パラレル番外・続き
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数時間後、お昼を過ぎた頃に戻ってきた恋歌は、勇ましい声が響く場所より少し離れたところに降りた。
『(みんなも鍛錬中かな)』
邪魔にならないように、近くにあった切り株に腰を下ろして、じーっと鍛錬中のハートの海賊団を見つめる。
『(カイドウを倒すために…か)』
ルフィも麦わらのみんなも、ハートの海賊団も、四皇を倒すために鍛錬を続けている。
麦わらの一味も、ハートの海賊団も見たところ弱くはない。
しかし、これで勝てるかと聞かれると…。
『(わたしがこの場所でできることは…)』
一通りハートの海賊団を見渡して、念のための許可をと、クルーと話をしているローの元に行くために腰を上げた。
ベ「え、っと…」
『では、お好きなタイミングでどうぞ』
ロー「……」
ちゃんとローに確認をとって、まずはベポからと対面しているが、ベポは困ったようにおろおろとしている。
恋歌がローに確認したのは、自分との戦闘訓練をしてもいいか。
白髭でも戦闘訓練をしていると伝えると、ローは物凄く複雑そうな顔をした後、許可をくれた。
ベ「お、おれ…女の子のこと蹴ったりとか…
それに…恋歌となんて…」
『大丈夫ですよ
いつもはもっと大勢となので』
ベ「で、でも…」
優しいベポは恋歌の正体を分かっていても、戦うことはできないと、誰かに助けを求めるように周りを見渡すが、ベポを助けてしまえば次は自分の番になるので、誰も目を合わせない。
『やりにくいなら変装しましょうか?』
ベ「あ、桜姫にってこと?
それならなんとか…」
顔が見えなければ大丈夫なのかと、変装を提案する。
ベポの返事を聞いて、イノセンスを発動させた恋歌は、桜姫の変装をした。
ベ「こ、これはこれで…勝てない感じが…」
『最初は手加減してもらってもいいですよ
信じてもらえたら全力できてください』
ベ「わ、わかった」
誰も助けてくれないとわかったのか、ぽてぽてとゆっくり走りながらベポがむかってくる。
拳法で戦うベポは、最初はぺち、という軽い音が鳴る程度の攻撃だけだったが、どれだけ力を入れても簡単に流される恋歌に、どんどんと力が強くなっていく。
ベ「(え?もうそろそろ全力なんだけど…)」
どんな不意打ちをかけようが、どんなに力を込めようが、びくともしない恋歌に、ベポも少し意地になってきた。
その様子をハートの海賊団が、少しぽかんとした表情で見つめている。
シ「ベポのやつ…そこそこ強いはずなのにな…」
ペ「ああ…
不思議な力も使ってないっぽいし…」
汗だくになっているベポを横目に自分たちの鍛錬を続けるが、ベポの次に順番が回ってくるはずなので、なるべく長時間頑張ってほしいと心の中で祈った。
ベ「もう、だめ…
無理…」
そんな願いはむなしく数分後に、ベポが仰向けに倒れた。
ベポの為にしていた変装を解き、恋歌も一息つくように息をはいた。
『(さすがミンク族…)』
ここまで長時間粘られると思っていなかった恋歌は、倒れているベポに笑いかける。
『お強いですね
素早く動けて、体術も自己流ながら無駄な動きがほとんどありません』
ベ「え、そ、そうかなぁ…
えへへ…」
褒めてもらえたベポは上半身を起こして、照れくさそうに笑っている。
ペ「や、優しい教え方…」
シ「ああ…あのやり方ならおれも…」
ベポにアドバイスをしている恋歌を見て、優しい教え方に羨ましくなった。
たまに鍛錬に付き合ってくれるスパルタの船長に一瞬ちらっと視線を向けると、なぜかため息をついて近くの木に背を預けて座っている。
ロー「(あのベポが一発も当てられねぇとは…)」
ベ「キャプテン!おれ恋歌に褒めてもらったよ!」
ロー「ああ」
