パラレル番外・続き
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それから夕飯まで恋歌の戦闘訓練は人を変えて続き、ハートの海賊団のクルーたちは全員がぼろぼろになっている。
『(基礎戦闘力は問題なし…
あとは体力と咄嗟の判断力くらいかな)』
麦わらの一味と同じく少数精鋭のハートの海賊団は、決して弱いわけではない。
討ち入りの前にハートの海賊団の戦闘能力がわかってよかったとは思うが、さすがにやり過ぎたかと倒れ込んでいるクルーたちに視線を向ける。
ロー「おいお前ら、いつまでも寝転んでねぇで持ち場にもどれ」
「「「は、はーい」」」
少し回復した身体を無理やり動かして、それぞれが持ち場に戻っていく。
ロー「お前は…」
『わたしは夕飯作るお手伝いをしてきます』
ロー「ああ、頼む」
一番動いていた恋歌が一番元気な様子を見て、また複雑そうな顔をしてため息をついた。
ペ「いてて…久しぶりに明日は筋肉痛かもな」
シ「はは、たしかに」
ぐるぐると腕を回しながら、並んで夕飯を食べている恋歌とローを見て、ふむ、と二人して腕を組んだ。
ペ「ギャップ萌えってやつか…」
シ「差激しすぎだけどな」
ローの横で笑っている恋歌は、自分たちをぼこぼこにした女には見えない。
シ「おれさ、思うんだけど…恋歌がキャプテンと付き合ってくれたら、キャプテンの事守ってくれるんじゃないかって」
ペ「それはおれも思ってた
最近キャプテン怪我多いもんな」
シ「でもさ…キャプテンそういうの嫌そうだよな」
ペ「そうだよな…」
桜姫である恋歌がローの事を大事に想ってくれるようになれば、この先ローが単独で行動しても安心できると思ったのだが、それはローが望むことではないなと考えを改め直す。
なにかを告げてローから離れていく恋歌を見送り、完全に立ち去ったのを確認してから二人でローに近寄っていく。
ペ「キャプテン、聞きたいことがあるんすけど」
ロー「なんだ」
ペ「ぶっちゃけ恋歌とはどうなってんすか?」
ロー「…またその話か」
この手の話はワノ国に来てから聞かれすぎて疲れたと、答える気はなくふいと視線を逸らす。
シ「そりゃ気になりますって
おれらなりに応援してるんですから」
相手は普通の女ではなく世界最強と名高い桜姫。
ペ「恋歌のこと…本気なんですよね?」
ロー「…まぁな」
いつもの雰囲気と違い、真剣に聞いてくれる幼馴染たちに、自分の嘘偽りのない返事を返すと、シャチとペンギンがにかっと笑った。
シ「なにが問題なんですか?
おれたちからすれば、キャプテンは最高にいい男です
そんなキャプテンに恋歌がなびかないなんてことないと思ってるんですよね」
ロー「お前もペンギンも俺への評価が高すぎんだよ
…正直、あいつが普通の女だったらなとは…思ってる…
桜姫じゃなくてもおれは…恋歌の事を好きになってた」
『(え…?)』
準備が出来たと呼びに戻ってきた恋歌だったが、途中でペンギンに気づかれ、ローにわからないように口元に人差し指を当てられたので、その場で立ち止まってローのつぶやきを聞くことになった。
シ「恋歌にそのことは言いました?」
ロー「言えるわけねぇだろ…あいつが桜姫である理由を知ってるおれが…
桜姫の恋歌に…おれが何をしてやれるかわからねぇ
おれは…恋歌にとって必要なのかってな
お前らの相手を一人でできて…四皇ですら単独で倒せるあいつに…」
ペ「それでも恋歌の事は好きなんですよね?」
確認するようにペンギンがそう問えば、組んだ手をぎゅっと握りしめた。
ロー「ああ、もうおれは…恋歌を離すつもりはねぇ」
シ「じゃあこれで最後です
キャプテンは…恋歌が普通の女じゃなくても、桜姫でも変わらず大好きって事ですね」
ロー「しつけぇな…そう言ってんだろ」
「「だってさ、恋歌」」
ロー「…は!?」
その言葉に満足した二人が、黙って後ろに立っていた恋歌に顔を向けて微笑むと、ローが慌てたように勢いよく振り返った。
