初めての島に辿り着くまで
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3人で操縦室に向かい、扉を開ければぽけーっとした顔で、小窓から見える海を眺めていた。
「お前ら…しっかり操縦しろよ」
「だって基本的には自動操縦だし、進路から大幅にずれてなければすることないしな」
「気持ちはわからねぇでもないが、初日ぐらいしゃきっとしろ」
「「アイアイ」」
ローに言われて背筋を伸ばした2人だが、進路はきちんと取れているためすることがない。
「安全そうなら鍛錬しないか?
近くにコンパス置いてりゃ進路がずれたらすぐわかるだろうし」
「さんせー」
「おれも!」
「まぁ仕方ねぇな」
たしかに船の中でやることがないとなると、鍛錬ぐらいしかやることがない。
ローからの許しももらえたので、また全員で甲板に出る。
「ところで、おれ思ってたことがあるんだけど…」
鍛錬前のストレッチをしていると、思い出したようにペンギンが手を叩いた。
「おれらの中じゃキャプテンが一番強いだろ?」
「だな」
「で、その次ってなると恋歌な気がするんだよな」
「あー、わかるー」
『(え…?)』
急にそんなことを言われて、驚いたようにペンギンを見ると、だってさ、と話を続ける。
「この間の戦いだって1人で勝ってたじゃん?
その前のだってそうだったし
普通に戦うんじゃなくて、魔法有りなら恋歌がキャプテンの次に強いと思うんだよ」
「おれもそう思う」
なぜか納得している様子の3人に、困惑している恋歌は、なぜそんな話になったのかわからずおろおろしている。
「とまぁ…そういうわけで」
ぐっ、と勢いよく立ち上がったペンギンは、恋歌に手を差し出して、恋歌を立ち上がらせる。
「おれらとの鍛錬の時は、軽い魔法なら有りだと思うんだけど、どうかな?」
どうかな?と聞いた先はなぜか恋歌ではなくロー。
「…まぁいいんじゃねぇか
おれたちも恋歌ができることを把握していた方が、作戦も立てやすい」
「だってさ」
『(なるほど)』
そういうことならと恋歌も頷き、今日の鍛錬が開始された。
「あー!いい汗かいた!!」
鍛錬が終わり、汗だくになって倒れているのはロー以外の4人。
ローは汗をかいてはいるが、手すりにもたれかかって座っている。
「やっぱり魔法有りなら恋歌強いね!」
「だよなー
おれたちも負けてられねぇ!」
島でやっていた鍛錬より、いい勝負ができたので、恋歌以外の3人がやる気を出して燃えている。
「取り敢えず恋歌の魔法でできることは大体わかった
おれたちにもその魔法が付与できるってんなら、おれたちの攻撃の幅も広がる」
純粋な力では恋歌が一番弱い。
だからこそ、自分より強い他の4人に魔法を付与した方が、作戦としてうまくいくこともある。
《まだまだわたしができることは少ないけどね》
「そーかぁ?
結構いろんな魔法見てると思うんだけど…」
《魔法は星の魔法だけじゃない
他の属性の魔法と組み合わしたりもできるから、星の魔法しか使えないわたしなんかまだまだだよ》
「そんなことねぇけどなー
そうだ!!おれさー、恋歌の魔法と組み合わせていろいろやってみたいことあるんだよ!」
興奮しながら話すシャチの提案を最初は全員が興味津々に聞いていたが、話を終わらせたのはベポのくしゃみだった。
「あ、ごめん」
「汗をかいたままだったな
順番に風呂に入るぞ」
寒い気候の中汗をかいていたことを忘れていたので、順番に風呂に入ることになったはいいが、今度はどの順番で入るかという問題が出てきた。
「恋歌先に行けよ
風邪ひく」
《そんなのみんなだって同じだよ
平等にじゃんけんでもしよう》
「お兄ちゃんたちの言うことは聞くもんだぞ?
