パラレル番外
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『(うーん…)』
えびす町に帰ってきた恋歌は、みんなの珠の気配を頼りに集まっている家の前まで来たが、入ってもいいものか悩んで扉の前で立ち尽くしている。
中からは言い争う声が聞こえ、ホーキンスたちが足の逆さ三日月のことを知っていたのは、捕われたベポたちが話したからだとしのぶが怒り、それは絶対に違うとローが怒鳴り返している。
康「おや、お嬢さん入らねぇのかい?」
『トの康さん…』
家の外まで響く声で怒鳴り合っているのでトの康もここに来たようだったが、手には逆さ三日月の痣がある侍たちに渡していた紙。
康「いよっ!
ごめんよー!どーも!!」
『あ…』
タイミングを見計らってから入ろうと思っていたが、トの康は遠慮なく扉を開けた。
ナ「恋歌!!
帰ってきてたのね!」
『う、うん…』
ほっとしたように息を吐いたナミが、いきなり入ってきたトの康に誰なのかと聞いていたが、女神様と言われるとあっさり家の中へ通した。
ロー「ホーキンスとドレークに襲撃されたそうだな」
『はい、なぜか痣のことも知ってました…』
トの康が興奮気味に昔馴染みっぽいしのぶとカン十郎に髪を見せながら決戦が始まるのかと話している。
『ベポさんたち捕まったって…』
ロー「ああ…
俺は今から助けに行く」
『そう…ですか…』
なぜか嫌な予感がする恋歌は行ってほしくなかったが、ローにベポたちを助けに行かないという選択肢はないだろう。
ロー「……恋歌はどうする」
ワノ国で今までほぼ一緒にいたが、今恋歌にはやらなければいけないことがあるため、しばらく間を開けて首を横に振った。
『わたし…気になることがあって…』
ロー「そうか、なら仕方ねぇな」
ベポたちを助けに行きたい気待ちもあるが、優先順位をつけると今しなければならないことの方が上。
申し訳なさそうにする恋歌の頭にぽん、と手を置くとぐりんっと音が鳴りそうな勢いでナミとロビンの顔がローに向けられた。
ロビ「トラ男くん、あなた随分と恋歌を可愛がってくれたみたいね?」
ロー「?」
ナ「生半可な気持ちで手出したならお金とって海に沈めるわよ?」
ロー「恋歌…お前まさか」
『ご、ごめんなさい…
一緒にお風呂入っちゃったので…』
周りに聞こえないように小声で責めてくる2人に最初は首を傾げていたローだったが、慌てている恋歌を見て全ての事情を察した。
湯屋を襲撃されたと聞いたときから嫌な予感はしていたが、ローはバレて困るようなことはしていないと堂々としている。
ロー「はぁ…まぁ俺はお前が嫌がるかと思って見せるなって言ってただけだしな
俺は別に構わねぇ」
『嫌がる…とかはないです……けど…』
ロー「いい
気にするな」
『はい』
過ぎてしまったことは仕方ないと、全く気にしていないローに恋歌はほっとしたように笑う。
ナ「力関係的にはトラ男が上って感じ?」
ロビ「そうみたいね
けど、ゾウにいた時より優しくなってるわ」
2人の様子を見て大体の力関係と、雰囲気を感じ取り今のところ問題はなさそうだと顔を見合わせた。
世界最強の肩書を持つ友人に変な男が近寄ってくる可能性をいつも危惧していた。
その重い肩書を持つにはあたりにも優しすぎる性格故に、恋歌を利用しようとする輩が出てくることもあるだろうと。
元々同盟相手ということもあり、ローのことはいい人だという認識ではあるが、恋歌が桜姫とわかれば態度を変える可能性も捨てきれなかった。
恋歌が本気になればローから何もされることはないとわかっているが、それはあくまでも身体の話。
心が傷ついてしまうかもしれない事態は避けたかった。
ナ「今のところは大丈夫そうね」
ロビ「ええ、恋歌もいつもより可愛いわ」
湯屋に行った後で崩れた髪を直してもらっている恋歌を見て、ローが恋歌を桜姫としてではなく1人の女として接していることが伝わってきた。
ロビ「でも、手を出すのが早すぎることは感心しないわね」
ナ「…それは同感」
恋歌の身体に痕があったことは驚いたが、この短期間でここまで心を許せる相手ができたことも、特別に大事にしたいと思える相手ができたことも友人としては嬉しいことなので、しばらくは見守ることにした。
えびす町に帰ってきた恋歌は、みんなの珠の気配を頼りに集まっている家の前まで来たが、入ってもいいものか悩んで扉の前で立ち尽くしている。
中からは言い争う声が聞こえ、ホーキンスたちが足の逆さ三日月のことを知っていたのは、捕われたベポたちが話したからだとしのぶが怒り、それは絶対に違うとローが怒鳴り返している。
康「おや、お嬢さん入らねぇのかい?」
『トの康さん…』
家の外まで響く声で怒鳴り合っているのでトの康もここに来たようだったが、手には逆さ三日月の痣がある侍たちに渡していた紙。
康「いよっ!
