宴を了承したとマルコがそう言いに戻ってきたあと、すぐに準備に取りかかった。

隣同士に船を停め、自由にお互いの船が行き来できるようにした。

恋歌とニーナは急な宴の準備に忙しくしている四番隊を手伝うことにした。

ニーナとサボも宴ということで船に帰ってきている。

二人とも着替えてから厨房に入る。

サッチ「恋歌ちゃん、ニーナちゃん悪いね

エースとサボのやつの傍にいたいだろうに手伝ってもらっちゃって」

『私たちもお役にたちたいですから

気にしないでください』

ニ「わ、私は別に…///」

サッチ「俺らんとこの分作るだけでも大変なのにもう１つの海賊の分も追加とか絶対親父は俺らを殺す気なんだ！

俺だって宴に参加したいのに！」

手は着々と料理を仕上げていきながらも器用に泣き真似をするサッチ。

『まぁまぁ、私たちもできる限り手伝いますから』

サッチ「かー！ほんと二人はいい子だなー

あの二人には勿体ない！

あ、恋歌ちゃん、ニーナちゃん、あっちの皿にできたやつ運んでくれるかな？」

『あ、はい』

サッチに指示された物を持って外に出た。



のはいいが、すでにそこは宴という名の戦場だった。

取り合いにより飛び回る料理。

飲み比べをしている者たち。

もう酔って喧嘩をしている者たち。

唯一まともに見えるのは船長同士で飲みあっている白ひげとリーシャぐらいだろう。

恋歌とニーナが持っていた皿もいつの間にか誰かに持っていかれたためなくなっていた。

ニ「……」

『さ、次の持って行こうか』

若干唖然とした様子のニーナの肩をポン、と叩いてまた厨房に戻る。

サッチ「あれ？二人とも帰ってくるの早くない？」

出てからすぐに帰ってきた二人に驚きながら料理をするサッチ。

『場所に持って行く前にお皿消えちゃいました』

その一言で大体を理解したサッチはじゃあ次はあっちお願いするよと苦笑いした。


何度かそれを繰り返し、酒に弱いものから潰れていき人数も多少減ってきた。

サッチ「じゃあ俺も行ってくる

あとは頼んだ

また忙しくなったら呼べよ」

一区切りついたところであとを隊員に任せてサッチが厨房から出る。

サッチ「恋歌ちゃんとニーナちゃんもありがと

二人も宴に行こう」

あとは隊員たちに任しておけば何とかなるだろうと言われサッチと共に厨房を出た。