パラレル番外・続き
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恋歌が鬼ヶ島に行った日から2日経ち、討ち入りまであと2日、恋歌はローの元に帰ってきていなかった。
ペ「キャプテン、いらいらしてんな」
シ「だな」
恋歌が戻ってこない事は、刀から伝言を受けた為、理由も含めて知っている。
だが、本人が姿を見せないので、本当に無事なのかどうかもわからない。
ベ「キャプテン、そろそろ船に向かう?」
ロー「…ああ、そうだな」
すでに討ち入り2日前。
そろそろ船を隠してある場所に向かい、準備をしなければいけない。
いらついているローに声をかけ、ハートの海賊団は討ち入り準備の為に、えびす町から出ていく。
ペ「恋歌のやついろいろ手を回してるみたいだけど、ここに帰ってこれないぐらい飛び回ってんだな」
シ「みたいだな
おれらが心配したって手伝えることないだろうし、仕方ないことだとは思うけど、キャプテンにとっては違うんだよな」
何もしていない時は心配そうに空を見渡して、帰ってこないかを確認しているのを何度も見ている。
シ「けどま、こうやって現状を連絡できるのも恋歌が桜姫だからだけど、飛び回らなきゃいけないのも桜姫だからってのは、複雑だよな」
ペ「たしかに
討ち入りには参加するだろうし明日には帰ってくると思うけど…」
片付けと準備をしながら、船に荷物を積んでいると、ローはベポと当日の航路の打ち合わせをしており、表面上はいつもと同じように見える。
ペ「ていうか恋歌ってここに帰ってくんのかな」
シ「あー…もしかしたら麦わらのところから参加するかもってことか
でもそれなら恋歌は連絡してくるだろ」
ペ「…ったく、世話のやける…」
がりがりと頭をかきながら、今日の夜までに恋歌が戻ってこなければ、何とかしてやるかと、シャチと相談をして、無言でうなずき合った。
そしてその日の夜。
恋歌はまだ戻ってきておらず、新しい連絡も特にきていなかった。
ロー「(なにしてんだあいつ…)」
すぐには戻ってこれないと言っていた上に、新しく行動を起こしている為、戻ってくるのが遅れているのはわかっているが、帰りを待たずにはいられない。
女々しい自分の心に小さく舌打ちをすると、とんとんと後ろから肩を叩かれた。
ペ「はいこれ」
ロー「…」
後ろにいたのは幼馴染の3人。
にやついたペンギンに渡されたのは恋歌を呼び出す珠。
反射的に受け取ったローは、隠していたつもりで見抜かれていたことに、気恥ずかしくなり帽子を目深にかぶった。
ペ「自分の持ってるのは使いたくないんでしょ?」
ロー「まぁな…」
何でもお見通しのような3人に見守られながら、数秒考えた後地面に珠を落とした。
『はい、どうされました?』
「「「はっや!!」」」
珠の割れる音とほぼ同時といえるタイミングで現れた恋歌に、3人は驚いて目を飛び出させている。
『近くにいて、そろそろ戻ろうかなって思ってたところだったので』
あっさりと戻ってきた恋歌に、ぽかんとした顔をしているローだったが、どこにも怪我はなさそうでほっとした。
ロー「戻ってくるのが遅い」
『ごめんなさい
明日もちょっと出かけます』
ぐりぐりと頭を撫でられたので、少しの時間だけでも戻ってくればよかったと反省し、おとなしく謝っておいた。
ロー「わかった
当日は…この船から出るか?」
『ご迷惑でなければ』
ロー「じゃあ明日の夕方までには戻って来い」
『わかりました』
ペ「機嫌は戻ったみたいだな」
シ「ああ
でもあの珠…もったいない事したな…」
ベ「ほんとに割った瞬間に来てくれたよね」
小さな珠を割ったぐらいで本当に来てくれるのかと、半信半疑ではあったが、まさかこんなにすぐに来てくれるとは思わなかった。
これを戦闘中のピンチの時に割れば、逆転も可能ということに改めて気づき、少しだけ後悔をした。
ペ「まぁいいんじゃね
キャプテンが…嬉しそうだしさ」