『ご、ごめんなさい…
その…立ち聞きするつもりじゃ…』
ロー「お前ら…はめたな」
シャチとペンギンをぎろっと睨みつけたローから逃げるように、シャチとペンギンが笑いながら立ち去って行った。
『あの…ほんとに、ごめんなさい…』
聞いてはいけない事を聞いてしまったのかと慌てている恋歌に、はぁと小さくため息をついたローは、ぽんと頭に手を乗せた。
ロー「わざとじゃねぇんだ
何回も謝るな
それに…聞かれて困る内容でもねぇしな」
すこし恥ずかしい気持ちはあるが、恋歌への想いを告げただけ。
ロー「さっきの…聞いてたんならわかると思うが、正直恋歌が桜姫じゃなかったらって思ったことはある
昨日の求婚の話も、恋歌が桜姫じゃなけりゃ…あんなに焦って、好きだって言う事もなかった
けど…何度考えても恋歌が普通の女だろうと、桜姫だろうと…おれにはどうでもいいんだ
おれが好きなのは恋歌、お前だ
おれが恋歌にしてやれることは少ねぇだろうが、この戦いが終わった後の返事の時にこのことも考えてくれ」
少しでも自分を選んでくれる可能性が高くなるなら、普段絶対に言わない恥ずかしい言葉を伝えるのも悪くない。
『わ、わたし…///』
顔を真っ赤にしている恋歌を見て、ふっと優しい笑みを浮かべて唇を重ねた。
ロー「あいつら呼んでくる」
恋歌が戻ってきたという事は、準備ができたという事なので、ローは恋歌の頭を優しく撫でてから、クルーたちが輪になっている場所に歩いて行った。
『(そ、そんなこと言われても…///)』
昨日よりも想いのこもった言葉を言われ、恋歌はしばらくそこから動くことができなかった。
ペ「え?普通にキスしてんだけど!?」
シ「結局どういうことなんだ!?」
『(基礎戦闘力は問題なし…
あとは体力と咄嗟の判断力くらいかな)』
麦わらの一味と同じく少数精鋭のハートの海賊団は、決して弱いわけではない。
討ち入りの前にハートの海賊団の戦闘能力がわかってよかったとは思うが、さすがにやり過ぎたかと倒れ込んでいるクルーたちに視線を向ける。
ロー「おいお前ら、いつまでも寝転んでねぇで持ち場にもどれ」
「「「は、はーい」」」
少し回復した身体を無理やり動かして、それぞれが持ち場に戻っていく。
ロー「お前は…」
『わたしは夕飯作るお手伝いをしてきます』
ロー「ああ、頼む」
一番動いていた恋歌が一番元気な様子を見て、また複雑そうな顔をしてため息をついた。
ペ「いてて…久しぶりに明日は筋肉痛かもな」
シ「はは、たしかに」
ぐるぐると腕を回しながら、並んで夕飯を食べている恋歌とローを見て、ふむ、と二人して腕を組んだ。
ペ「ギャップ萌えってやつか…」
シ「差激しすぎだけどな」
ローの横で笑っている恋歌は、自分たちをぼこぼこにした女には見えない。
シ「おれさ、思うんだけど…恋歌がキャプテンと付き合ってくれたら、キャプテンの事守ってくれるんじゃないかって」
ペ「それはおれも思ってた
最近キャプテン怪我多いもんな」
シ「でもさ…キャプテンそういうの嫌そうだよな」
ペ「そうだよな…」
桜姫である恋歌がローの事を大事に想ってくれるようになれば、この先ローが単独で行動しても安心できると思ったのだが、それはローが望むことではないなと考えを改め直す。
なにかを告げてローから離れていく恋歌を見送り、完全に立ち去ったのを確認してから二人でローに近寄っていく。
ペ「キャプテン、聞きたいことがあるんすけど」
ロー「なんだ」
ペ「ぶっちゃけ恋歌とはどうなってんすか?」
ロー「…またその話か」
この手の話はワノ国に来てから聞かれすぎて疲れたと、答える気はなくふいと視線を逸らす。
シ「そりゃ気になりますって
おれらなりに応援してるんですから」
相手は普通の女ではなく世界最強と名高い桜姫。
ペ「恋歌のこと…本気なんですよね?」
ロー「…まぁな」
いつもの雰囲気と違い、真剣に聞いてくれる幼馴染たちに、自分の嘘偽りのない返事を返すと、シャチとペンギンがにかっと笑った。
シ「なにが問題なんですか?
