パラレル番外
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おしるこを食べながらこの採石場でヒョウ五郎ができることを聞くと、かなりの人数が味方になってくれそうだった。
昔の大親分ということもあり、採石場で働かされている人たちには顔がきくらしい。
『わたしその話を聞いてヒョウ五郎さんに会いにきたんだよね
花の都での侍集めがあまり順調じゃなくて…』
ル「そうだったのか…」
ヒ「なるほど
お嬢さんがおれに会いに来てくれた理由はわかった
しかしここから逃げるにもこいつが…」
ヒョウ五郎が自分の首にある首輪を握りしめ悔しそうに俯く。
『そういえばルフィの首にもあるね
これなに?』
ル「これここの土俵から出たら爪が飛び出してきて首が吹き飛ぶらしいんだよな」
『ええー…そんなのつけてるの…?』
この小さい土俵から出ただけで首が飛ぶとは物騒なものだと軽くルフィの首輪に触れる。
『これ…外せるけど外したい?』
ヒ「え?」
触れた感じでは恋歌の力で簡単に砕けそうな感じなので、一応聞いてみたがルフィは首を横に振った。
ル「いや、おれが自分でこれ外さねぇとカイドウには勝てねぇ」
『…約束、忘れてないよね?』
恋歌と交わした約束はルフィが死ぬようなことになれば、その直前に東の海へ強制送還するというもの。
万が一この首輪が作動してしまえばルフィはワノ国から東の海へ送られてしまう。
ル「わかってる
死ぬつもりはねぇ」
『うん、それならいいんだけどね
気が変わったら言って』
ル「おう」
ヒョウ五郎の分だけでも外そうかと提案したが、ヒョウ五郎はルフィが外さないのに自分だけ外すわけにはいかないと拒否した。
おしるこを食べ終え明日のために一眠りすると言って寝転がるルフィの横に恋歌も腰を下ろす。
食べ過ぎで膨らんだルフィのお腹をぽんぽんと撫でてやると、そういえばと口を開いたルフィの言葉に耳を傾ける。
ル「カイドウ…強かったか…?」
『…うん、強いよ
攻撃もすごいけど、身体がすごく頑丈だった
気絶させるのもちょっと強めに攻撃入れないとだめだったしね…』
ル「そっかぁ…」
カ「(そういやこの女カイドウを気絶させたんだったな…)」
イメージしていたより小柄な恋歌を見て、最初は疑っていたカリブーもこの話を聞いて本物なのだと改めて思った。
カイドウを簡単に気絶させることができる人物などこの世界に何人もいない。
『何かあればわたしを呼ぶことも忘れないでね』
ル「ああ」
なんだかんだ今まで自分のピンチの時には恋歌を呼んだことはない。
仲間が危険か、楽しいことがあるという時しか呼ばれない。
だからこそ今回恋歌にできるのは最高のコンディションでルフィをカイドウの元へ送り届けること。
『(ルフィの言う覇気が使えるようになるといいけど…)』
もう既に鼻提灯を膨らませて眠ってしまったルフィの頭を一度撫でると、目を閉じて麦わらの一味に渡した珠の気配を感じとる。
『(みんなは大丈夫そう
あと…は…)』
唯一細工をしなかったローの珠の気配も辿ると花の都の近くに気配がある。
ローの周りには他の気配はないので、おそらくまだベポたちは救出できていないだろう。
『(ローさんも言ってくれたらベポさんたちをすぐに助けに行くのに…)』
いつまでも受け身でいるわけにはいかないかと思ってはいるが、恋歌が動くことがみんなの冒険の邪魔になってほしくないためどうしても助けてほしいと呼ばれた時にしか動けない。
ナミに言われたことを思い出しどうしたらいいかと、膝を抱えて膝の上に額を乗せる。
『(大事な人を守ることを考えなさい…か
わたしには難しいよ…)』
ルフィを大事に思う気持ちとローを大事に思う気持ち、そして麦わらの一味への大事の気持ちは全て違うもの。
『(でも…そうは言ってられない)』
ぱちん、と両頬を叩いてよしと小さく呟いた。
『(わたしは…仮にも世界最強と言ってもらえるほどの力を神様からもらってる
