パラレル番外
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ウ「す、すびばぜんでじた…」
『あ、ううん…
わたしこそごめんね…』
顔の原型がわからないぐらいに腫れたため、もはや鼻でしかウソップであると判断できない。
フ「しっかし今ので恋歌が綺麗にした内装も壊れちまったなー…」
家が吹き飛ぶほどの威力ではなかったが、室内は先ほどの爆発でばらばらになってしまった。
綺麗だった畳や壁は焦げてしまい、もうここに人が住むことは無理そうなぐらい壊れている。
風呂がある箱も吹き飛んでおり、中の風呂に使っていた板が焼け焦げている。
『ごめん…』
ロー「気にするな
恋歌が直したもんを恋歌が壊しただけだろ
それに元はこれより酷かった」
ぽん、と頭を撫でて気にするなと言ってくれるローに小さく返事をするが、カエル如きで取り乱してしまったことは反省しなければと落ち込んでいる。
サ「恋歌さんは悪くないさ
ここのことは気にしなくていいから、ロビンちゃんやナミさんのところに行ってくれるかい?」
『うん…ありがとう』
ほぼ意味を成していない扉を開け、外に出るとすでにえびす町の人たちは起きており、いつも通り笑い声が響いている。
『じゃあ……あ』
ロー「……」
扉から出たところで足をピタリと止めた恋歌は、ちらっとローを見たがしょんぼりした顔で行ってきますとその場から消えた。
フ「なんだぁ…恋歌のやつ
おいトラ男、お前恋歌とどこまでいったんだ?」
サ「は?」
部屋を壊した時より落ち込んでいた恋歌に疑問を持ったが、恋歌がいるときには聞かなかったことを聞こうと、フランキーがローに話しかける。
ロー「……なんだその聞き方は
お前らに話すことじゃねぇ」
フ「とか言ってお前、昨日は恋歌を落とすから邪魔すんなって言ってこの部屋で寝たんだろうが
結果ぐらい教えてもらわなきゃ割にあわねぇ」
ロー「……」
綺麗な家で寝る勝負がついていないのに恋歌がローと眠れたのは、ローが他の3人に恋歌を自分に惚れさせるために譲れないとしっかり宣言したからだった。
もちろんサンジは納得がいっていなかったが、フランキーに押さえつけられ、ローを見送るしかなかった。
ロー「……別れにくくなるから気持ちすら伝えさせてくれねぇんだよ、あいつは
いずれ敵になるからカイドウを倒せば終わりだそうだ」
ウ「まーだあいつはそんなこと言ってんのか?
変なとこで頑固だよな」
フ「わからねぇでもねぇけどよ…
ちなみに…恋歌はおめぇに惚れてそうか?」
ロー「…ああ
当たり前だ」
自信満々に告げたローにフランキーが口笛を吹いて冷やかしたが、本人は恋歌が自分のことを好いてくれることに対して、自信は微塵も揺らぎそうになかった。
サ「けっ、悔しいが恋歌さんはてめぇのことを意識してたよ
いつも見てた恋歌さんより、お前のそばにいる恋歌さんは何十倍も可愛かった
恋歌さんは…トラ男のことを好きなんだろうな」
ウ「うわー、まじかよ!
