パラレル番外・続き
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鬼ヶ島に上陸すると雪が降っており、息をはけば白い息が漏れる。
ロー「寒くねぇか?」
『はい、大丈夫です』
服を乾かしておいてよかったと、心配してくれるローに笑って返し、上空から聞こえる騒がしい声に全員が顔をあげた。
ネコ「ぎゃう!!」
『(あ…)』
空から降ってきたのはネコマムシで、それを落としたのは…。
イヌ「マルコ!変わらんな!!
送ってくれたのか!」
マ「へとへとだよい」
降り立ったマルコと、その傍にいたのはイゾウ。
ロー「?
何してんだ?」
『い、いや…ちょっと…』
まさかマルコが来るとは思わず、条件反射でローの背中に隠れると、ローに不思議そうな顔をされた。
マ「恋歌…桜姫、いるだろい?」
イヌ「ん、ああ、そうか
あの子は白ひげのクルーだったな
ここに…ん?」
イゾウは赤鞘の侍である菊と兄弟のようで、再会を喜び合っているが、マルコは黒い笑みを浮かべている。
マ「恋歌、おとなしく出て来い」
『は、はい…』
これ以上マルコの機嫌を損ねてはならないと、おそるおそるローの背中から顔を出すと、ずんずんとマルコが近寄ってきた。
マ「あ?」
恋歌に手を伸ばそうとしたマルコだったが、それを庇うようにローがまた恋歌を背中に隠したので、マルコの眉間にしわがよった。
マ「お前…死の外科医か…
何の真似だ」
ロー「恋歌が怯えてんだろ」
『ローさん…』
マ「これはおれたち”家族”の問題だよい
部外者が口だすな」
ロー「……」
部外者、という言葉に何も反論が出来ずにいると、恋歌が大丈夫だと笑ってローの背中から出てきた。
ロー「(おれと…恋歌の関係か…)」
『え、えっと…お久しぶり…ですね』
マ「ああ、そうだない
元気そうで何よりだ」
ぽん、と頭に手を乗せられて、にっこり笑ってくれるマルコに、少しほっとしかけたが、その後ごんっ!という音が鳴り、恋歌の頭に拳骨が落とされた。
マ「お前…おれが怒ってる理由、わかってるよな?」
『は、はい…』
ダメージは全くないが、怒っているオーラが出ている為、恋歌がどんどんと小さくなっていく。
マ「親父も心配してたよい」
『はい…』
マ「エースも…サボも…ニーナも…」
『はい…』
マ「もちろん、おれたちもな」
『はい…勝手なことしてごめんなさい』
他の兄妹たちとは違い、いつも素直に自分の過ちを認めて謝る恋歌にマルコは強く言えない。
しゅん、とした様子の恋歌に、ため息をついたマルコは今度はぽんぽんと優しく頭を撫でてくれた。
マ「反省してるならいいよい
で、だ
聞きてぇことがある」
許してもらえたことにほっとしていると、マルコがイゾウに目配せをすると、イゾウも恋歌に近寄った。
イ「姫さん、四皇と同盟を組んだってのは本当か?」
マ「おれたちはその事実確認も親父から言われてんだよい
何か事情があるなら聞いて来いともな」
『それは嘘です
一度誘われたんですけど…自分より弱い人と同盟を組むメリットがないと断ったんです』
「「ぶっ…!」」
『でも…それが伝わってなかったみたいで…』
肩を震わせて笑っているマルコとイゾウは恋歌の話をもう聞いていない。
マ「おまっ…四皇を…!弱い…!!」
『それだけが理由ではないですけど…一番断りやすい理由だったので』
お腹を抱えて崩れ落ちているマルコに、早く立ち直ったイゾウが蹴りを入れているが、しばらくマルコは復活できそうにない。
イ「まぁおれたちも正直信じてなかったけどな
事実だったとしてもおれたちの妹が理由もなくそんなことはしねぇってわかってた」
『ありがとうございます』
頭を撫でてくれるイゾウに嬉しそうに笑う恋歌だったが、その姿を黙って見ていたローが、恋歌の腕を引っ張りイゾウから離した。
イ「…おれたちの妹に惚れでもしたか?」
明らかにマルコとイゾウに威嚇をしているローに、なんとなく察したイゾウはにやりと笑いながら聞くと、なぜか恋歌の顔が赤くなっているのが見えた。
ロー「…だったらなんだ」
『え!?///』
あっさりと認めたローに驚いたように視線を向けるが、ローとイゾウが睨みあいを続けているので、恋歌と視線は合わない。
マ「こりゃまた…厄介な相手に惚れられたもんだよい…」
イ「誤魔化すより全然いい
さて、その話は後だな
まずはカイドウを倒す」
気を取り直して目の前にある鬼ヶ島の裏口に全員が視線を向け、ローから手を離された恋歌は、外していた仮面をつけ直した。
ロー「寒くねぇか?」
『はい、大丈夫です』
服を乾かしておいてよかったと、心配してくれるローに笑って返し、上空から聞こえる騒がしい声に全員が顔をあげた。
ネコ「ぎゃう!!」
『(あ…)』
空から降ってきたのはネコマムシで、それを落としたのは…。
イヌ「マルコ!変わらんな!!
