初めての島に辿り着くまで
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ばたばたと廊下を走り、操縦室の扉を開けると、足音でこちらに向かっていることに気づいていたローにため息をつかれた。
「お前らもう少し静かにできねぇのか」
「へへっ、すいません」
全く悪いと思ってない謝罪をするシャチの手と、恋歌の手が繋がれている事に気付いたローは、片眉がぴくりと反応した。
「交代するよ」
「うん」
ベポが座っていた操縦席にペンギンが座り、ベポとローに部屋を作ってきていいと言うと、ローが無言でシャチと繋いでいる方とは反対の恋歌の手を掴んだ。
「本棚に本を並べるの手伝え」
手伝いに行ってもいいのかと、シャチとペンギンに視線を向ければ、シャチは手を離し、ペンギンはひらひらと手を振ってくれた。
「行くぞ」
ローに続いて、恋歌とベポも出ていき、しんと静かになったところで、ペンギンがシャチの頭を軽く叩いた。
「怒らすなって」
「えー、おれが悪いの?」
ベポとは途中で別れ、ローと2人でローの部屋に向かう。
「入れ」
扉を開けて入るように促されたので、頭の中でお邪魔しますと言いながら足を踏み入れる。
ローの部屋は大きめのベッドに、空っぽの本棚、ガラス張りの棚、ソファー、机、椅子という、自室兼診察室。
「薬品は危険なのもあるからおれが並べる
恋歌はこれを本棚に並べてくれ」
どさ、と前に置かれた木箱にはぴっちりと医学書が入っている。
わかったと頷いて本を木箱から取り出して順番に並べていく。
『(一応順番ありそうだよね)』
症状や病気の内容で並べられているのだろうと、木箱の中の順番を変えずに本棚に詰めていく。
ローも横でかちゃかちゃと薬品の入った瓶をガラス張りの棚に並べている。
『(あ…)』
黙々と作業を続け、いくつ目かの木箱を開けた時、次から手が届かない場所に本を並べなければいけない事に気付いた。
ローの身長では問題ない高さなのだろうが、恋歌には到底届きそうにない。
『(よし)』
本が入っていた木箱を転がし、その上に乗った。
『(うん、これなら届…)「おい」』
木箱の上に乗れば手が届いたが、本を並べる前に後ろから声をかけられた。
「あのな…届かねぇなら無理するな
落ちたら怪我すんだろ」
恋歌が持っている本を、台を使わずとも本棚に並べていく。
『(そういえば…こうやって本屋さんで一緒に働いたな…)』
台に乗らなければ届かないところは、本屋でもこうやって手伝ってくれた。
「ん?」
恋歌の好きな、人を助けてくれる大きな手で、本は綺麗に本棚に並べられた。
それをじっと見ていたことに気づかれ、どうかしたかと視線を向けられる。
なんでもないと首を振り、木箱からぴょん、と飛び降りた。
《次は?》
「ベッド頼んだ」
ローの身長に合わせて作られた大きめのベッドは、マットが置かれているだけの状態。
ベッドの横に置いてある包みを開けると、シーツや枕が出てきた。
「1人じゃ難しいことがあれば呼べ」
自分のベッドより時間がかかりそうではあったが、一度頷いてまずはシーツからやろうと手を伸ばした。
「お前らもう少し静かにできねぇのか」
「へへっ、すいません」
全く悪いと思ってない謝罪をするシャチの手と、恋歌の手が繋がれている事に気付いたローは、片眉がぴくりと反応した。
「交代するよ」
「うん」
ベポが座っていた操縦席にペンギンが座り、ベポとローに部屋を作ってきていいと言うと、ローが無言でシャチと繋いでいる方とは反対の恋歌の手を掴んだ。
「本棚に本を並べるの手伝え」
手伝いに行ってもいいのかと、シャチとペンギンに視線を向ければ、シャチは手を離し、ペンギンはひらひらと手を振ってくれた。
「行くぞ」
ローに続いて、恋歌とベポも出ていき、しんと静かになったところで、ペンギンがシャチの頭を軽く叩いた。
「怒らすなって」
「えー、おれが悪いの?」
ベポとは途中で別れ、ローと2人でローの部屋に向かう。
「入れ」
扉を開けて入るように促されたので、頭の中でお邪魔しますと言いながら足を踏み入れる。
ローの部屋は大きめのベッドに、空っぽの本棚、ガラス張りの棚、ソファー、机、椅子という、自室兼診察室。
「薬品は危険なのもあるからおれが並べる
恋歌はこれを本棚に並べてくれ」
どさ、と前に置かれた木箱にはぴっちりと医学書が入っている。
わかったと頷いて本を木箱から取り出して順番に並べていく。
『(一応順番ありそうだよね)』
症状や病気の内容で並べられているのだろうと、木箱の中の順番を変えずに本棚に詰めていく。
ローも横でかちゃかちゃと薬品の入った瓶をガラス張りの棚に並べている。
『(あ…)』
黙々と作業を続け、いくつ目かの木箱を開けた時、次から手が届かない場所に本を並べなければいけない事に気付いた。
ローの身長では問題ない高さなのだろうが、恋歌には到底届きそうにない。
『(よし)』
本が入っていた木箱を転がし、その上に乗った。
『(うん、これなら届…)「おい」』
木箱の上に乗れば手が届いたが、本を並べる前に後ろから声をかけられた。
「あのな…届かねぇなら無理するな
落ちたら怪我すんだろ」
恋歌が持っている本を、台を使わずとも本棚に並べていく。
『(そういえば…こうやって本屋さんで一緒に働いたな…)』
台に乗らなければ届かないところは、本屋でもこうやって手伝ってくれた。
「ん?」
恋歌の好きな、人を助けてくれる大きな手で、本は綺麗に本棚に並べられた。
それをじっと見ていたことに気づかれ、どうかしたかと視線を向けられる。
なんでもないと首を振り、木箱からぴょん、と飛び降りた。
《次は?》
「ベッド頼んだ」
ローの身長に合わせて作られた大きめのベッドは、マットが置かれているだけの状態。
ベッドの横に置いてある包みを開けると、シーツや枕が出てきた。
「1人じゃ難しいことがあれば呼べ」
自分のベッドより時間がかかりそうではあったが、一度頷いてまずはシーツからやろうと手を伸ばした。