初めての島に辿り着くまで
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ハートの海賊団結成直後の船内。
「最初に向かう島はどれぐらいで着くんだ?」
「えっとね…3日ぐらいかな」
地図を広げながらベポが大体の日数を計算する。
「最初の島に着く前に、いろいろ決まりは作っていた方が良さそうだな」
「決まり?」
船は自動操縦に切り替えて、全員で甲板に出て真っ白い紙を広げる。
「まずは…海賊になったからには不寝番のローテーションを組む
順番は適当でいいか」
「わぁ…本当に海賊になったんだね…」
「だな!」
どきどきするなと笑い合っているが、ローの顔は真剣で紙に順番を書いていく。
「今日は初日だからおれがやる
あとはペンギン、シャチ、ベポ、恋歌の順番でいいか?
もちろん体調が悪い時や、事情があれば交替する」
「「「アイアイ!」」」
びしっと返事を3人が返事をし、恋歌も頷いたのを確認して、次の事に移る。
「この船の部屋をどう使うかを決める
個人の部屋、食堂、手術室、仮眠室…そのほかに欲しい部屋はあるか?」
その質問に全員で腕を組んでうーんと考えだす。
「今はおれらも人数多くないし、荷物も多くないからそれは後々増やしたくなったらでいいんじゃないか?」
「おれもそう思う
取り敢えず今は、ローさんが言った分で異議なし!」
「おれも!」
「そうか
まぁ初日じゃ限界があるな」
「それよりさ、おれ、これだけは決めておきたいんだけど…」
「「「?」」」
きりっとした顔でじっとローを見つめるペンギンに、なんだろうと全員で首を傾げる。
「ローさんの呼び方だよ」
「は?」
「だっておれたちは海賊だぜ!?
今まで通りローさんじゃなくて、なんかこう、海賊らしい呼び方をしたい!」
ぐっ、と握りこぶしを作って熱く語るペンギンに、シャチもベポも賛成だというように盛り上がり始めた。
「ローさんはなにがいい!?」
「…好きに呼べ」
『(ローの呼び方か…)』
全員ローが船長という事になんの疑問も、抵抗もなく受け入れている事に驚いたが、そんなことはお構いなしに話し合いは進んでいる。
「船長…」
「ボス…」
「医者だからドクターとか…」
「それはなんか違うだろ…」
しっくりくる呼び方がないのか、まだ腕を組んで考えている。
「今まで通りでいいだろ」
「そういうわけにはいかねぇよ!」
「よーし、じゃあ恋歌!
一通り呼んでみてくれ!」
『(え?)』
さぁさぁとシャチに促されるが、どういう意味なのか全く分からず首を傾げていると、シャチが得意そうな顔でふふんと鼻を鳴らした。
「恋歌が言って、ローさんが一番呼んでほしい呼び方にしよう」
「…それ、全部にならねぇか?」
「まぁまぁためしにやってみようぜ!
恋歌、いいか?無理そうなら無理するな」
≪大丈夫だよ≫
「よし、じゃあ最初は船長!」
「…」
じっとローを見つめて、ふぅと息をはいた恋歌が口を開く。
『船長』
「ボス!」
『ボス』
「んー、キャプテン!」
『キャプテン』
「…ローさん」
『?
ローさん』
「…大好き」
『??
大好き?』
「ぶっ…!」
素直に言った事を復唱する恋歌に、いたずらを思いついたシャチに便乗して、ペンギンが言葉を続けると、不思議そうな顔をしながらもそれを復唱した恋歌に、ローが何かを吹き出した。
「お前らなぁ!!」
けらけらと笑った2人はローに拳骨を落とされてたんこぶができていた。
「「すいませんでした…」」
「はぁ…もう普通に船長とかキャプテンでいいだろ」
「「「はーい」」」
『(船長…キャプテン、か)』
心の中で復唱して間違えないようにしないとと思ったが、あることに気づいてふとローを見つめる。
「どうした」
『もう…ローって、呼んじゃだめなの…?』
「「「…」」」
船長やキャプテンと呼ぶことに抵抗はないが、ローの名前を呼べなくなるのも寂しいなと気づき、それを告げればなぜか全員が固まった。
なぜかペンギンとシャチに肩をぽん、と叩かれたローは、大きなため息をついて恋歌の頭を撫でてやる。
「強要はしねぇ
好きに呼べ」
『うん!』
((あれは反則だわ))
ローが恋歌の寂しそうな顔を見て、甘やかさないわけがない。
恋歌は別として、他の3人のローの呼び方は船長、もしくはキャプテンと決定した。
「最初に向かう島はどれぐらいで着くんだ?」
「えっとね…3日ぐらいかな」
地図を広げながらベポが大体の日数を計算する。
「最初の島に着く前に、いろいろ決まりは作っていた方が良さそうだな」
「決まり?」
船は自動操縦に切り替えて、全員で甲板に出て真っ白い紙を広げる。
「まずは…海賊になったからには不寝番のローテーションを組む
順番は適当でいいか」
「わぁ…本当に海賊になったんだね…」
「だな!」
どきどきするなと笑い合っているが、ローの顔は真剣で紙に順番を書いていく。
「今日は初日だからおれがやる
あとはペンギン、シャチ、ベポ、恋歌の順番でいいか?
