ハンコックの美貌に倒れてしまった隊員たちを除けば立っているのは集まった数人の隊長たちと恋歌、ニーナ、サボだけである。

『会いに来てくれたのは嬉しいけどひとりでこんなところまで来たら危ないよ？』

ハ「恋歌様、わらわの心配を!?

さすがわらわの未来の母上様じゃ！」

エ「は？どういうことだよ!?」

なぜ恋歌がハンコックの母親になるのかわからないエースはハンコックから恋歌を取り返しながらハンコックを睨む。

ハ「わらわは将来ルフィと結婚するのじゃ！

そうなればルフィの母上である恋歌様はわらわの母上様にもなるということじゃ」

その未来を想像したのか真っ赤になった顔を両手で覆っているハンコックの姿をぽかんとした表情で見る。

『って言ってるだけだけどね

ルフィは多分承諾してないよ』

エ「だろうな」

サボ「しっかしルフィのやつも凄いやつに惚れられたもんだな」

ニ「ハンコックのアタックはすごいからね」

ハンコックが悶えている間に小声で恋歌が説明する。

ハ「ニーナも久しぶりじゃな

元気だったか？」

ニ「ええ、ハンコックも元気そうでなによりだわ」

女ヶ島でルフィと修行をしているときにハンコックと仲良くなったニーナ。

あの頂上戦争の時にニーナの過去を戦争に参加していたハンコックももちろん聞いていた。

自分と同じ境遇であるためお互いに大事な友人になった。

ハ「それでそなたが恋歌様の想い人か？」

エ「え、あ 、ああそうだけど？」

ハ「ふむ…

ルフィの兄でわらわの未来の兄上か…

恋歌様の選んだ男じゃ

きっとルフィのように素晴らしい男なのじゃな」

エ「俺がルフィと一緒かよ」

ハ「わかっておろうがそなた恋歌様を悲しませたらたとえルフィの兄であろうと容赦はせぬ」

エ「そんなぐらいわかってる」

二人で火花を散らしているのを恋歌が間に入って止める。

『ハンコック

私は今のままで充分幸せだから』

ハ「恋歌様がそう仰るのなら…

して、そなたもルフィの兄であろう？」

サボ「あ、ああ…」

ハ「(とするとニーナの想い人はこやつか…)

ニーナはわらわの大事な友人じゃ

そなたも恋歌様とニーナを傷つけるでないぞ」

サボ「あんたに言われるまでもないさ」