パラレル番外
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手を引かれてハートのクルーたちから離れた場所まで歩き、木を背もたれにして横並びに座る。
沈黙が少しの間続いたが、握られたままの手に、ローが口を開く直前に、決意したように力を入れられた。
ロー「おれは…お前が欲しいと思う言葉を言ってやれるような男じゃねぇ…」
『?』
ロー「慰めの言葉も…四皇から守ってやることもできねぇけど…
これだけは…この言葉を恋歌に言うのは…他の奴に先を越されたくねぇ」
どういうことかと首を傾げると、ぐっと肩を掴まれて、視線を合わせられる。
ほんの少しだけ赤い頬を見て、聞きたくないと腰をあげたが、肩を掴まれているため立ち上がることができない。
『ローさん…わたし…』
ロー「恋歌…おれはお前が、好きだ」
その言葉を聞いた瞬間、目に涙が溜まっていく。
ロー「恋歌がおれからこの言葉を聞きたくないってのはわかってる…
けど…おれは…桜姫じゃなく恋歌が欲しい…」
『…は…い』
ロー「おれ以外のやつからこの言葉を聞くな
恋歌は…おれの声を聞いていればいい
お前のことを桜姫としてしか見てないやつを相手にする必要はねぇ」
やっとここまで手に入った恋歌を、手放す気も、他の男に渡す気もない。
『…は、いっ』
ぽたぽたと流れていく涙が、どの感情で流れているのかわからない。
想いを告げてもらえて嬉しい気持ちも、言わないで欲しかったという我儘も、いずれは敵になるという葛藤も、全てがぐちゃぐちゃに心に渦巻いて、涙が止まらない。
ロー「ワノ国でのことが終わったらちゃんと話をしよう
おれと恋歌が納得できる答えが見つかるまで、他の男の事は考えるな」
優しく涙を拭ってくれるローに、頷きでしか返事ができないが、わかったことがある。
桜姫としてではなく、1人の女として見てくれる相手と、一緒にいたいということ。
カイドウもビッグマムも恋歌のことを桜姫としか見ていない。
正体を知らないためそれが普通ではあるが、女として愛してもらえる幸せを知った今、それを与えてくれる人から離れられるはずがない。
なかなか泣き止まないのを苦笑いされ、抱きしめてくれる腕も温もりも、恋歌だって手放したくはないと思っている。
ただ、それを伝える勇気がないだけ。
ロー「お前はほんと…泣き虫だな」
ぽんぽん、と頭を撫でてやりながら、恋歌が泣き止むまで大人しく抱きつかれていた。
『ごめんなさい…』
ロー「いや」
しばらくして離れた恋歌の目元と顔が同じぐらい赤くなっており、どこか照れくさそうに視線をそらしている。
視線を合わせるために頬に手を添えると、あまり力を入れずとも視線を向けられた。
ロー「恋歌、おれがお前を好きなことは、覚えておいてくれ」
『…はい』
優しく重なる唇を受け入れ、背中に手を回す。
『(討ち入りまで…あと6日…)』
気持ちに答えは出ているが、それをお互いが納得できる結果に変えられるかは自分次第。
今だけは優しい温もりを感じて身を委ねた。
沈黙が少しの間続いたが、握られたままの手に、ローが口を開く直前に、決意したように力を入れられた。
ロー「おれは…お前が欲しいと思う言葉を言ってやれるような男じゃねぇ…」
『?』
ロー「慰めの言葉も…四皇から守ってやることもできねぇけど…
これだけは…この言葉を恋歌に言うのは…他の奴に先を越されたくねぇ」
どういうことかと首を傾げると、ぐっと肩を掴まれて、視線を合わせられる。
ほんの少しだけ赤い頬を見て、聞きたくないと腰をあげたが、肩を掴まれているため立ち上がることができない。
『ローさん…わたし…』
ロー「恋歌…おれはお前が、好きだ」
その言葉を聞いた瞬間、目に涙が溜まっていく。
ロー「恋歌がおれからこの言葉を聞きたくないってのはわかってる…
けど…おれは…桜姫じゃなく恋歌が欲しい…」
『…は…い』
ロー「おれ以外のやつからこの言葉を聞くな
恋歌は…おれの声を聞いていればいい
お前のことを桜姫としてしか見てないやつを相手にする必要はねぇ」
やっとここまで手に入った恋歌を、手放す気も、他の男に渡す気もない。
『…は、いっ』
ぽたぽたと流れていく涙が、どの感情で流れているのかわからない。
想いを告げてもらえて嬉しい気持ちも、言わないで欲しかったという我儘も、いずれは敵になるという葛藤も、全てがぐちゃぐちゃに心に渦巻いて、涙が止まらない。
ロー「ワノ国でのことが終わったらちゃんと話をしよう
おれと恋歌が納得できる答えが見つかるまで、他の男の事は考えるな」
優しく涙を拭ってくれるローに、頷きでしか返事ができないが、わかったことがある。
桜姫としてではなく、1人の女として見てくれる相手と、一緒にいたいということ。
カイドウもビッグマムも恋歌のことを桜姫としか見ていない。
正体を知らないためそれが普通ではあるが、女として愛してもらえる幸せを知った今、それを与えてくれる人から離れられるはずがない。
なかなか泣き止まないのを苦笑いされ、抱きしめてくれる腕も温もりも、恋歌だって手放したくはないと思っている。
ただ、それを伝える勇気がないだけ。
ロー「お前はほんと…泣き虫だな」
ぽんぽん、と頭を撫でてやりながら、恋歌が泣き止むまで大人しく抱きつかれていた。
『ごめんなさい…』
ロー「いや」
しばらくして離れた恋歌の目元と顔が同じぐらい赤くなっており、どこか照れくさそうに視線をそらしている。
視線を合わせるために頬に手を添えると、あまり力を入れずとも視線を向けられた。
ロー「恋歌、おれがお前を好きなことは、覚えておいてくれ」
『…はい』
優しく重なる唇を受け入れ、背中に手を回す。
『(討ち入りまで…あと6日…)』
気持ちに答えは出ているが、それをお互いが納得できる結果に変えられるかは自分次第。
今だけは優しい温もりを感じて身を委ねた。