自分たちの船の船長であり、それぞれの恩人であり、幼馴染の表情が優しくなっているのが見られたので、3人ともまぁいいかとそっと持ち場に戻った。
ペ「キャプテン、いらいらしてんな」
シ「だな」
恋歌が戻ってこない事は、刀から伝言を受けた為、理由も含めて知っている。
だが、本人が姿を見せないので、本当に無事なのかどうかもわからない。
ベ「キャプテン、そろそろ船に向かう?」
ロー「…ああ、そうだな」
すでに討ち入り2日前。
そろそろ船を隠してある場所に向かい、準備をしなければいけない。
いらついているローに声をかけ、ハートの海賊団は討ち入り準備の為に、えびす町から出ていく。
ペ「恋歌のやついろいろ手を回してるみたいだけど、ここに帰ってこれないぐらい飛び回ってんだな」
シ「みたいだな
おれらが心配したって手伝えることないだろうし、仕方ないことだとは思うけど、キャプテンにとっては違うんだよな」
何もしていない時は心配そうに空を見渡して、帰ってこないかを確認しているのを何度も見ている。
シ「けどま、こうやって現状を連絡できるのも恋歌が桜姫だからだけど、飛び回らなきゃいけないのも桜姫だからってのは、複雑だよな」
ペ「たしかに
討ち入りには参加するだろうし明日には帰ってくると思うけど…」
片付けと準備をしながら、船に荷物を積んでいると、ローはベポと当日の航路の打ち合わせをしており、表面上はいつもと同じように見える。
ペ「ていうか恋歌ってここに帰ってくんのかな」
シ「あー…もしかしたら麦わらのところから参加するかもってことか
でもそれなら恋歌は連絡してくるだろ」
ペ「…ったく、世話のやける…」
がりがりと頭をかきながら、今日の夜までに恋歌が戻ってこなければ、何とかしてやるかと、シャチと相談をして、無言でうなずき合った。
そしてその日の夜。
恋歌はまだ戻ってきておらず、新しい連絡も特にきていなかった。
ロー「(なにしてんだあいつ…)」
すぐには戻ってこれないと言っていた上に、新しく行動を起こしている為、戻ってくるのが遅れているのはわかっているが、帰りを待たずにはいられない。
女々しい自分の心に小さく舌打ちをすると、とんとんと後ろから肩を叩かれた。
ペ「はいこれ」
ロー「…」
後ろにいたのは幼馴染の3人。
にやついたペンギンに渡されたのは恋歌を呼び出す珠。
反射的に受け取ったローは、隠していたつもりで見抜かれていたことに、気恥ずかしくなり帽子を目深にかぶった。
ペ「自分の持ってるのは使いたくないんでしょ?」
ロー「まぁな…」
何でもお見通しのような3人に見守られながら、数秒考えた後地面に珠を落とした。
『はい、どうされました?』
「「「はっや!!」」」
珠の割れる音とほぼ同時といえるタイミングで現れた恋歌に、3人は驚いて目を飛び出させている。
『近くにいて、そろそろ戻ろうかなって思ってたところだったので』
あっさりと戻ってきた恋歌に、ぽかんとした顔をしているローだったが、どこにも怪我はなさそうでほっとした。
ロー「戻ってくるのが遅い」
『ごめんなさい
明日もちょっと出かけます』
ぐりぐりと頭を撫でられたので、少しの時間だけでも戻ってくればよかったと反省し、おとなしく謝っておいた。
ロー「わかった
当日は…この船から出るか?」
『ご迷惑でなければ』
ロー「じゃあ明日の夕方までには戻って来い」
『わかりました』
ペ「機嫌は戻ったみたいだな」
シ「ああ
でもあの珠…もったいない事したな…」
ベ「ほんとに割った瞬間に来てくれたよね」
小さな珠を割ったぐらいで本当に来てくれるのかと、半信半疑ではあったが、まさかこんなにすぐに来てくれるとは思わなかった。
これを戦闘中のピンチの時に割れば、逆転も可能ということに改めて気づき、少しだけ後悔をした。
ペ「まぁいいんじゃね
キャプテンが…嬉しそうだしさ」
自分たちの船の船長であり、それぞれの恩人であり、幼馴染の表情が優しくなっているのが見られたので、3人ともまぁいいかとそっと持ち場に戻った。