恋歌とニーナもパラソルの下にあるビニールシートに腰を降ろす。

サッチ「よっ、二人とも飲み物飲むかい？」

いつの間にか復活したサッチがグラスに入ったジュースを恋歌とニーナに渡してくれた。

『ありがとうございます』

エ「あ、サッチ生きてたのか」

サッチ「当たり前よ！

こんな美女たち目の前にして俺が簡単に死ねるかってんだ」

サボ「全然威張れることじゃねぇけどな」

胸を張って堂々と言うサッチに呆れ顔のサボ。

サボ「とりあえずこれ着とけ」

ニ「誰の？」

サボに服を渡されたニーナは受け取りながら尋ねる。

広げると男物のTシャツだった。

サボ「あー、えと、まぁ俺んだ

さっき着てたのは切られちまったし…

嫌じゃなかったら陸にいるときぐらいは着といたらいいかなって…」

頭をかきながら言うサボにニーナは嬉しそうに笑う。

ニ「いいの？」

サボ「ああ」

ニ「ありがとう」

お礼を言われたサボは照れくさそうに笑った。




エ「何か今日のサボの顔気持ち悪くないか？」

失礼なことを耳打ちしてくるエースに恋歌は苦笑いをした。

エ「ま、恋歌もこれ着とけよ

さっきのレイラに持っていかれちまったろ？」

エースにもTシャツを渡されて恋歌はそれを着る。

『これエースの？』

エ「おう」

サッチ「ああ…

俺の目の保養が…」

恋歌とニーナの二人がTシャツを着てしまったためサッチが残念そうな声を漏らした。

「「だから着せたんだよ」」

声を揃えてサッチ対策だ、と言い出しマルコはそれに爆笑していた。









エースとサボは暫く休憩したあとまた海に行くと言ったが、恋歌とニーナはまだ日陰にいることにした。

二人が楽しそうに海で隊員たちと遊んでいるのを眺める。

ニ「恋歌…」

『ん？』

ニ「サボ、水着…似合ってるって言ってくれました…

可愛いって言ってくれました…」

『うん』

ニ「着て…よかったです」

サボの方に視線をやりながら微笑むニーナは本当に嬉しそうだった。

『Tシャツも貸してくれたしね』

ニ「はい」

マ「(全く…サボのやつは奥手なのか何なのかわからねぇよい…)」