パラレル番外
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
昨日と同じく花の都に入る前に別れ別行動。
『(ゆっくりしか歩けないや…)』
まだ着慣れない着物にだるい身体。
ローと一緒にいる間は悟られないようにしていたが、1人になった途端気が抜けてしまった。
周りの人たちより歩くのが遅い恋歌は、どんどん周りから抜かされていく。
身体のだるさを治せば歩きやすくはなるが、そうしたくはない。
『(討ち入りまであとちょっと…
このまま決戦の日まで何事もなく進むとも思えない)』
今身体が動かしにくいのは幸せだと感じた時間が確かにあった証。
それに身体が動かしにくい程度で負ける恋歌ではない。
いざとなればどうとでもなるので、今日一日ぐらいは違和感の残る身体で過ごしたい。
『(ルフィの方も心配だし…明日にでも様子を見に行こうかな…)』
ルフィは現在海楼石の錠をはめられ、採掘場で働かされている。
怪我も治っており元気な様子なので今は気にしていないが、心配なのは心配なので一度様子を見に行こうとは思っていた。
『(この都には足に痣のない味方じゃない侍が多い
討ち入りの人数が足りないってなったらどうするんだろ…)』
元より敵の方が数は多く、志は同じでも20年という月日は身体を老いさせる。
戦いたくとも戦えない者たちだっているはず。
『(まぁ、私が気にしたって仕方ないよね)』
恋歌の中ではこの国の現状を見て、どこまで手を貸すべきかを考えて大体まとまってきた。
ロビ「あら?恋歌?」
『ロビン…』
昨日回っていない場所をゆっくりと歩いていると、芸者姿のロビンが話しかけてきた。
『よくわかったね』
ロビ「ふふ、勘よ」
『お仕事中?』
ロビ「ええ、お稽古の帰りよ」
『そうなんだ』
せっかくだからお茶でもしようという話になり、2人で近くの茶屋に入る。
ロビ「トラ男くんとは一緒にいるのね」
『え、なんでわかるの?』
注文をした後にロビンが嬉しそうに話してくるが、帽子もかぶっていないのになぜわかったのか。
ロビ「その髪、トラ男くんにやってもらったんでしょう?」
『ああ、なるほど』
最初はロビンが結ってくれた髪型を今もしているということは、もう1人それができるローが近くにいるということ。
『さっきまで一緒だったんだけど、ローさんは自分の仕事で別行動してる』
ロビ「あら、そうなのね」
頼んだお茶と団子がきたので、それを食べながらロビンとのんびりした時間を過ごす。
ロビ「それでトラ男くんとは仲良くなれた?」
『……そうだね』
ロビ「あら、その顔は何かあった?」
自分がどんな顔をしているのかわからないが、ゾウにいる時から鋭いロビンに隠し事ができるとは思えない。
『…大事な人になっちゃったんだ
みんなと同じで…怪我をして欲しくない…』
ロビ「そう…
恋歌は後悔しているの?」
『どうなんだろ…
後悔は…して…ないと、思う…』
家族や友人とは違う幸せをくれた人。
後悔をしているかと聞かれれば、ルフィとの事以外は後悔していない。
ロビ「ふふ、悩めばいいと思うわ
ゾウにいた時より可愛い顔してるわよ」
『可愛い…?』
つんつん、と頬をつついてくるロビンの言葉に首を傾げていると、ロビンの笑みがさらに深くなった。
ロビ「(恋する女の子の顔って言ったらあなたは素直に認めるかしら)
ええ、いつでも恋歌は可愛いわ」
『ありがと…』
可愛い友人の複雑な恋心が実りますようにと、頭を撫でてやり、行くところがあるロビンと別れ、後でサンジの蕎麦屋に集合することになった。
『(今日もすごい行列だな…)』
相変わらず女性人気の高いサンジの蕎麦屋。
きちんと最後尾に並んで前に進んでいくと、店の横にウソップ、ロビン、フランキーの3人がいた。
サ「恋歌さん、今日も来てくれたのか!」
『うん、ロビンにみんながここに来るって聞いたし、サンジのお蕎麦美味しいからね』
サ「恋歌さんの為ならなんでも作るよー!
