女たちの作戦
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船尾の手すりに立ってエースとともに海軍が攻撃してくるか否かを待つ。
リ「何をしているんですか!」
横から怒鳴り声が聞こえてきたかと思うとリーシャが自分の船から白ひげ海賊団の船に跳び移ってきた。
手には先ほどまで持っていなかった刀を持っている。
『エースから外に出るなと言われませんでしたか?
私から言わせてもらえば貴女こそ何をしているんですか?』
海軍の軍艦から目を離すことなく恋歌の今までとは違う冷たい声音にリーシャは一瞬怯んだ。
リ「た、確かに言われましたけど白ひげさんにばかり負担をかけさせるのはどうかと思いまして…」
『お気になさらず
私が勝手に言ったことですから』
エ「他には出てきてねぇだろうな」
リ「あ、それは…」
エースの問いかけにリーシャは罰の悪そうな顔をした。
リーシャの船を見れば数人のクルーが武器を持って甲板にいるのが見える。
その顔を見てため息をついたエースは軍艦から目を離さない恋歌に視線をやる。
エ「だってさ、どうするんだ?」
『そうね…
出てくるのは甲板まで
それ以上出てくるようなら巻き添えを食らっても仕方がないと、そう思っておいてもらえます?
それからなるべく白ひげ海賊団の皆さんは起こしたくないので静かにお願いします』
エ「白ひげ海賊団にも甘くなったな」
『ただの私を家族だと言ってくれた人たちだから』
エ「そっか」
嬉しそうに笑うエースに恋歌は今回はエースの目を見て笑った。
リ「でも…!貴女こそ中に入らないと!」
手すりに立ったままの恋歌を中に入れそうと、エースに視線をやる。
エースなら連れていってくれると思ったのだ。だが、
エ「俺に言っても無駄だし、恋歌がここにいるってんなら俺もいるし、行くってんなら一緒に行くか…」
『行ってきます』
ドォン、という砲撃の音が聞こえたと同時に恋歌もその場から消えた。
エ「"おかえり"を言うために待つさ
恋歌の居場所を守るために…」
リ「嘘でしょう…」
恋歌が戦う姿を見てリーシャは口を開けたまま固まる。
エ「嘘じゃねぇさ
あれが恋歌で、俺の一番大切な人だ」
優しく笑いながら戦う恋歌を見守るエースの背中をリーシャは見つめる。
リ「しかし恋歌さんは海賊ではないと…」
エ「"恋歌"は白ひげ海賊団の家族だ
ただし、桜姫は違う
親父もそれをわかって恋歌を受け入れた
桜姫じゃなくても、戦闘能力がなくても、船の知識がなくても、親父は家族にしたいと言ったんだ
ここのクルーもそれを受け入れて一緒にいる
あんたも頂上戦争のことは知ってんだろ?」
リ「はい…」
エ「なら説明はいらねぇはずだ
俺らが今こうしていられるのは誰のお陰か
それをたった二年で忘れるほど俺たちは落ちぶれちゃいねぇ
だから俺たちは恋歌を守ると決めた」
リ「…」
エ「こうやってたまには恋歌が戦うこともあるだろうけどさ
どんなことがあっても必ず帰ってきてくれるって俺は信じてる
恋歌はさ、約束は破らないやつだからよ」
恋歌のことを語るエースは幸せそうで、嬉しそうで、だけどどこか悲しそうだった。
リーシャはそれ以上何も言うことはせず、エースと同じように一人で軍艦と戦う恋歌を見つめた。
それから数分後、白ひげに言われた通り無傷で恋歌は帰ってきた。
もちろん軍艦は全て沈めた後で。
リ「何をしているんですか!」
横から怒鳴り声が聞こえてきたかと思うとリーシャが自分の船から白ひげ海賊団の船に跳び移ってきた。
手には先ほどまで持っていなかった刀を持っている。
『エースから外に出るなと言われませんでしたか?
私から言わせてもらえば貴女こそ何をしているんですか?』
海軍の軍艦から目を離すことなく恋歌の今までとは違う冷たい声音にリーシャは一瞬怯んだ。
リ「た、確かに言われましたけど白ひげさんにばかり負担をかけさせるのはどうかと思いまして…」
『お気になさらず
私が勝手に言ったことですから』
エ「他には出てきてねぇだろうな」
リ「あ、それは…」
エースの問いかけにリーシャは罰の悪そうな顔をした。
リーシャの船を見れば数人のクルーが武器を持って甲板にいるのが見える。
その顔を見てため息をついたエースは軍艦から目を離さない恋歌に視線をやる。
エ「だってさ、どうするんだ?」
『そうね…
出てくるのは甲板まで
それ以上出てくるようなら巻き添えを食らっても仕方がないと、そう思っておいてもらえます?
それからなるべく白ひげ海賊団の皆さんは起こしたくないので静かにお願いします』
エ「白ひげ海賊団にも甘くなったな」
『ただの私を家族だと言ってくれた人たちだから』
エ「そっか」
嬉しそうに笑うエースに恋歌は今回はエースの目を見て笑った。
リ「でも…!貴女こそ中に入らないと!」
手すりに立ったままの恋歌を中に入れそうと、エースに視線をやる。
エースなら連れていってくれると思ったのだ。だが、
エ「俺に言っても無駄だし、恋歌がここにいるってんなら俺もいるし、行くってんなら一緒に行くか…」
『行ってきます』
ドォン、という砲撃の音が聞こえたと同時に恋歌もその場から消えた。
エ「"おかえり"を言うために待つさ
恋歌の居場所を守るために…」
リ「嘘でしょう…」
恋歌が戦う姿を見てリーシャは口を開けたまま固まる。
エ「嘘じゃねぇさ
あれが恋歌で、俺の一番大切な人だ」
優しく笑いながら戦う恋歌を見守るエースの背中をリーシャは見つめる。
リ「しかし恋歌さんは海賊ではないと…」
エ「"恋歌"は白ひげ海賊団の家族だ
ただし、桜姫は違う
親父もそれをわかって恋歌を受け入れた
桜姫じゃなくても、戦闘能力がなくても、船の知識がなくても、親父は家族にしたいと言ったんだ
ここのクルーもそれを受け入れて一緒にいる
あんたも頂上戦争のことは知ってんだろ?」
リ「はい…」
エ「なら説明はいらねぇはずだ
俺らが今こうしていられるのは誰のお陰か
それをたった二年で忘れるほど俺たちは落ちぶれちゃいねぇ
だから俺たちは恋歌を守ると決めた」
リ「…」
エ「こうやってたまには恋歌が戦うこともあるだろうけどさ
どんなことがあっても必ず帰ってきてくれるって俺は信じてる
恋歌はさ、約束は破らないやつだからよ」
恋歌のことを語るエースは幸せそうで、嬉しそうで、だけどどこか悲しそうだった。
リーシャはそれ以上何も言うことはせず、エースと同じように一人で軍艦と戦う恋歌を見つめた。
それから数分後、白ひげに言われた通り無傷で恋歌は帰ってきた。
もちろん軍艦は全て沈めた後で。