パラレル番外
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ローの珠の気配をたどってきたのは花の都。
珠の気配は牢の奥にある為、無駄な戦闘は避けるべく、こっそりと侵入した。
『(強そうな人は誰もいないし、見張りも手薄…)』
入口付近にはかなりの人数の見張りがいたが、中は意外と人が少なく、普通に歩いていても問題ない程度。
一番奥の牢に行けば、手に海楼石の錠をはめられて、血だらけになっているローがいた。
『(酷い事するなぁ…)
ローさん』
牢を壊すのは話を聞いてからにしようと、外から声をかけると、驚いたようにばっと顔をあげた。
ロー「…は?
恋歌…?」
『はい
一応助けに来たんですけど…ここ壊します?』
ぽかんとしているローに、この牢を壊していいか確認すると、はっと意識を取り戻して首を横に振った。
『そうですか』
なぜ牢を壊してはいけないかという説明はしてくれそうになかったので、鍵を壊して中に入り、中から鍵を直して一緒に牢の中に入った。
ロー「おい、ここは危険だ
外に…『ローさん、わたしなにかあれば呼んでくださいって言いましたよね?』
あ?」
ローの横に腰掛けて笑う恋歌に、背中にぞわっと鳥肌がたつ感覚がした。
『頼ってほしい人に頼ってもらえないのは…寂しいんです
怪我をしてほしくないのはわかってください』
ロー「…悪かった」
一瞬怒っているのかと思ったが、違うとわかり素直に謝っておく。
『どうして逃げないのか、教えてもらっても?』
ロー「ああ…実は…」
ローがこれ以上恋歌の機嫌を損ねるのは、得策ではないと思い、説明をしようとしたが、足音がこの牢に近づいてきているのがわかった。
ロー「…一応隠れとけ」
『わかりました』
広い牢だったので、立ち上がって死角になる場所に、気配を殺して隠れる。
がちゃがちゃと鍵の開く音が聞こえ、様子を見ようとバレないように顔を出した。
『(あの人…)』
「これで信じたか?」
入ってきた人物がローの前に投げたのは、ローの刀と帽子。
ロー「…ああ」
『(あの人…敵じゃなかった?)』
今牢の中で話しているのは、飛び六砲と呼ばれていた最悪の世代の1人、X・ドレーク。
周りを警戒しているのか、小声で話しており全ては聞き取れないが、ここからローを逃してくれるらしい。
ド「問題はその海楼石の錠だ
おれもその錠には触れねぇしな」
ロー「…それは問題ねぇ
お前の企みなんざ知ったことじゃねぇが、おれにも協力者がいる」
ド「協力者…?」
ロー「ああ、そいつに頼めば海楼石の錠ぐらい外せる」
ド「ここはオロチが守りを固めている
簡単に部外者が入って来れる場所じゃねぇ」
ロー「………まぁ、問題ない」
『(強そうな人いなかったけどなぁ…)』
すでにこの牢の中にいる上に、騒ぎにもなっていないということは、バレずにここまできているはず。
ローの視線の先の恋歌は、不思議そうな顔をしている。
おそらくドレークの言葉に疑問をもっているのだとは予想できるが、その様子を見て自然に口元が緩んでしまった。
ド「?
なにがおかしい」
ロー「いや…頼ってやればよかった、ってのを反省したところだ」
ド「はぁ?」
ロー「こっちの話だ
そんなことより…
おい、刀と帽子をそっちに投げろ」
こつこつ、とまた足音が聞こえてきたので、ドレークは言われた通りに刀と帽子を、ローに言われた方、恋歌がいる方向へ投げた。
『(おっ、と…)』
降ってきた刀と帽子を受け取り、一先ず他の刀と一緒にしまっておいた。
珠の気配は牢の奥にある為、無駄な戦闘は避けるべく、こっそりと侵入した。
『(強そうな人は誰もいないし、見張りも手薄…)』
入口付近にはかなりの人数の見張りがいたが、中は意外と人が少なく、普通に歩いていても問題ない程度。
一番奥の牢に行けば、手に海楼石の錠をはめられて、血だらけになっているローがいた。
『(酷い事するなぁ…)
ローさん』
牢を壊すのは話を聞いてからにしようと、外から声をかけると、驚いたようにばっと顔をあげた。
ロー「…は?
恋歌…?」
『はい
一応助けに来たんですけど…ここ壊します?』
ぽかんとしているローに、この牢を壊していいか確認すると、はっと意識を取り戻して首を横に振った。
『そうですか』
なぜ牢を壊してはいけないかという説明はしてくれそうになかったので、鍵を壊して中に入り、中から鍵を直して一緒に牢の中に入った。
ロー「おい、ここは危険だ
外に…『ローさん、わたしなにかあれば呼んでくださいって言いましたよね?』
あ?」
ローの横に腰掛けて笑う恋歌に、背中にぞわっと鳥肌がたつ感覚がした。
『頼ってほしい人に頼ってもらえないのは…寂しいんです
怪我をしてほしくないのはわかってください』
ロー「…悪かった」
一瞬怒っているのかと思ったが、違うとわかり素直に謝っておく。
『どうして逃げないのか、教えてもらっても?』
ロー「ああ…実は…」
ローがこれ以上恋歌の機嫌を損ねるのは、得策ではないと思い、説明をしようとしたが、足音がこの牢に近づいてきているのがわかった。
ロー「…一応隠れとけ」
『わかりました』
広い牢だったので、立ち上がって死角になる場所に、気配を殺して隠れる。
がちゃがちゃと鍵の開く音が聞こえ、様子を見ようとバレないように顔を出した。
『(あの人…)』
「これで信じたか?」
入ってきた人物がローの前に投げたのは、ローの刀と帽子。
ロー「…ああ」
『(あの人…敵じゃなかった?)』
今牢の中で話しているのは、飛び六砲と呼ばれていた最悪の世代の1人、X・ドレーク。
周りを警戒しているのか、小声で話しており全ては聞き取れないが、ここからローを逃してくれるらしい。
ド「問題はその海楼石の錠だ
おれもその錠には触れねぇしな」
ロー「…それは問題ねぇ
お前の企みなんざ知ったことじゃねぇが、おれにも協力者がいる」
ド「協力者…?」
ロー「ああ、そいつに頼めば海楼石の錠ぐらい外せる」
ド「ここはオロチが守りを固めている
簡単に部外者が入って来れる場所じゃねぇ」
ロー「………まぁ、問題ない」
『(強そうな人いなかったけどなぁ…)』
すでにこの牢の中にいる上に、騒ぎにもなっていないということは、バレずにここまできているはず。
ローの視線の先の恋歌は、不思議そうな顔をしている。
おそらくドレークの言葉に疑問をもっているのだとは予想できるが、その様子を見て自然に口元が緩んでしまった。
ド「?
なにがおかしい」
ロー「いや…頼ってやればよかった、ってのを反省したところだ」
ド「はぁ?」
ロー「こっちの話だ
そんなことより…
おい、刀と帽子をそっちに投げろ」
こつこつ、とまた足音が聞こえてきたので、ドレークは言われた通りに刀と帽子を、ローに言われた方、恋歌がいる方向へ投げた。
『(おっ、と…)』
降ってきた刀と帽子を受け取り、一先ず他の刀と一緒にしまっておいた。