送ってくれたのか!」
マ「へとへとだよい」
降り立ったマルコと、その傍にいたのはイゾウ。
ロー「?
何してんだ?」
『い、いや…ちょっと…』
まさかマルコが来るとは思わず、条件反射でローの背中に隠れると、ローに不思議そうな顔をされた。
マ「恋歌…桜姫、いるだろい?」
イヌ「ん、ああ、そうか
あの子は白ひげのクルーだったな
ここに…ん?」
イゾウは赤鞘の侍である菊と兄弟のようで、再会を喜び合っているが、マルコは黒い笑みを浮かべている。
マ「恋歌、おとなしく出て来い」
『は、はい…』
これ以上マルコの機嫌を損ねてはならないと、おそるおそるローの背中から顔を出すと、ずんずんとマルコが近寄ってきた。
マ「あ?」
恋歌に手を伸ばそうとしたマルコだったが、それを庇うようにローがまた恋歌を背中に隠したので、マルコの眉間にしわがよった。
マ「お前…死の外科医か…
何の真似だ」
ロー「恋歌が怯えてんだろ」
『ローさん…』
マ「これはおれたち”家族”の問題だよい
部外者が口だすな」
ロー「……」
部外者、という言葉に何も反論が出来ずにいると、恋歌が大丈夫だと笑ってローの背中から出てきた。
ロー「(おれと…恋歌の関係か…)」
『え、えっと…お久しぶり…ですね』
マ「ああ、そうだない
元気そうで何よりだ」
ぽん、と頭に手を乗せられて、にっこり笑ってくれるマルコに、少しほっとしかけたが、その後ごんっ!という音が鳴り、恋歌の頭に拳骨が落とされた。
マ「お前…おれが怒ってる理由、わかってるよな?」
『は、はい…』
ダメージは全くないが、怒っているオーラが出ている為、恋歌がどんどんと小さくなっていく。
マ「親父も心配してたよい」
『はい…』
マ「エースも…サボも…ニーナも…」
『はい…』
マ「もちろん、おれたちもな」
『はい…勝手なことしてごめんなさい』
他の兄妹たちとは違い、いつも素直に自分の過ちを認めて謝る恋歌にマルコは強く言えない。
しゅん、とした様子の恋歌に、ため息をついたマルコは今度はぽんぽんと優しく頭を撫でてくれた。
マ「反省してるならいいよい
で、だ
聞きてぇことがある」
許してもらえたことにほっとしていると、マルコがイゾウに目配せをすると、イゾウも恋歌に近寄った。
イ「姫さん、四皇と同盟を組んだってのは本当か?」
マ「おれたちはその事実確認も親父から言われてんだよい
何か事情があるなら聞いて来いともな」
『それは嘘です
一度誘われたんですけど…自分より弱い人と同盟を組むメリットがないと断ったんです』
「「ぶっ…!」」
『でも…それが伝わってなかったみたいで…』
肩を震わせて笑っているマルコとイゾウは恋歌の話をもう聞いていない。
マ「おまっ…四皇を…!弱い…!!」
『それだけが理由ではないですけど…一番断りやすい理由だったので』
お腹を抱えて崩れ落ちているマルコに、早く立ち直ったイゾウが蹴りを入れているが、しばらくマルコは復活できそうにない。
イ「まぁおれたちも正直信じてなかったけどな
事実だったとしてもおれたちの妹が理由もなくそんなことはしねぇってわかってた」
『ありがとうございます』
頭を撫でてくれるイゾウに嬉しそうに笑う恋歌だったが、その姿を黙って見ていたローが、恋歌の腕を引っ張りイゾウから離した。
イ「…おれたちの妹に惚れでもしたか?」
明らかにマルコとイゾウに威嚇をしているローに、なんとなく察したイゾウはにやりと笑いながら聞くと、なぜか恋歌の顔が赤くなっているのが見えた。
ロー「…だったらなんだ」
『え!?///』
あっさりと認めたローに驚いたように視線を向けるが、ローとイゾウが睨みあいを続けているので、恋歌と視線は合わない。
マ「こりゃまた…厄介な相手に惚れられたもんだよい…」
イ「誤魔化すより全然いい
さて、その話は後だな
まずはカイドウを倒す」
気を取り直して目の前にある鬼ヶ島の裏口に全員が視線を向け、ローから手を離された恋歌は、外していた仮面をつけ直した。