ほら、今ならベポがついていくからさ」
「え?おれ?」
「なんならおれたちと一緒でもいいぞ?」
からかうように肩を組んでくるシャチに、頬を膨らませた恋歌は、ベポの手を取ってずんずんと船の中に戻って行った。
「…ベポは相変わらずいいんだな」
「…ああ、ベポのも冗談だったんだけど」
「お前らもあいつらが戻ってくるまで中に入ってろ」
「「アイアイ」」
「お前ら…しっかり操縦しろよ」
「だって基本的には自動操縦だし、進路から大幅にずれてなければすることないしな」
「気持ちはわからねぇでもないが、初日ぐらいしゃきっとしろ」
「「アイアイ」」
ローに言われて背筋を伸ばした2人だが、進路はきちんと取れているためすることがない。
「安全そうなら鍛錬しないか?
近くにコンパス置いてりゃ進路がずれたらすぐわかるだろうし」
「さんせー」
「おれも!」
「まぁ仕方ねぇな」
たしかに船の中でやることがないとなると、鍛錬ぐらいしかやることがない。
ローからの許しももらえたので、また全員で甲板に出る。
「ところで、おれ思ってたことがあるんだけど…」
鍛錬前のストレッチをしていると、思い出したようにペンギンが手を叩いた。
「おれらの中じゃキャプテンが一番強いだろ?」
「だな」
「で、その次ってなると恋歌な気がするんだよな」
「あー、わかるー」
『(え…?)』
急にそんなことを言われて、驚いたようにペンギンを見ると、だってさ、と話を続ける。
「この間の戦いだって1人で勝ってたじゃん?
その前のだってそうだったし
普通に戦うんじゃなくて、魔法有りなら恋歌がキャプテンの次に強いと思うんだよ」
「おれもそう思う」
なぜか納得している様子の3人に、困惑している恋歌は、なぜそんな話になったのかわからずおろおろしている。
「とまぁ…そういうわけで」
ぐっ、と勢いよく立ち上がったペンギンは、恋歌に手を差し出して、恋歌を立ち上がらせる。
「おれらとの鍛錬の時は、軽い魔法なら有りだと思うんだけど、どうかな?」
どうかな?と聞いた先はなぜか恋歌ではなくロー。
「…まぁいいんじゃねぇか
おれたちも恋歌ができることを把握していた方が、作戦も立てやすい」
「だってさ」
『(なるほど)』
そういうことならと恋歌も頷き、今日の鍛錬が開始された。
「あー!いい汗かいた!!」
鍛錬が終わり、汗だくになって倒れているのはロー以外の4人。
ローは汗をかいてはいるが、手すりにもたれかかって座っている。
「やっぱり魔法有りなら恋歌強いね!」
「だよなー
おれたちも負けてられねぇ!」
島でやっていた鍛錬より、いい勝負ができたので、恋歌以外の3人がやる気を出して燃えている。
「取り敢えず恋歌の魔法でできることは大体わかった
おれたちにもその魔法が付与できるってんなら、おれたちの攻撃の幅も広がる」
純粋な力では恋歌が一番弱い。
だからこそ、自分より強い他の4人に魔法を付与した方が、作戦としてうまくいくこともある。
《まだまだわたしができることは少ないけどね》
「そーかぁ?
結構いろんな魔法見てると思うんだけど…」
《魔法は星の魔法だけじゃない
他の属性の魔法と組み合わしたりもできるから、星の魔法しか使えないわたしなんかまだまだだよ》
「そんなことねぇけどなー
そうだ!!おれさー、恋歌の魔法と組み合わせていろいろやってみたいことあるんだよ!」
興奮しながら話すシャチの提案を最初は全員が興味津々に聞いていたが、話を終わらせたのはベポのくしゃみだった。
「あ、ごめん」
「汗をかいたままだったな
順番に風呂に入るぞ」
寒い気候の中汗をかいていたことを忘れていたので、順番に風呂に入ることになったはいいが、今度はどの順番で入るかという問題が出てきた。
「恋歌先に行けよ
風邪ひく」
《そんなのみんなだって同じだよ
平等にじゃんけんでもしよう》
「お兄ちゃんたちの言うことは聞くもんだぞ?
ほら、今ならベポがついていくからさ」
「え?おれ?」
「なんならおれたちと一緒でもいいぞ?」
からかうように肩を組んでくるシャチに、頬を膨らませた恋歌は、ベポの手を取ってずんずんと船の中に戻って行った。
「…ベポは相変わらずいいんだな」
「…ああ、ベポのも冗談だったんだけど」
「お前らもあいつらが戻ってくるまで中に入ってろ」
「「アイアイ」」