そして夕食後、恋歌は白ひげに会いに船長室にいた。

白「ちゃんと足も内臓も治ったらしいじゃねぇか」

『はい

ご迷惑をおかけしました』

白「グラララララ!!

んな小せぇこと気にすんな！

お前には返しきれねぇほどの恩があるんだからな」

『恩だなんて…

私は…』

白「まぁそのことについては明日だ

明日の朝エースのやつがお前を呼びに行く」

『エースがですか？』

白「ああ

今日はゆっくりしとけ


あとサッチのやつが食堂で待ってるそうだ、行ってやれ」

なぜサッチが自分を待っているのかと思ったが、待たせては悪いと白ひげに頭を下げて部屋をあとにした。











『サッチさん？』

食堂の扉をゆっくり開ければそこにはマルコ、サッチ、イゾウ、ジョズ、ビスタの昔から恋歌のことを知っている隊長たちが集まっていた。

サッチ「あ、来たな

こっち座りな」

サッチに言われてサッチの横に空いた席に座る。

『どうかしたんですか？』

サッチ「ちょっとね」

イ「姫さん、ローラって女わかるかい？」

イゾウがその名前を出した時に隊長たちの言いたいことがだいたいわかった。

『レイラさんに聞きました』

マ「なら話は早いねい

単刀直入に言う、あいつには近づくな」

『なぜですか？』

腕を組ながら真剣な眼差しで言うマルコに怪訝そうな視線を送る。

マ「ローラのやつがエースに惚れてるのはだいたいの隊長が知ってるよい

気づいてないのは…」

『本人だけ、ですか』

ビ「やつは鈍感なようだな」

イ「いや、むしろ姫さんしか見えていないからなあいつは」

ジ「果たしてそれはいいものか…」

マ「まぁ俺たちは恋歌が強いのも知ってるし、ローラに負けるとは思えねぇ

だけどな俺たちはまた政府に桜姫が復活したと知られたくねぇんだよい

むしろ死んだっていう情報のままの方がありがたい」

『理由を聞かせていただけますか？』

いきなりそんなことを言われても恋歌にははいそうですかと止める理由はない。

守るためにやっていることなのだから。