ごめんよー!どーも!!」
『あ…』
タイミングを見計らってから入ろうと思っていたが、トの康は遠慮なく扉を開けた。
ナ「恋歌!!
帰ってきてたのね!」
『う、うん…』
ほっとしたように息を吐いたナミが、いきなり入ってきたトの康に誰なのかと聞いていたが、女神様と言われるとあっさり家の中へ通した。
ロー「ホーキンスとドレークに襲撃されたそうだな」
『はい、なぜか痣のことも知ってました…』
トの康が興奮気味に昔馴染みっぽいしのぶとカン十郎に髪を見せながら決戦が始まるのかと話している。
『ベポさんたち捕まったって…』
ロー「ああ…
俺は今から助けに行く」
『そう…ですか…』
なぜか嫌な予感がする恋歌は行ってほしくなかったが、ローにベポたちを助けに行かないという選択肢はないだろう。
ロー「……恋歌はどうする」
ワノ国で今までほぼ一緒にいたが、今恋歌にはやらなければいけないことがあるため、しばらく間を開けて首を横に振った。
『わたし…気になることがあって…』
ロー「そうか、なら仕方ねぇな」
ベポたちを助けに行きたい気待ちもあるが、優先順位をつけると今しなければならないことの方が上。
申し訳なさそうにする恋歌の頭にぽん、と手を置くとぐりんっと音が鳴りそうな勢いでナミとロビンの顔がローに向けられた。
ロビ「トラ男くん、あなた随分と恋歌を可愛がってくれたみたいね?」
ロー「?」
ナ「生半可な気持ちで手出したならお金とって海に沈めるわよ?」
ロー「恋歌…お前まさか」
『ご、ごめんなさい…
一緒にお風呂入っちゃったので…』
周りに聞こえないように小声で責めてくる2人に最初は首を傾げていたローだったが、慌てている恋歌を見て全ての事情を察した。
湯屋を襲撃されたと聞いたときから嫌な予感はしていたが、ローはバレて困るようなことはしていないと堂々としている。
ロー「はぁ…まぁ俺はお前が嫌がるかと思って見せるなって言ってただけだしな
俺は別に構わねぇ」
『嫌がる…とかはないです……けど…』
ロー「いい
気にするな」
『はい』
過ぎてしまったことは仕方ないと、全く気にしていないローに恋歌はほっとしたように笑う。
ナ「力関係的にはトラ男が上って感じ?」
ロビ「そうみたいね
けど、ゾウにいた時より優しくなってるわ」
2人の様子を見て大体の力関係と、雰囲気を感じ取り今のところ問題はなさそうだと顔を見合わせた。
世界最強の肩書を持つ友人に変な男が近寄ってくる可能性をいつも危惧していた。
その重い肩書を持つにはあたりにも優しすぎる性格故に、恋歌を利用しようとする輩が出てくることもあるだろうと。
元々同盟相手ということもあり、ローのことはいい人だという認識ではあるが、恋歌が桜姫とわかれば態度を変える可能性も捨てきれなかった。
恋歌が本気になればローから何もされることはないとわかっているが、それはあくまでも身体の話。
心が傷ついてしまうかもしれない事態は避けたかった。
ナ「今のところは大丈夫そうね」
ロビ「ええ、恋歌もいつもより可愛いわ」
湯屋に行った後で崩れた髪を直してもらっている恋歌を見て、ローが恋歌を桜姫としてではなく1人の女として接していることが伝わってきた。
ロビ「でも、手を出すのが早すぎることは感心しないわね」
ナ「…それは同感」
恋歌の身体に痕があったことは驚いたが、この短期間でここまで心を許せる相手ができたことも、特別に大事にしたいと思える相手ができたことも友人としては嬉しいことなので、しばらくは見守ることにした。