パラレル番外・続き
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結局恋歌は一度戻ってはきたが、やりたいことがあるからと忙しく飛び回り、準備が終わりったと帰ってきたのは前日の夕方。
討ち入りに備えて既に海の中に潜り、約束の時間に約束の港に向かう事になっている。
ロー「なにしてたんだ?」
途中までは報告を受けていたが、この2日間恋歌が何をしていたのかわからない。
『んー、と…明日のお楽しみにしてください』
ロー「…嫌な予感しかしねぇな」
楽しそうに笑う恋歌は、こちら側が不利になる事はしないとわかっている為、追求する気はないが嫌な予感しかしない。
いつもよりは早い時間ではあるが、明日の討ち入りの為、早めに休むことになり、恋歌も早めに休んでいいと言われたため、今はローの部屋の中。
ソファに並んで座り、話をしてから寝ようということで、ゆったりとした時間を過ごしている。
ロー「明日…だな」
『そうですね…』
いよいよ明日に迫った四皇との戦い。
緊張するのも無理はないとローの手を握ると、強く握り返してきた。
『大丈夫ですよ
きっと…大丈夫です
何かあればわたしがいます』
ロー「恋歌…」
恋歌がいるということで少し緊張がほぐれた気がして、世界最強の言葉は心強いと笑ってくれた。
『寝ましょうか』
ロー「そうだな」
討ち入りの後はこの関係がどうなるかわからないため、こうやって2人で眠れるのは最後になるかもしれない。
先に寝転んだローはいつものように腕枕をしようと腕を出してくれ、恋歌はその上に頭を乗せ、布団をかぶる。
『ローさん』
ロー「ん?」
『…おやすみなさい』
ロー「…おやすみ」
恋歌は何か言いたそうにしていたが、誤魔化すように笑っておやすみと言って抱き着いてきただけだった。
そして討ち入り当日の早朝。
準備の為に起き、ローが服を準備してくれると言うので、一人で部屋で待っているところ。
いつもの服でいいと言ったのだが、ローが譲らなかったのでお願いする事にした。
『(今日は嵐か…)』
外の様子を刀を通じて確認すると、海は荒れ、天気は悪く大雨が降っている。
ロー「待たせたな」
『いえ、ありがとうございます』
戻ってきたローから服を受け取り広げてみると白いワンピース。
裾に金の糸で桜の刺繍がいくつもされており、金の糸でも派手すぎず、思わず見とれてしまうほど綺麗なものだった。
『綺麗…』
ロー「…恋歌の正体を知った後、これが船にあったのを思い出してな
絶対、恋歌に似合うと思った
もらってくれるか?」
『い、いいんですか?』
生地も手触りがいいので高そうなものだとわかる上に、ここまで見事な刺繍がされていると簡単にはもらえない。
ロー「おれが…お前に貰ってほしいんだ」
『…ありがとうございます』
嬉しそうに笑う恋歌に、ローはほっとしたように息をはいた。
恋歌が服を受け取ったので、ローも着替えるという事で、お互いに背を向けて着替えを始める。
『(軽い…)』
長袖のワンピースで、いつもの服より丈は長いが膝上15センチ程度。
足も腕も動かしやすい上に、生地が軽く動きやすい。
改めて高いものなのかもしれないと思ったが、せっかくローから貰った物なので、大事にしようと決めて、ローの方に振り向いた。
ローはいつものジーパンと帽子に、胸元ががっつり開いた黄色の長袖シャツ、何かの羽がついた紺色のマントを着ている。
ロー「やっぱり似合うな
これなら桜姫の変装をしても変にならねぇしな」
桜姫の恰好をするのであれば、銀の仮面に白いマント、赤いブーツという格好になる為、ローはそこまで考えてこの服を選んでくれたらしい。
『ありがとうございます
ローさんの着物姿もかっこよかったですけど、いつもの洋服もかっこいいですね』
ロー「……そりゃどうも」
ストレートに褒められるのが苦手なのか、目を逸らしながら礼を言うローの耳が少し赤い。
ロー「じゃあ…行くか」
『…はい
ローさん』
準備が出来たためローが扉に手をかけるが、扉を開ける前に恋歌がローの手を引いて引き止める。
ロー「どうした」
『…キスを、してもらえますか?』
ロー「ああ」
くいっと顎を持ち上げられ、軽く触れるキスをしてもらうと、恋歌は照れくさそうに笑う。
『この戦いの後…またローさんのところに帰ってきます』