さ、できた
どうぞ」
『ありがと…「ごめんくだせぇ!」わ…』
サンジから蕎麦の入った碗を受け取ろうと手を伸ばしたが、後ろからぶつかられたことにより受け取ることができなかった。
サ「恋歌さん、大丈夫かい?」
『うん、なんともないよ』
ぶつかって少しよろけた程度だが、ぶつかってきた男たちは恋歌の肩を押して割り込んできた。
『みんな並んでるんです
ここのお蕎麦が美味しいから早く食べたいってのはわかりますけど、割り込みはダメですよ』
ウ「いや、ぜってーそんな理由じゃねぇだろ…」
割り込んできた男たちは狂死郎一家で、ここで商売をするならお金を払えということを言いにきたらしい。
『(ゆっくりしか歩けないや…)』
まだ着慣れない着物にだるい身体。
ローと一緒にいる間は悟られないようにしていたが、1人になった途端気が抜けてしまった。
周りの人たちより歩くのが遅い恋歌は、どんどん周りから抜かされていく。
身体のだるさを治せば歩きやすくはなるが、そうしたくはない。
『(討ち入りまであとちょっと…
このまま決戦の日まで何事もなく進むとも思えない)』
今身体が動かしにくいのは幸せだと感じた時間が確かにあった証。
それに身体が動かしにくい程度で負ける恋歌ではない。
いざとなればどうとでもなるので、今日一日ぐらいは違和感の残る身体で過ごしたい。
『(ルフィの方も心配だし…明日にでも様子を見に行こうかな…)』
ルフィは現在海楼石の錠をはめられ、採掘場で働かされている。
怪我も治っており元気な様子なので今は気にしていないが、心配なのは心配なので一度様子を見に行こうとは思っていた。
『(この都には足に痣のない味方じゃない侍が多い
討ち入りの人数が足りないってなったらどうするんだろ…)』
元より敵の方が数は多く、志は同じでも20年という月日は身体を老いさせる。
戦いたくとも戦えない者たちだっているはず。
『(まぁ、私が気にしたって仕方ないよね)』
恋歌の中ではこの国の現状を見て、どこまで手を貸すべきかを考えて大体まとまってきた。
ロビ「あら?恋歌?」
『ロビン…』
昨日回っていない場所をゆっくりと歩いていると、芸者姿のロビンが話しかけてきた。
『よくわかったね』
ロビ「ふふ、勘よ」
『お仕事中?』
ロビ「ええ、お稽古の帰りよ」
『そうなんだ』
せっかくだからお茶でもしようという話になり、2人で近くの茶屋に入る。
ロビ「トラ男くんとは一緒にいるのね」
『え、なんでわかるの?』
注文をした後にロビンが嬉しそうに話してくるが、帽子もかぶっていないのになぜわかったのか。
ロビ「その髪、トラ男くんにやってもらったんでしょう?」
『ああ、なるほど』
最初はロビンが結ってくれた髪型を今もしているということは、もう1人それができるローが近くにいるということ。
『さっきまで一緒だったんだけど、ローさんは自分の仕事で別行動してる』
ロビ「あら、そうなのね」
頼んだお茶と団子がきたので、それを食べながらロビンとのんびりした時間を過ごす。
ロビ「それでトラ男くんとは仲良くなれた?」
『……そうだね』
ロビ「あら、その顔は何かあった?」
自分がどんな顔をしているのかわからないが、ゾウにいる時から鋭いロビンに隠し事ができるとは思えない。
『…大事な人になっちゃったんだ
みんなと同じで…怪我をして欲しくない…』
ロビ「そう…
恋歌は後悔しているの?」
『どうなんだろ…
後悔は…して…ないと、思う…』
家族や友人とは違う幸せをくれた人。
後悔をしているかと聞かれれば、ルフィとの事以外は後悔していない。
ロビ「ふふ、悩めばいいと思うわ
ゾウにいた時より可愛い顔してるわよ」
『可愛い…?』
つんつん、と頬をつついてくるロビンの言葉に首を傾げていると、ロビンの笑みがさらに深くなった。
ロビ「(恋する女の子の顔って言ったらあなたは素直に認めるかしら)
ええ、いつでも恋歌は可愛いわ」
『ありがと…』
可愛い友人の複雑な恋心が実りますようにと、頭を撫でてやり、行くところがあるロビンと別れ、後でサンジの蕎麦屋に集合することになった。
『(今日もすごい行列だな…)』
相変わらず女性人気の高いサンジの蕎麦屋。
きちんと最後尾に並んで前に進んでいくと、店の横にウソップ、ロビン、フランキーの3人がいた。
サ「恋歌さん、今日も来てくれたのか!」
『うん、ロビンにみんながここに来るって聞いたし、サンジのお蕎麦美味しいからね』
サ「恋歌さんの為ならなんでも作るよー!
さ、できた
どうぞ」
『ありがと…「ごめんくだせぇ!」わ…』
サンジから蕎麦の入った碗を受け取ろうと手を伸ばしたが、後ろからぶつかられたことにより受け取ることができなかった。
サ「恋歌さん、大丈夫かい?」
『うん、なんともないよ』
ぶつかって少しよろけた程度だが、ぶつかってきた男たちは恋歌の肩を押して割り込んできた。
『みんな並んでるんです
ここのお蕎麦が美味しいから早く食べたいってのはわかりますけど、割り込みはダメですよ』
ウ「いや、ぜってーそんな理由じゃねぇだろ…」
割り込んできた男たちは狂死郎一家で、ここで商売をするならお金を払えということを言いにきたらしい。