あの恋歌がなー」
じー、っとローを見つめて観察を始めたウソップに、ローは鬱陶しそうな視線を向ける。
ロー「なんだ」
ウ「いや、恋歌はトラ男のどこが良かったのかと思ってよ
やっぱ顔か?この筋肉か?」
ロー「…知るか」
恋歌に好かれている自信はあるが、どこをと言われるとそこまではわからない。
ただ今の状態では答えてくれそうにないので、答えを知ることは出来なさそう。
フ「まぁトラ男も恋歌に一目惚れみてぇな感じだったしな
意外と恋歌もそうかもしれねぇぞ?」
サ「恋歌さんは見た目は清楚系美少女だ
トラ男が一目惚れするのは無理ねぇな…
けど恋歌さんがトラ男に一目惚れってのは納得がいかねぇ!」
ウ「たしかに小柄で可愛い系ではあるな
でもなぁ…桜姫って知ってるとどーも恋愛対象としてはなー」
フ「安心しろ
恋歌もウソップにゃ惚れねぇよ」
ロー「……」
好き勝手に話している麦わらの一味に、少し話しすぎたかもしれないとは思ったが、この話をしたのはローの計算があってのこと。
ロー「(絶対に逃がさねぇからな)」
その計算を恋歌は今後も知ることはないが、すでに思惑通りに進んでいることもロー以外だれも知らない。
ここを立ち去るときに扉の前で何かを思い出したようにローを見たのも、いつも家から出る前はローとキスをしていたから。
落ち込んだ顔をしたのも、今日は2人きりではないからできないと思ったため。
それにローは気づいていたが、キスをすればしばらく口をきいてくれなくなりそうな感じがしたのでやめておいた。
フ「で、話は戻るがトラ男
昨日は恋歌と一緒に寝たのか?」
ロー「…ああ」
サ「クッソ羨ましい!!」
涙を流しながら焦げた畳を殴っているサンジは全員が無視して、ローが色々話してくれるのを待っているが、それ以上語ることをしない。
ウ「そ、それで?」
ロー「これ以上話すことはねぇよ」
フ「気になんだろうがよ
可愛い恋歌と一緒に寝て何もなかったわけじゃねぇだろ?」
にやにやと笑いながら肩を組んでくるフランキーにため息をついて、肩から腕を外す。
ロー「…仮に何かあったとしてそこまでお前らに話すわけにはいかねぇな
そのお前らの言う可愛い恋歌を見るのは俺1人で充分だ」
思惑以外のことは何も話す気はないローは、唖然としている3人を置いて壊れた家から出た。
ウ「お、お前桜姫に手ぇ出すって勇気あるな…」
ロー「俺が欲しいのは桜姫じゃなく恋歌だ
そんなこと…関係ねぇよ」
自分が言った言葉に嘘偽りなどないが、恋歌が桜姫でなければこの広い海で出会うこともなかった。
恋歌と桜姫は同一人物であるということは、理解はしているがいざ戦いとなると不安になる。
強い強いと言われてはいるが、実際に戦っているところを見たのは少しの時間。
カン十郎が書いた龍にも、蛇にも、カエルにすら怯えていた恋歌の方が印象に強く残っている。
ロー「(今さら恋歌が何者でも関係ねぇか…)」
鈴後に行った恋歌を少し心配はしているが、異世界から来て不思議な力を使えるのは事実。
噂が本当であるならば心配は無用だなと、今だけは恋歌のことを考えないようにした。
『あ、ううん…
わたしこそごめんね…』
顔の原型がわからないぐらいに腫れたため、もはや鼻でしかウソップであると判断できない。
フ「しっかし今ので恋歌が綺麗にした内装も壊れちまったなー…」
家が吹き飛ぶほどの威力ではなかったが、室内は先ほどの爆発でばらばらになってしまった。
綺麗だった畳や壁は焦げてしまい、もうここに人が住むことは無理そうなぐらい壊れている。
風呂がある箱も吹き飛んでおり、中の風呂に使っていた板が焼け焦げている。
『ごめん…』
ロー「気にするな
恋歌が直したもんを恋歌が壊しただけだろ
それに元はこれより酷かった」
ぽん、と頭を撫でて気にするなと言ってくれるローに小さく返事をするが、カエル如きで取り乱してしまったことは反省しなければと落ち込んでいる。
サ「恋歌さんは悪くないさ
ここのことは気にしなくていいから、ロビンちゃんやナミさんのところに行ってくれるかい?」
『うん…ありがとう』
ほぼ意味を成していない扉を開け、外に出るとすでにえびす町の人たちは起きており、いつも通り笑い声が響いている。
『じゃあ……あ』
ロー「……」
扉から出たところで足をピタリと止めた恋歌は、ちらっとローを見たがしょんぼりした顔で行ってきますとその場から消えた。
フ「なんだぁ…恋歌のやつ
おいトラ男、お前恋歌とどこまでいったんだ?」
サ「は?」
部屋を壊した時より落ち込んでいた恋歌に疑問を持ったが、恋歌がいるときには聞かなかったことを聞こうと、フランキーがローに話しかける。
ロー「……なんだその聞き方は
お前らに話すことじゃねぇ」
フ「とか言ってお前、昨日は恋歌を落とすから邪魔すんなって言ってこの部屋で寝たんだろうが
結果ぐらい教えてもらわなきゃ割にあわねぇ」
ロー「……」
綺麗な家で寝る勝負がついていないのに恋歌がローと眠れたのは、ローが他の3人に恋歌を自分に惚れさせるために譲れないとしっかり宣言したからだった。
もちろんサンジは納得がいっていなかったが、フランキーに押さえつけられ、ローを見送るしかなかった。
ロー「……別れにくくなるから気持ちすら伝えさせてくれねぇんだよ、あいつは
いずれ敵になるからカイドウを倒せば終わりだそうだ」
ウ「まーだあいつはそんなこと言ってんのか?
