答に手話を使うと、ベポが興奮したように身を乗り出してきた。
「こうやって手で喋りたいことを伝える方法があるんだ
俺と恋歌はそれを使って話をする」
「えー!!いいなぁ!
おれにも教えてくれ!!」
「じゃあ一緒に勉強するか
俺たちもまだ完璧に使いこなせてるわけじゃねぇからな」
「うん!」
嬉しそうに笑うベポにローも恋歌も笑顔になった。
「よし、じゃあさっさと仕事終わらせるぞ」
「アイアイ!!」
その日の夕飯後、三人で集まって手話の本を開いて勉強会が始まった。
「基本的に使うのは恋歌だ
俺たちは恋歌の言いたいことがわかるように、恋歌がしている手話がどういう意味なのかを覚える」
「う、うん」
自分の為に申し訳ないなとは思うが、真剣に本を見ながら覚えようとしているベポに、恋歌は心臓のあたりが温かくなったような感覚がした。
先ずは簡単な返答から覚える事になり、ベポが簡単な質問をしてそれに恋歌が答えるという形で勉強がはじまった。
しばらく様子を見ていたローも初日は恋歌に任せてもいいと思ったのか、ローはローで手話の勉強を始めた。
数時間頑張って勉強をしていると、ヴォルフがそろそろ風呂に入って来いと声をかけてきたので、今日はここまでということになった。
「あ、そうだ
恋歌一緒にお風呂入ろう!」
「ぶっ!」
唐突に何を言い出すのかと、飲んでいた紅茶を吹き出したローだったが、すでに恋歌はベポのお誘いに教えたばかりの手話で“いいよ”と返事をしてしまっていた。
「ローさんはどうする?」
「…俺はいい」
人間とクマの感覚はやはり違うようで、恋歌を誘った後にローも誘ってきた。
ベポがローを誘った時に恋歌が、え…という顔で固まっていたのが唯一の救いに思えた。
「そっか
ローさん先に行く?」
「…ああ、そうさせてもらう」
恋歌がいるので先に行かせようかと思ったが、なんだか今の会話でどっと疲れたような感じがしたので、先に風呂に行かせてもらうことにした。
「お先」
気を遣っていつもより手早く風呂から上がってきたローは、待っている間手話の勉強を続けていた二人に声をかけた。
「じゃあ行こうか」
とたとたと二人で部屋から出て行ったあと、倒れ込むようにベッドに沈んだ。
「(恋歌はベポと風呂は問題ねぇのか…
まぁあいつ白クマだしな)」
なんだか仲間外れにされたような感覚がしているが、ローは恋歌と一緒に風呂に入る事はできない。
二人を待っている間近くにあった医学書でも読もうと本に手を伸ばした。
朝食をとっているときに仕事の話をして、ベポはしばらくローと恋歌に着いて仕事を覚える事になった。
「お、おれなにか手伝えることある?」
「今日はあそこの野菜を収穫して夕飯にする
俺がやるから見てろ」
ローの手際を参考に人とは違う手で器用に野菜を収穫していく。
『(仲良しだなぁ)』
わいわいと楽しく収穫している姿を横目で見ながら、恋歌は野菜の成長具合を確認している。
『(来月もこれなら大丈夫そう)』
ヴォルフの発明品が問題なく作動しているおかげで、来月の収穫も問題なさそうだとノートに成長記録を書いていく。
「恋歌、薬草も見に行くか?」
≪そうだね
たしかヴォルフに塗ってる薬がそろそろなくなりそうだったはず≫
「あー、そう言えばそうだったな」
「ん?
そ、それなに!?」
収穫した野菜をリヤカーに乗せて、近くにある薬草畑にも行くかと尋ねに来たローへの返答に手話を使うと、ベポが興奮したように身を乗り出してきた。
「こうやって手で喋りたいことを伝える方法があるんだ
俺と恋歌はそれを使って話をする」
「えー!!いいなぁ!
おれにも教えてくれ!!」
「じゃあ一緒に勉強するか
俺たちもまだ完璧に使いこなせてるわけじゃねぇからな」
「うん!」
嬉しそうに笑うベポにローも恋歌も笑顔になった。
「よし、じゃあさっさと仕事終わらせるぞ」
「アイアイ!!」
その日の夕飯後、三人で集まって手話の本を開いて勉強会が始まった。
「基本的に使うのは恋歌だ
俺たちは恋歌の言いたいことがわかるように、恋歌がしている手話がどういう意味なのかを覚える」
「う、うん」
自分の為に申し訳ないなとは思うが、真剣に本を見ながら覚えようとしているベポに、恋歌は心臓のあたりが温かくなったような感覚がした。
先ずは簡単な返答から覚える事になり、ベポが簡単な質問をしてそれに恋歌が答えるという形で勉強がはじまった。
しばらく様子を見ていたローも初日は恋歌に任せてもいいと思ったのか、ローはローで手話の勉強を始めた。
数時間頑張って勉強をしていると、ヴォルフがそろそろ風呂に入って来いと声をかけてきたので、今日はここまでということになった。
「あ、そうだ
恋歌一緒にお風呂入ろう!」
「ぶっ!」
唐突に何を言い出すのかと、飲んでいた紅茶を吹き出したローだったが、すでに恋歌はベポのお誘いに教えたばかりの手話で“いいよ”と返事をしてしまっていた。
「ローさんはどうする?」
「…俺はいい」
人間とクマの感覚はやはり違うようで、恋歌を誘った後にローも誘ってきた。
ベポがローを誘った時に恋歌が、え…という顔で固まっていたのが唯一の救いに思えた。
「そっか
ローさん先に行く?」
「…ああ、そうさせてもらう」
恋歌がいるので先に行かせようかと思ったが、なんだか今の会話でどっと疲れたような感じがしたので、先に風呂に行かせてもらうことにした。
「お先」
気を遣っていつもより手早く風呂から上がってきたローは、待っている間手話の勉強を続けていた二人に声をかけた。
「じゃあ行こうか」
とたとたと二人で部屋から出て行ったあと、倒れ込むようにベッドに沈んだ。
「(恋歌はベポと風呂は問題ねぇのか…
まぁあいつ白クマだしな)」
なんだか仲間外れにされたような感覚がしているが、ローは恋歌と一緒に風呂に入る事はできない。
二人を待っている間近くにあった医学書でも読もうと本に手を伸ばした。