エ「誰がお前のためなんかに呼んでやるか！」

あっかんべーをしながらペンダントを守るように握りしめているエースにシャンクスはぱんっ、と手を合わせながら頼み込む。

シ「エースじゃなくてもサボでもいいんだ

そっちの女の子でもいい！」

サボ「俺も嫌だね」

ニ「私も…ていうか近づかないで」

シ「酷くないか!?」

シャンクスが近づいて来ただけでサボの後ろに隠れたニーナに若干落ち込みながらも頼むことを止めない。

『誰に会いたいんですか？』

「「「あ」」」

シ「だから！さっきから言ってるだろ！

俺は恋歌に会いたいんだって！」

その当人に話しかけられたというのに恋歌の方を見ていないせいで気づいていない。

エース、サボ、ニーナの三人はシャンクスと対面するようになっているため恋歌が帰ってきたことに気づいた。

というよりかはシャンクス以外は気づいている。

『へぇ…

なんでまた？』

シ「そりゃ死んだと思ってた恋歌が生きてたんだ

会いたくもなるだろうよ」

エ「でもその恋歌の声がわからないんじゃなぁ…？」

サボ「全くだ」

ニ「この人何しに来たのかしら…」

シ「はぁ？」

ベン「お頭、後ろ見てみろよ」

見かねたベンがシャンクスに指摘してやる。

シャンクスは?を浮かべながらもゆっくり振り向いて若干目線をしたに下げた。

『どうも…』

恋歌だとわかるや否や振り向いた格好のまま固まってしまったシャンクスに恋歌が気まずそうに挨拶をする。

シ「恋歌？本物か？」

『はい、お久しぶりです……!!』

「「「あー!!」」」

ようやく動いたと思えば片腕でしっかりと恋歌を抱き締めた。

それを見ていた三兄弟は一斉に抗議の声を上げる。

シ「無事でよかった！

本当に…無事で…」

『ありがとうございます…

ご心配をおかけしました』

本気で心配していたようだったので多少は許してやろうかと思った矢先。

シ「あれ？恋歌痩せたか？

前はもう少し胸があったと思ったんだが…」

『…!!///』

セクハラ紛いの言葉を発したためにまだダークブーツの発動を解いていなかった恋歌に蹴り飛ばされ、海に落ちた。


サボ「母さんでもああいうことするんだな…」

ニ「ね？まぁ今のは許せなかったんじゃない？」

エ「自業自得だろ…あのセクハラ親父め…」

ベン「うちのお頭がすまないな…」

蹴り飛ばしてから自分のやってしまったことに気づいた恋歌は慌ててシャンクスのあとを追って海に飛び込もうとしたがヤソップに止められていた。