初めての島に辿り着くまで
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風呂場についた恋歌とベポは、2人で入るには広すぎる浴室にぽかんとしていた。
5人は入れそうな浴槽に、シャワーも複数。
「広いね…」
ベポの言葉に頷いて、ペンギンとシャチが次に待っているので、急いでシャワーからお湯を出す。
『(あったかい…)』
頭からお湯をかぶると、疲れも流れていくような感じがする。
「ねー、恋歌」
髪を洗っていると、身体中を泡だらけにしたベポに話しかけられた。
返事がなくとも聞いてくれているとわかっているため、そのまま話を続ける。
「恋歌の魔法でさ、防御の魔法ってあるの?」
『あるよ』
「…使わないの?」
わしゃわしゃと動かしていた手を止めて、こちらを見てくるベポの目は真剣だった。
『どうして…そんなこと、聞くの?』
「今まで一緒に戦って…恋歌が自分を守るために魔法を使ったのを見たことがないなって思ったんだ
もちろん一緒に戦った回数も少ないし…おれの気のせいかもしれないんだけど…
この間のバッカとの戦いの時は…傷だらけだったし…」
おどおどしながら話すベポに、自分の髪から泡を落として、わしゃわしゃとベポの体を洗ってやる。
『ちゃんと、防御の魔法も、使えるようになるよ
心配してくれて、ありがとう』
「…うん」
恋歌が防御の魔法を使わないのは、魔力の量が少ないから。
防御に回すぐらいなら、攻撃に回そうと無意識に考えていたため。
『(でも…怪我をしたら…みんなに心配かけちゃうもんね)』
結局痕が残ってしまった銃で撃たれた傷を、今日の鍛錬中にみんなが見ていたことは気づいていた。
肩の近くではあるが、鍛錬中に暑くなり、肩まで袖を捲れば見える位置。
みんなも傷は残っているのに、女の子だからと気遣ってくれているのはわかっていた。
そんな優しい仲間に可能な限り心配をかけないようにと、ベポの身体中の泡を落とすために、お湯をかけた。
「わ!なんかお揃いみたいだね!」
『うん』
もらったばかりのもこもこのパジャマを着てみると、ベポと並べばお揃いのような感じになった。
『みんなが待ってるから、行こうか』
髪を乾かすのは後にして、肩からタオルをかけて、ばたばたと2人を呼びに、おそらく食堂にいるだろうと走って向かった。
「シャチ!ペンギン!お待たせ!」
「おー、早かったな
急がなくてもよかったのに」
のんびりと椅子に座っている2人にベポが声をかけると、恋歌の姿を見てぱっと笑顔になった。
「おお!可愛いじゃん恋歌!!」
「似合ってんぞ」
『あ、ありがと…』
可愛い可愛いと褒めてくれる2人に、照れ臭そうに笑っていると、がちゃっと食堂の扉が開いた。
「……」
ローも自分の部屋のシャワーを浴びてきたらしく、服も着替えており肩からタオルをかけている。
じー、っと恋歌を見つめていると、シャチがローの背中をつんつんとつついた。
それにはっとしたような顔をしたローは、無言でがたんと椅子に腰掛ける。
「じゃ、おれらも風呂いってくるな」
ひらひらと手を振ってシャチとペンギンは食堂から出て行った。
《何か飲む?》
「うん!」
「おれにも頼む」
まだ乾ききっていない髪をタオルで乾かしながら、お湯を沸かす。
5人は入れそうな浴槽に、シャワーも複数。
「広いね…」
ベポの言葉に頷いて、ペンギンとシャチが次に待っているので、急いでシャワーからお湯を出す。
『(あったかい…)』
頭からお湯をかぶると、疲れも流れていくような感じがする。
「ねー、恋歌」
髪を洗っていると、身体中を泡だらけにしたベポに話しかけられた。
返事がなくとも聞いてくれているとわかっているため、そのまま話を続ける。
「恋歌の魔法でさ、防御の魔法ってあるの?」
『あるよ』
「…使わないの?」
わしゃわしゃと動かしていた手を止めて、こちらを見てくるベポの目は真剣だった。
『どうして…そんなこと、聞くの?』
「今まで一緒に戦って…恋歌が自分を守るために魔法を使ったのを見たことがないなって思ったんだ
もちろん一緒に戦った回数も少ないし…おれの気のせいかもしれないんだけど…
この間のバッカとの戦いの時は…傷だらけだったし…」
おどおどしながら話すベポに、自分の髪から泡を落として、わしゃわしゃとベポの体を洗ってやる。
『ちゃんと、防御の魔法も、使えるようになるよ
心配してくれて、ありがとう』
「…うん」
恋歌が防御の魔法を使わないのは、魔力の量が少ないから。
防御に回すぐらいなら、攻撃に回そうと無意識に考えていたため。
『(でも…怪我をしたら…みんなに心配かけちゃうもんね)』
結局痕が残ってしまった銃で撃たれた傷を、今日の鍛錬中にみんなが見ていたことは気づいていた。
肩の近くではあるが、鍛錬中に暑くなり、肩まで袖を捲れば見える位置。
みんなも傷は残っているのに、女の子だからと気遣ってくれているのはわかっていた。
そんな優しい仲間に可能な限り心配をかけないようにと、ベポの身体中の泡を落とすために、お湯をかけた。
「わ!なんかお揃いみたいだね!」
『うん』
もらったばかりのもこもこのパジャマを着てみると、ベポと並べばお揃いのような感じになった。
『みんなが待ってるから、行こうか』
髪を乾かすのは後にして、肩からタオルをかけて、ばたばたと2人を呼びに、おそらく食堂にいるだろうと走って向かった。
「シャチ!ペンギン!お待たせ!」
「おー、早かったな
急がなくてもよかったのに」
のんびりと椅子に座っている2人にベポが声をかけると、恋歌の姿を見てぱっと笑顔になった。
「おお!可愛いじゃん恋歌!!」
「似合ってんぞ」
『あ、ありがと…』
可愛い可愛いと褒めてくれる2人に、照れ臭そうに笑っていると、がちゃっと食堂の扉が開いた。
「……」
ローも自分の部屋のシャワーを浴びてきたらしく、服も着替えており肩からタオルをかけている。
じー、っと恋歌を見つめていると、シャチがローの背中をつんつんとつついた。
それにはっとしたような顔をしたローは、無言でがたんと椅子に腰掛ける。
「じゃ、おれらも風呂いってくるな」
ひらひらと手を振ってシャチとペンギンは食堂から出て行った。
《何か飲む?》
「うん!」
「おれにも頼む」
まだ乾ききっていない髪をタオルで乾かしながら、お湯を沸かす。