出会いから出航まで
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
食事の時にベポにローが恋歌が話せない事を伝えると、なぜかベポはおろおろとしていた。
だが、恋歌はそれを気にすることなく、ノートに呼び捨てで呼んでほしいと言いたかったことを伝えると、一瞬ぽかんとしたベポだったが嬉しそうにうなずいて返事を返してくれた。
「ローさん」
「なんだ」
ローとベポは一緒の部屋で寝る事になり、先に住んでいたローがベッドを使い、ベポが床に布団を敷いて眠る。
「恋歌はさ、どうして喋れないの?」
「詳しいことはおれも知らねぇ
本人が話したいと思うまで待つつもりだしな」
「そっか…」
「急にどうした」
「ううん、助けてくれた恋歌になにかおれができることないかなって思って…」
いじめられているのを見て一番に助けに来てくれて、小さな背に庇ってくれた。
その恩返しがしたいと言うベポにローはしばらく考えるように無言になった。
「ここに住んでいれば恋歌の助けになれる事がたくさんある
おれも…恋歌には借りがあるからな…」
「ローさんも?」
この家に住まわせてくれているのはヴォルフだが、占いで恋歌が自分の居場所を見つけてくれなければ死んでいたかも知れない。
「ああ
けどあいつは恩返しなんか期待してねぇだろうな
お前も恩返し、って意識するんじゃなくて恋歌が楽しいと思う事を一緒にしてやればいい」
「…わかった
ところで」
「まだなにかあるのか」
ここで話は終わりかと思いきやまだ話が続いた為、寒さをしのぐために布団をかぶった。
「なんで恋歌だけ別の部屋で寝てるんだ?」
「…はぁ?」
「てっきりローさんと恋歌は一緒の部屋で寝てるんだと思ってた」
「…恋歌は女だ」
ローの年齢は13歳、そして恋歌の年齢は11歳。
まだ”女”という年齢ではないが、さすがに一緒の部屋で寝るのは気持ち的に難しい。
妹のように思ってはいるが、実際は血のつながりのない他人。
それにこれからもここで暮らしていくのであればこれでいいはず。
「うん、恋歌は女の子だよね
けどそれって関係あるの?」
人間とは感覚が違うのか仲の良い二人が一緒に寝ない事を純粋に疑問に思っているだけの様だった。
「…人間にはいろいろある」
「そっかぁ…おれ恋歌とも一緒に寝たかったなー」
「好きにしろ」
「わかった!今日はもう寝てるかな…
あ、そういえばローさんはどうしておれに親切にしてくれるんだ?」
まだ質問があるのかとベポにそろそろ寝ろと言いたくなったが、その質問には自分でも答えがわからない。
「ただの気まぐれだ」
咄嗟にでたその答えにベポは満足したのか、すぐに寝息が聞こえてきた。
「(おれだってわからねぇよ…
最初は恋歌を助けるために口を出したが…ベポの話を聞いて…信じてみてぇと思ったのか…
コラさんはおれに“愛してる”をくれた
家族じゃなかったけど、家族みたいな人だった
コラさんには胸を張って“愛してる”と返せる
けど…これから俺は“愛してる”と思える相手に出会えるのか…?)」
ヴォルフのことも恋歌のことも信じている。
だが、この気持ちはコラさんに向けていた“愛してる”とは違うという事はわかっている。
「(俺の目的ってのは見つかるのか…?)」
だが、恋歌はそれを気にすることなく、ノートに呼び捨てで呼んでほしいと言いたかったことを伝えると、一瞬ぽかんとしたベポだったが嬉しそうにうなずいて返事を返してくれた。
「ローさん」
「なんだ」
ローとベポは一緒の部屋で寝る事になり、先に住んでいたローがベッドを使い、ベポが床に布団を敷いて眠る。
「恋歌はさ、どうして喋れないの?」
「詳しいことはおれも知らねぇ
本人が話したいと思うまで待つつもりだしな」
「そっか…」
「急にどうした」
「ううん、助けてくれた恋歌になにかおれができることないかなって思って…」
いじめられているのを見て一番に助けに来てくれて、小さな背に庇ってくれた。
その恩返しがしたいと言うベポにローはしばらく考えるように無言になった。
「ここに住んでいれば恋歌の助けになれる事がたくさんある
おれも…恋歌には借りがあるからな…」
「ローさんも?」
この家に住まわせてくれているのはヴォルフだが、占いで恋歌が自分の居場所を見つけてくれなければ死んでいたかも知れない。
「ああ
けどあいつは恩返しなんか期待してねぇだろうな
お前も恩返し、って意識するんじゃなくて恋歌が楽しいと思う事を一緒にしてやればいい」
「…わかった
ところで」
「まだなにかあるのか」
ここで話は終わりかと思いきやまだ話が続いた為、寒さをしのぐために布団をかぶった。
「なんで恋歌だけ別の部屋で寝てるんだ?」
「…はぁ?」
「てっきりローさんと恋歌は一緒の部屋で寝てるんだと思ってた」
「…恋歌は女だ」
ローの年齢は13歳、そして恋歌の年齢は11歳。
まだ”女”という年齢ではないが、さすがに一緒の部屋で寝るのは気持ち的に難しい。
妹のように思ってはいるが、実際は血のつながりのない他人。
それにこれからもここで暮らしていくのであればこれでいいはず。
「うん、恋歌は女の子だよね
けどそれって関係あるの?」
人間とは感覚が違うのか仲の良い二人が一緒に寝ない事を純粋に疑問に思っているだけの様だった。
「…人間にはいろいろある」
「そっかぁ…おれ恋歌とも一緒に寝たかったなー」
「好きにしろ」
「わかった!今日はもう寝てるかな…
あ、そういえばローさんはどうしておれに親切にしてくれるんだ?」
まだ質問があるのかとベポにそろそろ寝ろと言いたくなったが、その質問には自分でも答えがわからない。
「ただの気まぐれだ」
咄嗟にでたその答えにベポは満足したのか、すぐに寝息が聞こえてきた。
「(おれだってわからねぇよ…
最初は恋歌を助けるために口を出したが…ベポの話を聞いて…信じてみてぇと思ったのか…
コラさんはおれに“愛してる”をくれた
家族じゃなかったけど、家族みたいな人だった
コラさんには胸を張って“愛してる”と返せる
けど…これから俺は“愛してる”と思える相手に出会えるのか…?)」
ヴォルフのことも恋歌のことも信じている。
だが、この気持ちはコラさんに向けていた“愛してる”とは違うという事はわかっている。
「(俺の目的ってのは見つかるのか…?)」