変なとこで頑固だよな」
フ「わからねぇでもねぇけどよ…
ちなみに…恋歌はおめぇに惚れてそうか?」
ロー「…ああ
当たり前だ」
自信満々に告げたローにフランキーが口笛を吹いて冷やかしたが、本人は恋歌が自分のことを好いてくれることに対して、自信は微塵も揺らぎそうになかった。
サ「けっ、悔しいが恋歌さんはてめぇのことを意識してたよ
いつも見てた恋歌さんより、お前のそばにいる恋歌さんは何十倍も可愛かった
恋歌さんは…トラ男のことを好きなんだろうな」
ウ「うわー、まじかよ!
あの恋歌がなー」
じー、っとローを見つめて観察を始めたウソップに、ローは鬱陶しそうな視線を向ける。
ロー「なんだ」
ウ「いや、恋歌はトラ男のどこが良かったのかと思ってよ
やっぱ顔か?この筋肉か?」
ロー「…知るか」
恋歌に好かれている自信はあるが、どこをと言われるとそこまではわからない。
ただ今の状態では答えてくれそうにないので、答えを知ることは出来なさそう。
フ「まぁトラ男も恋歌に一目惚れみてぇな感じだったしな
意外と恋歌もそうかもしれねぇぞ?」
サ「恋歌さんは見た目は清楚系美少女だ
トラ男が一目惚れするのは無理ねぇな…
けど恋歌さんがトラ男に一目惚れってのは納得がいかねぇ!」
ウ「たしかに小柄で可愛い系ではあるな
でもなぁ…桜姫って知ってるとどーも恋愛対象としてはなー」
フ「安心しろ
恋歌もウソップにゃ惚れねぇよ」
ロー「……」
好き勝手に話している麦わらの一味に、少し話しすぎたかもしれないとは思ったが、この話をしたのはローの計算があってのこと。
ロー「(絶対に逃がさねぇからな)」
その計算を恋歌は今後も知ることはないが、すでに思惑通りに進んでいることもロー以外だれも知らない。
ここを立ち去るときに扉の前で何かを思い出したようにローを見たのも、いつも家から出る前はローとキスをしていたから。
落ち込んだ顔をしたのも、今日は2人きりではないからできないと思ったため。
それにローは気づいていたが、キスをすればしばらく口をきいてくれなくなりそうな感じがしたのでやめておいた。
フ「で、話は戻るがトラ男
昨日は恋歌と一緒に寝たのか?」
ロー「…ああ」
サ「クッソ羨ましい!!」
涙を流しながら焦げた畳を殴っているサンジは全員が無視して、ローが色々話してくれるのを待っているが、それ以上語ることをしない。
ウ「そ、それで?」
ロー「これ以上話すことはねぇよ」
フ「気になんだろうがよ
可愛い恋歌と一緒に寝て何もなかったわけじゃねぇだろ?」
にやにやと笑いながら肩を組んでくるフランキーにため息をついて、肩から腕を外す。
ロー「…仮に何かあったとしてそこまでお前らに話すわけにはいかねぇな
そのお前らの言う可愛い恋歌を見るのは俺1人で充分だ」
思惑以外のことは何も話す気はないローは、唖然としている3人を置いて壊れた家から出た。
ウ「お、お前桜姫に手ぇ出すって勇気あるな…」
ロー「俺が欲しいのは桜姫じゃなく恋歌だ
そんなこと…関係ねぇよ」
自分が言った言葉に嘘偽りなどないが、恋歌が桜姫でなければこの広い海で出会うこともなかった。
恋歌と桜姫は同一人物であるということは、理解はしているがいざ戦いとなると不安になる。
強い強いと言われてはいるが、実際に戦っているところを見たのは少しの時間。
カン十郎が書いた龍にも、蛇にも、カエルにすら怯えていた恋歌の方が印象に強く残っている。
ロー「(今さら恋歌が何者でも関係ねぇか…)」
鈴後に行った恋歌を少し心配はしているが、異世界から来て不思議な力を使えるのは事実。
噂が本当であるならば心配は無用だなと、今だけは恋歌のことを考えないようにした。