パラレル番外
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そして翌朝。
『(朝か…)』
やるべきことをした後に恋歌も寝てしまったようで、むくりと起き上がれば土俵の上でルフィとヒョウ五郎はまだ寝ていた。
ざわざわと騒がしい周りを見れば、土俵を囲うように敵や囚人たちが集まっている。
「お、おい…この女カイドウ様に立てついた女じゃ…」
「本物の…」
『(2人も起こすか)』
ルフィとヒョウ五郎を揺すって起こすと、大きな男が泣きだした声が聞こえてきた。
ク「ウソだぁー!!
朝から悪い冗談やめてくれよカイドウさん!!」
カイ「ほんとだ!!」
男が泣いている理由は先日亡くなった花魁の死を知ったから。
カイドウに光画タニシをつけてみろと言われ、映像電伝虫のようなもので花の都の映像が映し出される。
『(トの康さん…!)』
ル「誰だ?」
映し出されたのは小紫の葬式ではなく磔にされたトの康の映像だった。
すでにぼろぼろの状態であるトの康はこれから処刑される。
『(トの康さんの近くに…みんないる…!
これなら…)』
トの康はバレてしまった逆さ三日月のことを自分一人でやったことだと言い、一度戦況を戻してから死のうとしている。
『ウソップ!!』
ウ「え!?恋歌!?
どこから…」
『珠渡したでしょ!
それトの康さんの上に打ち上げて!
今からわたしが空に視線を集める
その時に合わせてお願い』
恋歌が細工した珠から聞こえてくる声にウソップは狼狽えるが、今はそんな場合ではないとわかり任せろと返事が返ってきた。
オロチも近くまで来ており、トの康へ銃口を向ける。
『いくよ』
ウ「おう!」
『【千本桜】!!』
オロチが引き金を引く直前、トの康の頭上で桜が舞い、そのおかげでオロチからトの康が見えなくなり、視線が不思議な桜へ集まる。
その映像は恋歌も光画タニシで見えており、ウソップに合図を出す。
ウ「必殺桜星!」
ウソップのパチンコから放たれた恋歌の珠は、綺麗にトの康の頭上へ。
そしてそれが弾けきらきらと光が溢れてきた。
ウソップと話をしていた珠は弾けたため、もう声は聞こえないがこれで大丈夫なはずだと千本桜の発動を止める。
桜で覆われていたトの康の姿が見え、オロチが再びトの康に銃口を向けた。
ル「…なにしたんだ?」
『…ちょっとね
大丈夫、きっとうまくいくはず』
映像ではトの康が撃たれ、磔にされていた場所から落下したところ。
『(うん、大丈夫
みんなにはあとで怒られるだろうけど…)』
大事な人の死を前にして笑うことしかできないえびす町の人たちに、今すぐに本当のことを伝えられない恋歌はぎゅっと拳を握りしめたが、今はこれが最善の策だと信じて自らが助けに行くことはしない。
殺されたトの康を晒し者にしないために戦う麦わらの一味にも本当のことを伝えることができない。
ル「いけー!お前ら!!
やっちまえー!」
戦う自分の仲間を応援するルフィは、恋歌のことを信じているため純粋にオロチが許せないので応援をしているだけ。
ヒ「あんた…さっきなにをした…?」
だが、ヒョウ五郎は恋歌のことを信じきれていないため、恋歌がなにをしたのか気になっている。
『その話はまたあとで
今はみんなが無事にあそこから逃げ切ってくれることを信じます』
ヒ「……わかった
麦わらの人があんたを信じるならおれも信じる」
『ありがとうございます』
仮面のせいで恋歌の表情が見えないヒョウ五郎は、恋歌ではなくルフィを信じることにした。
ク「…まぁこんなやつはどうでもいい
そんなことより…」
麦わらの一味がちゃんと逃げられるかどうかよりも気になることがあるクイーンはゆっくりと土俵に振り向く。
ク「(や、やっぱりあいつ!!間違いねぇ!
なんでこんなところに!?)」
クイーンの視線の先には桜姫の変装をしている恋歌が。
誰もその存在に触れていないがなぜか土俵の上にいる。
カイ「ウォロロロロ
オロチのやつも悪趣味だな」
ク「カイドウさん!
そんなことより緊急事態です!」
カイ「あ?」
ク「なぜか桜姫がこの採石場に!」
カイ「ほお?」
クイーンの言葉に酒を飲んでいた手を止め、クイーンに電伝虫の音量を上げるように指示した。
カイ「桜姫、聞こえるか?」
『………』
ル「カイドウ…!!」
最大音量で話しているため先ほどまで騒いでいた者たちも、カイドウの声を聞いてしんと静まり返った。
カイ「おいクイーン
返事がねぇぞ、ちゃんと聞こえてんのか」
ク「き、聞こえてると…
おい!桜姫!聞こえてるなら返事ぐらいしろ!!」
その言葉に疲れたようにため息をついた恋歌は小さく聞こえていると返事をした。
ク「聞こえてるそうです!」
カイ「ウォロロロロ!そうか!!
どうだ?おれの部下になる気になったか?」
『なりません
そのお話はお断りしたはずです』
今度はカイドウにも聞こえるように大きめの声で伝えたが、それをカイドウは愉快そうに笑うだけ。
カイ「どうすりゃおれの部下になる」
『何があっても部下にはなりません
諦めてください』
カイドウの勧誘をあまりにもきっぱりと断るため、周りの者たちはカイドウが癇癪を起こさないかと冷や汗をかいている。
『お話はそれだけですか?』
カイ「つれねぇ女だ
おいクイーン、桜姫には手を出すなよ」
ク「(出せねぇって!)
