初めての島に辿り着くまで
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「で、話の続きだが、おれはこの船に手術室がほしい
それを作るために器具や機材が必要になるが、あいにく俺たちは先立つものがねぇ上に、医療道具は高額だ」
全員3年間真面目に働いていたとはいえ、食費に生活費は自分達で出していた。
医療道具をいくつも買う余裕はない。
「まぁそれは医療道具に限った事じゃないよな
これから先の生活費も必要になる
次の島までの3日間は町の人たちが用意してくれた食材でいけるけど、その後だよな…」
「やっぱり海賊って他の海賊とか、島から財宝奪って生計立ててんのかな」
「生計って…」
家庭的な言い方にペンギンが少し笑ったが、金銭の問題は深刻ではある。
「でもそんなに都合よく島にお宝があるとは限らないし、他の海賊と遭遇する事もないよね?」
「だよなぁ…」
新たな問題にまた全員で腕を組んで考えだす。
「お前ら…何ができる?」
「んー…美容師の仕事とか料理…?」
「あとは洗濯…掃除…」
「力仕事かなぁ…」
《星占いと魔法》
「……」
すぐに金に変わる様なものはないかとため息をつくが、ため息をついているローも、自信を持ってできることは医術のみ。
「まぁ金もなんとかなるだろ」
「そういうもんかな…
あ、そうだ
恋歌、さっき町の奴らに何もらってたんだ?」
「そういえばいっぱいもらってたな!
誰か宝石とかくれてないか?」
『(そんなのあるかな…)』
仮にあったとしてもこの言い方だと、売るつもりだ。
どのみち後で全てもらったものは開けるつもりだったため、もらったものを開けるぐらいはいいかと、収納していた贈り物を甲板に広げる。
意外と大きな山になったので、手分けして開けることにした。
「めちゃくちゃもらったなー」
びりびりと可愛らしくラッピングされた包装紙を遠慮なく破り、中身を確認していく。
「わー…なにこれ…」
ベポが一番最初に開けたものは、布の面積が少ないあれな下着。
「「「!!」」」
『?』
それを広げた瞬間、素早く3人が反応し、恋歌の目に入れないようにシャチとペンギンが、ベポの手から回収した。
「恋歌、こんなのあったぞ」
ローが別の包みを開けており、その中身が白くまのぬいぐるみだったため、そっちで視線を逸らさせた。
『(可愛い)』
可愛らしい白くまのぬいぐるみを、うれしそうに抱いている恋歌を見て、3人はほっと息を吐き、同時に視線で会話をし頷き合った。
(((あの町の男たちは馬鹿か!)))
いくら恋歌が可愛くとも、まだ14歳の子ども。
そんな子どもに別れの時に渡すような代物ではない。
取り敢えず恋歌が開けなくてよかったと胸を撫で下ろし、こっそりとスキャンをして中を確認した物をローが恋歌に渡し、恋歌の見えないところでシャチとペンギンが他の包みを開けている。
「ねぇ、今のなんだったの?」
「しー!今のは見なかったことにしろ!」
「わ、わかった」
2人の勢いに押され、ベポは意味がわからないまま包みを開ける作業を再開した。
数十分かけて全ての包みを開け終え、恋歌が見てはいけないものは全て見えないところに隠してある。
後でバレないように売り払うつもり。
「しっかし、見事に星関連のものばっかりだな」
「だなー」
恋歌が星が好きだと知っている町の人たちは、贈り物にほとんど星関連のものを選んでいた。
星座の本や、アクセサリー、中には組み立て式の簡易的な望遠鏡なんてのもある。
「けど…一番嬉しそうなの、あれだよな」
「ああ…
敵わなねぇよ、ほんと」
『(ありがとうって…言えなかったな…)』
恋歌がつんつんと触っているのは、ヴォルフが発明したきらきら星空くん5号。