ロー「ああ」
2人が納得できる答えを出すために。
お互いに一度気持ちは押し込め、今度こそ扉を開いて歩き出した。
討ち入りに備えて既に海の中に潜り、約束の時間に約束の港に向かう事になっている。
ロー「なにしてたんだ?」
途中までは報告を受けていたが、この2日間恋歌が何をしていたのかわからない。
『んー、と…明日のお楽しみにしてください』
ロー「…嫌な予感しかしねぇな」
楽しそうに笑う恋歌は、こちら側が不利になる事はしないとわかっている為、追求する気はないが嫌な予感しかしない。
いつもよりは早い時間ではあるが、明日の討ち入りの為、早めに休むことになり、恋歌も早めに休んでいいと言われたため、今はローの部屋の中。
ソファに並んで座り、話をしてから寝ようということで、ゆったりとした時間を過ごしている。
ロー「明日…だな」
『そうですね…』
いよいよ明日に迫った四皇との戦い。
緊張するのも無理はないとローの手を握ると、強く握り返してきた。
『大丈夫ですよ
きっと…大丈夫です
何かあればわたしがいます』
ロー「恋歌…」
恋歌がいるということで少し緊張がほぐれた気がして、世界最強の言葉は心強いと笑ってくれた。
『寝ましょうか』
ロー「そうだな」
討ち入りの後はこの関係がどうなるかわからないため、こうやって2人で眠れるのは最後になるかもしれない。
先に寝転んだローはいつものように腕枕をしようと腕を出してくれ、恋歌はその上に頭を乗せ、布団をかぶる。
『ローさん』
ロー「ん?」
『…おやすみなさい』
ロー「…おやすみ」
恋歌は何か言いたそうにしていたが、誤魔化すように笑っておやすみと言って抱き着いてきただけだった。
そして討ち入り当日の早朝。
準備の為に起き、ローが服を準備してくれると言うので、一人で部屋で待っているところ。
いつもの服でいいと言ったのだが、ローが譲らなかったのでお願いする事にした。
『(今日は嵐か…)』
外の様子を刀を通じて確認すると、海は荒れ、天気は悪く大雨が降っている。
ロー「待たせたな」
『いえ、ありがとうございます』
戻ってきたローから服を受け取り広げてみると白いワンピース。
裾に金の糸で桜の刺繍がいくつもされており、金の糸でも派手すぎず、思わず見とれてしまうほど綺麗なものだった。
『綺麗…』
ロー「…恋歌の正体を知った後、これが船にあったのを思い出してな
絶対、恋歌に似合うと思った
もらってくれるか?」
『い、いいんですか?』
生地も手触りがいいので高そうなものだとわかる上に、ここまで見事な刺繍がされていると簡単にはもらえない。
ロー「おれが…お前に貰ってほしいんだ」
『…ありがとうございます』
嬉しそうに笑う恋歌に、ローはほっとしたように息をはいた。
恋歌が服を受け取ったので、ローも着替えるという事で、お互いに背を向けて着替えを始める。
『(軽い…)』
長袖のワンピースで、いつもの服より丈は長いが膝上15センチ程度。
足も腕も動かしやすい上に、生地が軽く動きやすい。
改めて高いものなのかもしれないと思ったが、せっかくローから貰った物なので、大事にしようと決めて、ローの方に振り向いた。
ローはいつものジーパンと帽子に、胸元ががっつり開いた黄色の長袖シャツ、何かの羽がついた紺色のマントを着ている。
ロー「やっぱり似合うな
これなら桜姫の変装をしても変にならねぇしな」
桜姫の恰好をするのであれば、銀の仮面に白いマント、赤いブーツという格好になる為、ローはそこまで考えてこの服を選んでくれたらしい。
『ありがとうございます
ローさんの着物姿もかっこよかったですけど、いつもの洋服もかっこいいですね』
ロー「……そりゃどうも」
ストレートに褒められるのが苦手なのか、目を逸らしながら礼を言うローの耳が少し赤い。
ロー「じゃあ…行くか」
『…はい
ローさん』
準備が出来たためローが扉に手をかけるが、扉を開ける前に恋歌がローの手を引いて引き止める。
ロー「どうした」
『…キスを、してもらえますか?』
ロー「ああ」
くいっと顎を持ち上げられ、軽く触れるキスをしてもらうと、恋歌は照れくさそうに笑う。
『この戦いの後…またローさんのところに帰ってきます』
ロー「ああ」
2人が納得できる答えを出すために。
お互いに一度気持ちは押し込め、今度こそ扉を開いて歩き出した。