初めての島に辿り着くまで
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お湯を沸かすついでに、ヴォルフのところでストックしていた紅茶の缶を棚に並べていく。
『(なににしようかな)』
「今度コーヒーも仕入れるか」
とんとん、と紅茶の缶を並べていると後ろから手が伸びてきて、棚に並べるのを手伝ってくれる。
『コーヒー好き?』
「眠気覚ましにはちょうどいい」
たしかに眠気覚ましといえば紅茶よりコーヒーのイメージがある。
これからは不寝番もある上に、ローは勉強で夜更かしをするタイプ。
『美味しいの、見つかるといいね』
「ああ」
棚に全て並び終えたところでお湯が沸き、紅茶を3人分用意する。
「ん」
適当な場所に座ろうとする恋歌を、自分の横に呼び手を差し出してきたので、不思議に思いながらもそれを握り返すと、反対の手でそのまま紅茶を飲み始めた。
『?』
「魔法、使ったろ」
鍛錬のためとはいえ、魔力を使った恋歌に、魔力を供給するために手を繋いでくれているらしい。
『ありがとう』
「ああ…」
しばらくしてシャチとペンギンも戻ってきたので、2人分の紅茶を入れて全員でまったりとした時間を過ごす。
ローと恋歌が手を繋いでいることに関しては、理由もわかっているためなにも突っ込むことはしない。
「で!さっきの話の続きなんだけどさ」
紅茶でほっこり一息ついたところで、シャチが鍛錬後に話していた続きを話し出す。
「恋歌の魔法で、収納できるのあるだろ?」
シャチの言葉に頷けば、シャチがにこっと笑う。
「それってさ、おれたちも入れるのか?」
《おれたちってのは…人間をってこと?》
「そうそう!」
うーん、と考え出した恋歌に、シャチがなにをしたいのかわからないが、収納魔法の中に入るというのは興味があるため口を出さないでおく。
《わたしは今まで生物は入れたことないけど…
入れちゃダメっていうのも言われたことないんだよね》
「それでなにがしたいんだ?」
「いやー、恋歌の魔法の中に入れたら色々便利だろ?
逃げる時とか、敵を欺く時とか!
恋歌1人だと思ってたらおれたちもいる!みたいなさ!」
「おお!それいいな!」
「あとはな、武器いっぱい入れといて、どーんって出すとかさ!」
「うわ、それ強そう!」
わいわいと盛り上がる3人に、想像力豊かだなとのんびり聞いてはいるが、これから先今シャチが言ったようなことが必要になるかもしれない。
できることは多い方がいい。
《ちゃんと調べとく
わたしみんなの役に立ちたい》
「なーに言ってんだ
魔法使いが仲間だなんてそれだけで心強いよ」
頭を撫でてくれるペンギンに、頷いてくれるシャチとベポに、その通りだと言うように黙って紅茶を飲むローに、心の中でありがとうと告げ、みんなを守れるぐらい強くなりたいと願った。
『(なににしようかな)』
「今度コーヒーも仕入れるか」
とんとん、と紅茶の缶を並べていると後ろから手が伸びてきて、棚に並べるのを手伝ってくれる。
『コーヒー好き?』
「眠気覚ましにはちょうどいい」
たしかに眠気覚ましといえば紅茶よりコーヒーのイメージがある。
これからは不寝番もある上に、ローは勉強で夜更かしをするタイプ。
『美味しいの、見つかるといいね』
「ああ」
棚に全て並び終えたところでお湯が沸き、紅茶を3人分用意する。
「ん」
適当な場所に座ろうとする恋歌を、自分の横に呼び手を差し出してきたので、不思議に思いながらもそれを握り返すと、反対の手でそのまま紅茶を飲み始めた。
『?』
「魔法、使ったろ」
鍛錬のためとはいえ、魔力を使った恋歌に、魔力を供給するために手を繋いでくれているらしい。
『ありがとう』
「ああ…」
しばらくしてシャチとペンギンも戻ってきたので、2人分の紅茶を入れて全員でまったりとした時間を過ごす。
ローと恋歌が手を繋いでいることに関しては、理由もわかっているためなにも突っ込むことはしない。
「で!さっきの話の続きなんだけどさ」
紅茶でほっこり一息ついたところで、シャチが鍛錬後に話していた続きを話し出す。
「恋歌の魔法で、収納できるのあるだろ?」
シャチの言葉に頷けば、シャチがにこっと笑う。
「それってさ、おれたちも入れるのか?」
《おれたちってのは…人間をってこと?》
「そうそう!」
うーん、と考え出した恋歌に、シャチがなにをしたいのかわからないが、収納魔法の中に入るというのは興味があるため口を出さないでおく。
《わたしは今まで生物は入れたことないけど…
入れちゃダメっていうのも言われたことないんだよね》
「それでなにがしたいんだ?」
「いやー、恋歌の魔法の中に入れたら色々便利だろ?
逃げる時とか、敵を欺く時とか!
恋歌1人だと思ってたらおれたちもいる!みたいなさ!」
「おお!それいいな!」
「あとはな、武器いっぱい入れといて、どーんって出すとかさ!」
「うわ、それ強そう!」
わいわいと盛り上がる3人に、想像力豊かだなとのんびり聞いてはいるが、これから先今シャチが言ったようなことが必要になるかもしれない。
できることは多い方がいい。
《ちゃんと調べとく
わたしみんなの役に立ちたい》
「なーに言ってんだ
魔法使いが仲間だなんてそれだけで心強いよ」
頭を撫でてくれるペンギンに、頷いてくれるシャチとベポに、その通りだと言うように黙って紅茶を飲むローに、心の中でありがとうと告げ、みんなを守れるぐらい強くなりたいと願った。