わ、わかりました」
結局桜姫に対しての対策を何も言ってくれなかったため、取り敢えずは存在を見なかったことにした。
『(朝か…)』
やるべきことをした後に恋歌も寝てしまったようで、むくりと起き上がれば土俵の上でルフィとヒョウ五郎はまだ寝ていた。
ざわざわと騒がしい周りを見れば、土俵を囲うように敵や囚人たちが集まっている。
「お、おい…この女カイドウ様に立てついた女じゃ…」
「本物の…」
『(2人も起こすか)』
ルフィとヒョウ五郎を揺すって起こすと、大きな男が泣きだした声が聞こえてきた。
ク「ウソだぁー!!
朝から悪い冗談やめてくれよカイドウさん!!」
カイ「ほんとだ!!」
男が泣いている理由は先日亡くなった花魁の死を知ったから。
カイドウに光画タニシをつけてみろと言われ、映像電伝虫のようなもので花の都の映像が映し出される。
『(トの康さん…!)』
ル「誰だ?」
映し出されたのは小紫の葬式ではなく磔にされたトの康の映像だった。
すでにぼろぼろの状態であるトの康はこれから処刑される。
『(トの康さんの近くに…みんないる…!
これなら…)』
トの康はバレてしまった逆さ三日月のことを自分一人でやったことだと言い、一度戦況を戻してから死のうとしている。
『ウソップ!!』
ウ「え!?恋歌!?
どこから…」
『珠渡したでしょ!
それトの康さんの上に打ち上げて!
今からわたしが空に視線を集める
その時に合わせてお願い』
恋歌が細工した珠から聞こえてくる声にウソップは狼狽えるが、今はそんな場合ではないとわかり任せろと返事が返ってきた。
オロチも近くまで来ており、トの康へ銃口を向ける。
『いくよ』
ウ「おう!」
『【千本桜】!!』
オロチが引き金を引く直前、トの康の頭上で桜が舞い、そのおかげでオロチからトの康が見えなくなり、視線が不思議な桜へ集まる。
その映像は恋歌も光画タニシで見えており、ウソップに合図を出す。
ウ「必殺桜星!」
ウソップのパチンコから放たれた恋歌の珠は、綺麗にトの康の頭上へ。
そしてそれが弾けきらきらと光が溢れてきた。
ウソップと話をしていた珠は弾けたため、もう声は聞こえないがこれで大丈夫なはずだと千本桜の発動を止める。
桜で覆われていたトの康の姿が見え、オロチが再びトの康に銃口を向けた。
ル「…なにしたんだ?」
『…ちょっとね
大丈夫、きっとうまくいくはず』
映像ではトの康が撃たれ、磔にされていた場所から落下したところ。
『(うん、大丈夫
みんなにはあとで怒られるだろうけど…)』
大事な人の死を前にして笑うことしかできないえびす町の人たちに、今すぐに本当のことを伝えられない恋歌はぎゅっと拳を握りしめたが、今はこれが最善の策だと信じて自らが助けに行くことはしない。
殺されたトの康を晒し者にしないために戦う麦わらの一味にも本当のことを伝えることができない。
ル「いけー!お前ら!!
やっちまえー!」
戦う自分の仲間を応援するルフィは、恋歌のことを信じているため純粋にオロチが許せないので応援をしているだけ。
ヒ「あんた…さっきなにをした…?」
だが、ヒョウ五郎は恋歌のことを信じきれていないため、恋歌がなにをしたのか気になっている。
『その話はまたあとで
今はみんなが無事にあそこから逃げ切ってくれることを信じます』
ヒ「……わかった
麦わらの人があんたを信じるならおれも信じる」
『ありがとうございます』
仮面のせいで恋歌の表情が見えないヒョウ五郎は、恋歌ではなくルフィを信じることにした。
ク「…まぁこんなやつはどうでもいい
そんなことより…」
麦わらの一味がちゃんと逃げられるかどうかよりも気になることがあるクイーンはゆっくりと土俵に振り向く。
ク「(や、やっぱりあいつ!!間違いねぇ!
なんでこんなところに!?)」
クイーンの視線の先には桜姫の変装をしている恋歌が。
誰もその存在に触れていないがなぜか土俵の上にいる。
カイ「ウォロロロロ
オロチのやつも悪趣味だな」
ク「カイドウさん!
そんなことより緊急事態です!」
カイ「あ?」
ク「なぜか桜姫がこの採石場に!」
カイ「ほお?」
クイーンの言葉に酒を飲んでいた手を止め、クイーンに電伝虫の音量を上げるように指示した。
カイ「桜姫、聞こえるか?」
『………』
ル「カイドウ…!!」
最大音量で話しているため先ほどまで騒いでいた者たちも、カイドウの声を聞いてしんと静まり返った。
カイ「おいクイーン
返事がねぇぞ、ちゃんと聞こえてんのか」
ク「き、聞こえてると…
おい!桜姫!聞こえてるなら返事ぐらいしろ!!」
その言葉に疲れたようにため息をついた恋歌は小さく聞こえていると返事をした。
ク「聞こえてるそうです!」
カイ「ウォロロロロ!そうか!!
どうだ?おれの部下になる気になったか?」
『なりません
そのお話はお断りしたはずです』
今度はカイドウにも聞こえるように大きめの声で伝えたが、それをカイドウは愉快そうに笑うだけ。
カイ「どうすりゃおれの部下になる」
『何があっても部下にはなりません
諦めてください』
カイドウの勧誘をあまりにもきっぱりと断るため、周りの者たちはカイドウが癇癪を起こさないかと冷や汗をかいている。
『お話はそれだけですか?』
カイ「つれねぇ女だ
おいクイーン、桜姫には手を出すなよ」
ク「(出せねぇって!)
わ、わかりました」
結局桜姫に対しての対策を何も言ってくれなかったため、取り敢えずは存在を見なかったことにした。