嬉しそうに報告に来たベポに軽く返事をして、次にペンギンに声をかけている恋歌を見ながら、何かを考えるように帽子を目深にかぶった。
『(みんなも鍛錬中かな)』
邪魔にならないように、近くにあった切り株に腰を下ろして、じーっと鍛錬中のハートの海賊団を見つめる。
『(カイドウを倒すために…か)』
ルフィも麦わらのみんなも、ハートの海賊団も、四皇を倒すために鍛錬を続けている。
麦わらの一味も、ハートの海賊団も見たところ弱くはない。
しかし、これで勝てるかと聞かれると…。
『(わたしがこの場所でできることは…)』
一通りハートの海賊団を見渡して、念のための許可をと、クルーと話をしているローの元に行くために腰を上げた。
ベ「え、っと…」
『では、お好きなタイミングでどうぞ』
ロー「……」
ちゃんとローに確認をとって、まずはベポからと対面しているが、ベポは困ったようにおろおろとしている。
恋歌がローに確認したのは、自分との戦闘訓練をしてもいいか。
白髭でも戦闘訓練をしていると伝えると、ローは物凄く複雑そうな顔をした後、許可をくれた。
ベ「お、おれ…女の子のこと蹴ったりとか…
それに…恋歌となんて…」
『大丈夫ですよ
いつもはもっと大勢となので』
ベ「で、でも…」
優しいベポは恋歌の正体を分かっていても、戦うことはできないと、誰かに助けを求めるように周りを見渡すが、ベポを助けてしまえば次は自分の番になるので、誰も目を合わせない。
『やりにくいなら変装しましょうか?』
ベ「あ、桜姫にってこと?
それならなんとか…」
顔が見えなければ大丈夫なのかと、変装を提案する。
ベポの返事を聞いて、イノセンスを発動させた恋歌は、桜姫の変装をした。
ベ「こ、これはこれで…勝てない感じが…」
『最初は手加減してもらってもいいですよ
信じてもらえたら全力できてください』
ベ「わ、わかった」
誰も助けてくれないとわかったのか、ぽてぽてとゆっくり走りながらベポがむかってくる。
拳法で戦うベポは、最初はぺち、という軽い音が鳴る程度の攻撃だけだったが、どれだけ力を入れても簡単に流される恋歌に、どんどんと力が強くなっていく。
ベ「(え?もうそろそろ全力なんだけど…)」
どんな不意打ちをかけようが、どんなに力を込めようが、びくともしない恋歌に、ベポも少し意地になってきた。
その様子をハートの海賊団が、少しぽかんとした表情で見つめている。
シ「ベポのやつ…そこそこ強いはずなのにな…」
ペ「ああ…
不思議な力も使ってないっぽいし…」
汗だくになっているベポを横目に自分たちの鍛錬を続けるが、ベポの次に順番が回ってくるはずなので、なるべく長時間頑張ってほしいと心の中で祈った。
ベ「もう、だめ…
無理…」
そんな願いはむなしく数分後に、ベポが仰向けに倒れた。
ベポの為にしていた変装を解き、恋歌も一息つくように息をはいた。
『(さすがミンク族…)』
ここまで長時間粘られると思っていなかった恋歌は、倒れているベポに笑いかける。
『お強いですね
素早く動けて、体術も自己流ながら無駄な動きがほとんどありません』
ベ「え、そ、そうかなぁ…
えへへ…」
褒めてもらえたベポは上半身を起こして、照れくさそうに笑っている。
ペ「や、優しい教え方…」
シ「ああ…あのやり方ならおれも…」
ベポにアドバイスをしている恋歌を見て、優しい教え方に羨ましくなった。
たまに鍛錬に付き合ってくれるスパルタの船長に一瞬ちらっと視線を向けると、なぜかため息をついて近くの木に背を預けて座っている。
ロー「(あのベポが一発も当てられねぇとは…)」
ベ「キャプテン!おれ恋歌に褒めてもらったよ!」
ロー「ああ」
嬉しそうに報告に来たベポに軽く返事をして、次にペンギンに声をかけている恋歌を見ながら、何かを考えるように帽子を目深にかぶった。