おれたちからすれば、キャプテンは最高にいい男です
そんなキャプテンに恋歌がなびかないなんてことないと思ってるんですよね」
ロー「お前もペンギンも俺への評価が高すぎんだよ
…正直、あいつが普通の女だったらなとは…思ってる…
桜姫じゃなくてもおれは…恋歌の事を好きになってた」
『(え…?)』
準備が出来たと呼びに戻ってきた恋歌だったが、途中でペンギンに気づかれ、ローにわからないように口元に人差し指を当てられたので、その場で立ち止まってローのつぶやきを聞くことになった。
シ「恋歌にそのことは言いました?」
ロー「言えるわけねぇだろ…あいつが桜姫である理由を知ってるおれが…
桜姫の恋歌に…おれが何をしてやれるかわからねぇ
おれは…恋歌にとって必要なのかってな
お前らの相手を一人でできて…四皇ですら単独で倒せるあいつに…」
ペ「それでも恋歌の事は好きなんですよね?」
確認するようにペンギンがそう問えば、組んだ手をぎゅっと握りしめた。
ロー「ああ、もうおれは…恋歌を離すつもりはねぇ」
シ「じゃあこれで最後です
キャプテンは…恋歌が普通の女じゃなくても、桜姫でも変わらず大好きって事ですね」
ロー「しつけぇな…そう言ってんだろ」
「「だってさ、恋歌」」
ロー「…は!?」
その言葉に満足した二人が、黙って後ろに立っていた恋歌に顔を向けて微笑むと、ローが慌てたように勢いよく振り返った。
『ご、ごめんなさい…
その…立ち聞きするつもりじゃ…』
ロー「お前ら…はめたな」
シャチとペンギンをぎろっと睨みつけたローから逃げるように、シャチとペンギンが笑いながら立ち去って行った。
『あの…ほんとに、ごめんなさい…』
聞いてはいけない事を聞いてしまったのかと慌てている恋歌に、はぁと小さくため息をついたローは、ぽんと頭に手を乗せた。
ロー「わざとじゃねぇんだ
何回も謝るな
それに…聞かれて困る内容でもねぇしな」
すこし恥ずかしい気持ちはあるが、恋歌への想いを告げただけ。
ロー「さっきの…聞いてたんならわかると思うが、正直恋歌が桜姫じゃなかったらって思ったことはある
昨日の求婚の話も、恋歌が桜姫じゃなけりゃ…あんなに焦って、好きだって言う事もなかった
けど…何度考えても恋歌が普通の女だろうと、桜姫だろうと…おれにはどうでもいいんだ
おれが好きなのは恋歌、お前だ
おれが恋歌にしてやれることは少ねぇだろうが、この戦いが終わった後の返事の時にこのことも考えてくれ」
少しでも自分を選んでくれる可能性が高くなるなら、普段絶対に言わない恥ずかしい言葉を伝えるのも悪くない。
『わ、わたし…///』
顔を真っ赤にしている恋歌を見て、ふっと優しい笑みを浮かべて唇を重ねた。
ロー「あいつら呼んでくる」
恋歌が戻ってきたという事は、準備ができたという事なので、ローは恋歌の頭を優しく撫でてから、クルーたちが輪になっている場所に歩いて行った。
『(そ、そんなこと言われても…///)』
昨日よりも想いのこもった言葉を言われ、恋歌はしばらくそこから動くことができなかった。
ペ「え?普通にキスしてんだけど!?」
シ「結局どういうことなんだ!?」