パラレル番外
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お互いに名残惜しい温もりを離し、ローに手を引かれて立ち上がる。
『(この手を…離すかどうかを…決めなくちゃいけないのか…)』
討ち入りまであと6日しかないが、それまでに答えを出さなければいけない。
自分より一回り以上大きな、優しい手に二度と触れられなくなるか、それとももっと別の解決方法があるのか。
白髭に入ったことに後悔はないが、ローと一緒にいたいがために白髭を抜けることもしたくない。
だが、別の海賊同士であればいずれは必ず敵になる。
最初からわかっていたことではあるが、もう後戻りができないところまで心を掴まれている。
『(わがままを…言ってもいいのかな…)』
ぎゅっと唇を噛みしめ、ローにわからないように、繋いでいる手とは反対の手に力を入れた。
戻ってきた2人は、クルーたちに気を遣われ、恋歌とローを同じ家に押し込み、ごゆっくりと言われ見張りはハートのクルーたちがしてくれることになった。
ロー「(あいつら余計なことを…)」
『みなさんに…気を遣わせてしまいましたね…』
先ほどしんみりした雰囲気を出してしまったことを気にしているのか、少し落ち込んでいるように見える。
ロー「あいつらのことは気にするな
ところで…聞きてぇことがある」
とりあえず座れと、畳をたたかれたので、ローの正面に座る。
『なんでしょう』
ビッグマムとの血縁関係の話が衝撃的すぎて、聞きたかったことを忘れていたので、本題を切り出す。
ロー「カイドウは麦わら屋との約束で倒さねぇってのは理解してる
ビッグマムも同じ条件か?」
『あー…そういえばビッグマムも四皇でしたね…』
んー、と目を閉じて考え始めた恋歌に、何と返答がくるのかと少し心音が早くなる。
全く手助けをしてくれないわけではないだろうが、恋歌の戦力は今回の戦いには必要不可欠。
しかし強要はしたくないため、答えを大人しく待つ。
『そうですね…
ビッグマムも…倒すことはしません
四皇はみなさんが倒すべき相手です
カイドウと同じ条件で、ビッグマムを倒す手伝いまではやります
あとは…戦況を見てから考えます』
自分の性格上、大事な人たちがピンチの時に、黙って見ているだけということができないことはわかっている。
四皇2人相手にこちらの戦力は恋歌を除けば多くて5,000人。
集まった戦力は鬼ヶ島まで送り届けると決めているが、それ以降のことはなにもわからない。
ロー「わかった
人数も戦力も圧倒的に向こうが上だからな…
恋歌に力を借りる事になると思うが…」
『それはいいんです
お手伝いがどこまでできるかはわかりませんが、わたしの力が必要なとき、近くにいなければ呼んでください』
ロー「こいつで恋歌を呼べるんだったな」
掌に恋歌から渡された珠を置く。
ただのガラス玉のようにしか見えないが、割れば桜姫が呼べるという、海賊にとっては喉から手が出るほど欲しいもの。
『はい
今度は…呼んでくださいね』
ロー「…ああ
約束する」
念押しされたローは、今度ピンチの時は呼ぶと約束してくれた。
討ち入り当日はどうなるかわからないが、四皇が2人もいる以上、無事では済まないということはわかっている。
『怪我は…しないでほしいんですけど…』
ロー「無茶言うな…」
この恋歌の願いは、簡単に叶えられるものではない。
恋歌も自分が倒せない相手から、すべての人を守りながら戦うというのは難しい。
『そうですよね…
あ、そうだ
それ貸してください』
ロー「ん?ああ」
ローの持っている珠を借りて、他のみんなと同じような細工をする。
『……』
ロー「どうした」
細工をし終わったても珠を見つめたまま返そうとしない恋歌に、どうかしたかと声をかけると、なんでもないと首を小さく横に振られた。
『…これ、ちゃんと持っててくださいね』
ロー「ああ、頼りにしてる」
『(この手を…離すかどうかを…決めなくちゃいけないのか…)』
討ち入りまであと6日しかないが、それまでに答えを出さなければいけない。
自分より一回り以上大きな、優しい手に二度と触れられなくなるか、それとももっと別の解決方法があるのか。
白髭に入ったことに後悔はないが、ローと一緒にいたいがために白髭を抜けることもしたくない。
だが、別の海賊同士であればいずれは必ず敵になる。
最初からわかっていたことではあるが、もう後戻りができないところまで心を掴まれている。
『(わがままを…言ってもいいのかな…)』
ぎゅっと唇を噛みしめ、ローにわからないように、繋いでいる手とは反対の手に力を入れた。
戻ってきた2人は、クルーたちに気を遣われ、恋歌とローを同じ家に押し込み、ごゆっくりと言われ見張りはハートのクルーたちがしてくれることになった。
ロー「(あいつら余計なことを…)」
『みなさんに…気を遣わせてしまいましたね…』
先ほどしんみりした雰囲気を出してしまったことを気にしているのか、少し落ち込んでいるように見える。
ロー「あいつらのことは気にするな
ところで…聞きてぇことがある」
とりあえず座れと、畳をたたかれたので、ローの正面に座る。
『なんでしょう』
ビッグマムとの血縁関係の話が衝撃的すぎて、聞きたかったことを忘れていたので、本題を切り出す。
ロー「カイドウは麦わら屋との約束で倒さねぇってのは理解してる
ビッグマムも同じ条件か?」
『あー…そういえばビッグマムも四皇でしたね…』
んー、と目を閉じて考え始めた恋歌に、何と返答がくるのかと少し心音が早くなる。
全く手助けをしてくれないわけではないだろうが、恋歌の戦力は今回の戦いには必要不可欠。
しかし強要はしたくないため、答えを大人しく待つ。
『そうですね…
ビッグマムも…倒すことはしません
四皇はみなさんが倒すべき相手です
カイドウと同じ条件で、ビッグマムを倒す手伝いまではやります
あとは…戦況を見てから考えます』
自分の性格上、大事な人たちがピンチの時に、黙って見ているだけということができないことはわかっている。
四皇2人相手にこちらの戦力は恋歌を除けば多くて5,000人。
集まった戦力は鬼ヶ島まで送り届けると決めているが、それ以降のことはなにもわからない。
ロー「わかった
人数も戦力も圧倒的に向こうが上だからな…
恋歌に力を借りる事になると思うが…」
『それはいいんです
お手伝いがどこまでできるかはわかりませんが、わたしの力が必要なとき、近くにいなければ呼んでください』
ロー「こいつで恋歌を呼べるんだったな」
掌に恋歌から渡された珠を置く。
ただのガラス玉のようにしか見えないが、割れば桜姫が呼べるという、海賊にとっては喉から手が出るほど欲しいもの。
『はい
今度は…呼んでくださいね』
ロー「…ああ
約束する」
念押しされたローは、今度ピンチの時は呼ぶと約束してくれた。
討ち入り当日はどうなるかわからないが、四皇が2人もいる以上、無事では済まないということはわかっている。
『怪我は…しないでほしいんですけど…』
ロー「無茶言うな…」
この恋歌の願いは、簡単に叶えられるものではない。
恋歌も自分が倒せない相手から、すべての人を守りながら戦うというのは難しい。
『そうですよね…
あ、そうだ
それ貸してください』
ロー「ん?ああ」
ローの持っている珠を借りて、他のみんなと同じような細工をする。
『……』
ロー「どうした」
細工をし終わったても珠を見つめたまま返そうとしない恋歌に、どうかしたかと声をかけると、なんでもないと首を小さく横に振られた。
『…これ、ちゃんと持っててくださいね』
ロー「ああ、頼りにしてる」