もちろん体調が悪い時や、事情があれば交替する」
「「「アイアイ!」」」
びしっと返事を3人が返事をし、恋歌も頷いたのを確認して、次の事に移る。
「この船の部屋をどう使うかを決める
個人の部屋、食堂、手術室、仮眠室…そのほかに欲しい部屋はあるか?」
その質問に全員で腕を組んでうーんと考えだす。
「今はおれらも人数多くないし、荷物も多くないからそれは後々増やしたくなったらでいいんじゃないか?」
「おれもそう思う
取り敢えず今は、ローさんが言った分で異議なし!」
「おれも!」
「そうか
まぁ初日じゃ限界があるな」
「それよりさ、おれ、これだけは決めておきたいんだけど…」
「「「?」」」
きりっとした顔でじっとローを見つめるペンギンに、なんだろうと全員で首を傾げる。
「ローさんの呼び方だよ」
「は?」
「だっておれたちは海賊だぜ!?
今まで通りローさんじゃなくて、なんかこう、海賊らしい呼び方をしたい!」
ぐっ、と握りこぶしを作って熱く語るペンギンに、シャチもベポも賛成だというように盛り上がり始めた。
「ローさんはなにがいい!?」
「…好きに呼べ」
『(ローの呼び方か…)』
全員ローが船長という事になんの疑問も、抵抗もなく受け入れている事に驚いたが、そんなことはお構いなしに話し合いは進んでいる。
「船長…」
「ボス…」
「医者だからドクターとか…」
「それはなんか違うだろ…」
しっくりくる呼び方がないのか、まだ腕を組んで考えている。
「今まで通りでいいだろ」
「そういうわけにはいかねぇよ!」
「よーし、じゃあ恋歌!
一通り呼んでみてくれ!」
『(え?)』
さぁさぁとシャチに促されるが、どういう意味なのか全く分からず首を傾げていると、シャチが得意そうな顔でふふんと鼻を鳴らした。
「恋歌が言って、ローさんが一番呼んでほしい呼び方にしよう」
「…それ、全部にならねぇか?」
「まぁまぁためしにやってみようぜ!
恋歌、いいか?無理そうなら無理するな」
≪大丈夫だよ≫
「よし、じゃあ最初は船長!」
「…」
じっとローを見つめて、ふぅと息をはいた恋歌が口を開く。
『船長』
「ボス!」
『ボス』
「んー、キャプテン!」
『キャプテン』
「…ローさん」
『?
ローさん』
「…大好き」
『??
大好き?』
「ぶっ…!」
素直に言った事を復唱する恋歌に、いたずらを思いついたシャチに便乗して、ペンギンが言葉を続けると、不思議そうな顔をしながらもそれを復唱した恋歌に、ローが何かを吹き出した。
「お前らなぁ!!」
けらけらと笑った2人はローに拳骨を落とされてたんこぶができていた。
「「すいませんでした…」」
「はぁ…もう普通に船長とかキャプテンでいいだろ」
「「「はーい」」」
『(船長…キャプテン、か)』
心の中で復唱して間違えないようにしないとと思ったが、あることに気づいてふとローを見つめる。
「どうした」
『もう…ローって、呼んじゃだめなの…?』
「「「…」」」
船長やキャプテンと呼ぶことに抵抗はないが、ローの名前を呼べなくなるのも寂しいなと気づき、それを告げればなぜか全員が固まった。
なぜかペンギンとシャチに肩をぽん、と叩かれたローは、大きなため息をついて恋歌の頭を撫でてやる。
「強要はしねぇ
好きに呼べ」
『うん!』
((あれは反則だわ))
ローが恋歌の寂しそうな顔を見て、甘やかさないわけがない。
恋歌は別として、他の3人のローの呼び方は船長、もしくはキャプテンと決定した。