いつ紛れ込ませたのか全くわからないが、ヴォルフの発明品が出てきた時が、一番嬉しそうな顔をしていた。
「よかったな」
『うん!』
それを作るために器具や機材が必要になるが、あいにく俺たちは先立つものがねぇ上に、医療道具は高額だ」
全員3年間真面目に働いていたとはいえ、食費に生活費は自分達で出していた。
医療道具をいくつも買う余裕はない。
「まぁそれは医療道具に限った事じゃないよな
これから先の生活費も必要になる
次の島までの3日間は町の人たちが用意してくれた食材でいけるけど、その後だよな…」
「やっぱり海賊って他の海賊とか、島から財宝奪って生計立ててんのかな」
「生計って…」
家庭的な言い方にペンギンが少し笑ったが、金銭の問題は深刻ではある。
「でもそんなに都合よく島にお宝があるとは限らないし、他の海賊と遭遇する事もないよね?」
「だよなぁ…」
新たな問題にまた全員で腕を組んで考えだす。
「お前ら…何ができる?」
「んー…美容師の仕事とか料理…?」
「あとは洗濯…掃除…」
「力仕事かなぁ…」
《星占いと魔法》
「……」
すぐに金に変わる様なものはないかとため息をつくが、ため息をついているローも、自信を持ってできることは医術のみ。
「まぁ金もなんとかなるだろ」
「そういうもんかな…
あ、そうだ
恋歌、さっき町の奴らに何もらってたんだ?」
「そういえばいっぱいもらってたな!
誰か宝石とかくれてないか?」
『(そんなのあるかな…)』
仮にあったとしてもこの言い方だと、売るつもりだ。
どのみち後で全てもらったものは開けるつもりだったため、もらったものを開けるぐらいはいいかと、収納していた贈り物を甲板に広げる。
意外と大きな山になったので、手分けして開けることにした。
「めちゃくちゃもらったなー」
びりびりと可愛らしくラッピングされた包装紙を遠慮なく破り、中身を確認していく。
「わー…なにこれ…」
ベポが一番最初に開けたものは、布の面積が少ないあれな下着。
「「「!!」」」
『?』
それを広げた瞬間、素早く3人が反応し、恋歌の目に入れないようにシャチとペンギンが、ベポの手から回収した。
「恋歌、こんなのあったぞ」
ローが別の包みを開けており、その中身が白くまのぬいぐるみだったため、そっちで視線を逸らさせた。
『(可愛い)』
可愛らしい白くまのぬいぐるみを、うれしそうに抱いている恋歌を見て、3人はほっと息を吐き、同時に視線で会話をし頷き合った。
(((あの町の男たちは馬鹿か!)))
いくら恋歌が可愛くとも、まだ14歳の子ども。
そんな子どもに別れの時に渡すような代物ではない。
取り敢えず恋歌が開けなくてよかったと胸を撫で下ろし、こっそりとスキャンをして中を確認した物をローが恋歌に渡し、恋歌の見えないところでシャチとペンギンが他の包みを開けている。
「ねぇ、今のなんだったの?」
「しー!今のは見なかったことにしろ!」
「わ、わかった」
2人の勢いに押され、ベポは意味がわからないまま包みを開ける作業を再開した。
数十分かけて全ての包みを開け終え、恋歌が見てはいけないものは全て見えないところに隠してある。
後でバレないように売り払うつもり。
「しっかし、見事に星関連のものばっかりだな」
「だなー」
恋歌が星が好きだと知っている町の人たちは、贈り物にほとんど星関連のものを選んでいた。
星座の本や、アクセサリー、中には組み立て式の簡易的な望遠鏡なんてのもある。
「けど…一番嬉しそうなの、あれだよな」
「ああ…
敵わなねぇよ、ほんと」
『(ありがとうって…言えなかったな…)』
恋歌がつんつんと触っているのは、ヴォルフが発明したきらきら星空くん5号。
いつ紛れ込ませたのか全くわからないが、ヴォルフの発明品が出てきた時が、一番嬉しそうな顔をしていた。
「よかったな」
『うん!』