ふんだんに使ってやろうじゃない)』
友人にもらった言葉を噛みしめ、討ち入りまでにできることをするために刀を出した。
昔の大親分ということもあり、採石場で働かされている人たちには顔がきくらしい。
『わたしその話を聞いてヒョウ五郎さんに会いにきたんだよね
花の都での侍集めがあまり順調じゃなくて…』
ル「そうだったのか…」
ヒ「なるほど
お嬢さんがおれに会いに来てくれた理由はわかった
しかしここから逃げるにもこいつが…」
ヒョウ五郎が自分の首にある首輪を握りしめ悔しそうに俯く。
『そういえばルフィの首にもあるね
これなに?』
ル「これここの土俵から出たら爪が飛び出してきて首が吹き飛ぶらしいんだよな」
『ええー…そんなのつけてるの…?』
この小さい土俵から出ただけで首が飛ぶとは物騒なものだと軽くルフィの首輪に触れる。
『これ…外せるけど外したい?』
ヒ「え?」
触れた感じでは恋歌の力で簡単に砕けそうな感じなので、一応聞いてみたがルフィは首を横に振った。
ル「いや、おれが自分でこれ外さねぇとカイドウには勝てねぇ」
『…約束、忘れてないよね?』
恋歌と交わした約束はルフィが死ぬようなことになれば、その直前に東の海へ強制送還するというもの。
万が一この首輪が作動してしまえばルフィはワノ国から東の海へ送られてしまう。
ル「わかってる
死ぬつもりはねぇ」
『うん、それならいいんだけどね
気が変わったら言って』
ル「おう」
ヒョウ五郎の分だけでも外そうかと提案したが、ヒョウ五郎はルフィが外さないのに自分だけ外すわけにはいかないと拒否した。
おしるこを食べ終え明日のために一眠りすると言って寝転がるルフィの横に恋歌も腰を下ろす。
食べ過ぎで膨らんだルフィのお腹をぽんぽんと撫でてやると、そういえばと口を開いたルフィの言葉に耳を傾ける。
ル「カイドウ…強かったか…?」
『…うん、強いよ
攻撃もすごいけど、身体がすごく頑丈だった
気絶させるのもちょっと強めに攻撃入れないとだめだったしね…』
ル「そっかぁ…」
カ「(そういやこの女カイドウを気絶させたんだったな…)」
イメージしていたより小柄な恋歌を見て、最初は疑っていたカリブーもこの話を聞いて本物なのだと改めて思った。
カイドウを簡単に気絶させることができる人物などこの世界に何人もいない。
『何かあればわたしを呼ぶことも忘れないでね』
ル「ああ」
なんだかんだ今まで自分のピンチの時には恋歌を呼んだことはない。
仲間が危険か、楽しいことがあるという時しか呼ばれない。
だからこそ今回恋歌にできるのは最高のコンディションでルフィをカイドウの元へ送り届けること。
『(ルフィの言う覇気が使えるようになるといいけど…)』
もう既に鼻提灯を膨らませて眠ってしまったルフィの頭を一度撫でると、目を閉じて麦わらの一味に渡した珠の気配を感じとる。
『(みんなは大丈夫そう
あと…は…)』
唯一細工をしなかったローの珠の気配も辿ると花の都の近くに気配がある。
ローの周りには他の気配はないので、おそらくまだベポたちは救出できていないだろう。
『(ローさんも言ってくれたらベポさんたちをすぐに助けに行くのに…)』
いつまでも受け身でいるわけにはいかないかと思ってはいるが、恋歌が動くことがみんなの冒険の邪魔になってほしくないためどうしても助けてほしいと呼ばれた時にしか動けない。
ナミに言われたことを思い出しどうしたらいいかと、膝を抱えて膝の上に額を乗せる。
『(大事な人を守ることを考えなさい…か
わたしには難しいよ…)』
ルフィを大事に思う気持ちとローを大事に思う気持ち、そして麦わらの一味への大事の気持ちは全て違うもの。
『(でも…そうは言ってられない)』
ぱちん、と両頬を叩いてよしと小さく呟いた。
『(わたしは…仮にも世界最強と言ってもらえるほどの力を神様からもらってる
ふんだんに使ってやろうじゃない)』
友人にもらった言葉を噛みしめ、討ち入りまでにできることをするために刀を出した。