パラレル番外
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ウソップに瓦版を見せてもらったからなのかはわからないが、桜の使われた商品が多く店頭に並んでいることに気づく。
先日の騒ぎに便乗して売り出しているのだろうとは思うが、仕事が早いなと感心した。
桜姫と呼ばれているからではないが、恋歌も桜は好きなので桜の簪ももらったこともあり、桜の刺繍がされた頭巾を買った。
『(髪ぐらい染めたらいいけど、目立たないようにするぐらいならこれで十分だよね)』
髪の色は自分の意思で変えれないこともないし、染め粉ぐらいはあるだろうと思うが、家族に、友人に、大事な人たちに綺麗だと言われる髪の色をわざわざ変えるつもりはない。
今日一日ぐらいは帽子を借りていようと頭巾をしまい、ウソップに教えてもらったサンジがやっているというお蕎麦屋さんにでも行こうかと足を向けると、目の前に大きな影がかかったため顔を上げる。
フ「なんだ、やっぱり恋歌じゃねぇか」
『フランキー』
大きな影はフランキーで大工仕事の途中のようだった。
『フランキーは大工さんだったね』
フ「おう」
上陸前にフランキーの仕事は地図を手に入れることだと言っていたので、その仕事の一環で大工の棟梁へ弟子入りをしているのだとわかった。
『お仕事は順調?』
フ「いや…これがなかなか思ったようにいかなくてな
まぁなんとかするけどよ!!
恋歌は一人でなにしてんだ?」
『わたしは一度花の都がどんなところか見ておこうと思って
一人でぶらぶらしてるだけ』
フ「トラ男は一緒じゃねぇのか?」
『うん、別行動してるよ
どうして?』
フ「そりゃおめぇトラ男の帽子かぶってんだから一緒かと思うじゃねぇか」
『これね、髪の色と目の色隠すためなんだ
錦えもんさんがこの国では珍しい色だから隠しておいた方がいいって』
フ「ほぉー、それでトラ男がその帽子を貸してくれたってわけか」
ぽんぽん、と頭を撫でながらフランキーの顔は若干にやついている。
『……なに?』
フ「いや?」
その笑みが恋歌にとっては嫌な感じがしたが、フランキーはその笑みをやめないので、まぁいいかと諦めた。
フ「恋歌」
『ん?』
フ「…お前、幸せか?」
なぜそんなことを急に聞かれたのかわからなかったが、先ほどまでの笑みは消えて真面目な表情だったので、恋歌は笑ってもちろんと答えた。
フ「ならいい
これからどこ行くんだ?」
『サンジのお蕎麦屋さんに行こうかと思ってるよ』
フ「瓦版見たぞ
恋歌って気づかれることはねぇだろうが気を付けていけよ」
『うん、ありがとう
お仕事頑張って』
フ「おう!」
フランキーと別れ歩いているとどこが目的地なのかわからないほど長蛇の列ができている場所に来た。
しかも女性客ばかり。
まさかとは思いながらも列を辿っていくと、その先には屋台の蕎麦屋。
サ「あれ!?誰かと思えば恋歌さん!!」
『こんにちは
繁盛してるね』
この長蛇の列に並ぼうかどうしようか悩んでいると、サンジの方が気付いてくれて声をかけられた。
サ「1人でどうしたんだい?」
『散策中かな』
サ「そっか、よかったら俺の蕎麦…「ちょっと!ちゃんと並んでよね」」
サンジと話していると横入りされたと思った女性に注意された。
『あ、ごめんなさい
じゃあわたし最後尾に並んでくるね』
サ「ごめんね」
サンジとしては恋歌の分一杯ぐらいであれば、別に用意してもよかったのだが、恋歌がそれを伝えるより先に歩いて行ってしまった。
『(こんなに女性に人気があるお蕎麦…どんな味なんだろ)』
サンジが作る料理はとても美味しいと知っている。
だが、女性だけがこんなに長蛇の列を作るなんてどんな味なのか。
最後尾に戻るまでに数分歩いたが、並んでからはかなりスムーズに進んだため、再びサンジの前に着くのにそんなに時間はかからなかった。
先日の騒ぎに便乗して売り出しているのだろうとは思うが、仕事が早いなと感心した。
桜姫と呼ばれているからではないが、恋歌も桜は好きなので桜の簪ももらったこともあり、桜の刺繍がされた頭巾を買った。
『(髪ぐらい染めたらいいけど、目立たないようにするぐらいならこれで十分だよね)』
髪の色は自分の意思で変えれないこともないし、染め粉ぐらいはあるだろうと思うが、家族に、友人に、大事な人たちに綺麗だと言われる髪の色をわざわざ変えるつもりはない。
今日一日ぐらいは帽子を借りていようと頭巾をしまい、ウソップに教えてもらったサンジがやっているというお蕎麦屋さんにでも行こうかと足を向けると、目の前に大きな影がかかったため顔を上げる。
フ「なんだ、やっぱり恋歌じゃねぇか」
『フランキー』
大きな影はフランキーで大工仕事の途中のようだった。
『フランキーは大工さんだったね』
フ「おう」
上陸前にフランキーの仕事は地図を手に入れることだと言っていたので、その仕事の一環で大工の棟梁へ弟子入りをしているのだとわかった。
『お仕事は順調?』
フ「いや…これがなかなか思ったようにいかなくてな
まぁなんとかするけどよ!!
恋歌は一人でなにしてんだ?」
『わたしは一度花の都がどんなところか見ておこうと思って
一人でぶらぶらしてるだけ』
フ「トラ男は一緒じゃねぇのか?」
『うん、別行動してるよ
どうして?』
フ「そりゃおめぇトラ男の帽子かぶってんだから一緒かと思うじゃねぇか」
『これね、髪の色と目の色隠すためなんだ
錦えもんさんがこの国では珍しい色だから隠しておいた方がいいって』
フ「ほぉー、それでトラ男がその帽子を貸してくれたってわけか」
ぽんぽん、と頭を撫でながらフランキーの顔は若干にやついている。
『……なに?』
フ「いや?」
その笑みが恋歌にとっては嫌な感じがしたが、フランキーはその笑みをやめないので、まぁいいかと諦めた。
フ「恋歌」
『ん?』
フ「…お前、幸せか?」
なぜそんなことを急に聞かれたのかわからなかったが、先ほどまでの笑みは消えて真面目な表情だったので、恋歌は笑ってもちろんと答えた。
フ「ならいい
これからどこ行くんだ?」
『サンジのお蕎麦屋さんに行こうかと思ってるよ』
フ「瓦版見たぞ
恋歌って気づかれることはねぇだろうが気を付けていけよ」
『うん、ありがとう
お仕事頑張って』
フ「おう!」
フランキーと別れ歩いているとどこが目的地なのかわからないほど長蛇の列ができている場所に来た。
しかも女性客ばかり。
まさかとは思いながらも列を辿っていくと、その先には屋台の蕎麦屋。
サ「あれ!?誰かと思えば恋歌さん!!」
『こんにちは
繁盛してるね』
この長蛇の列に並ぼうかどうしようか悩んでいると、サンジの方が気付いてくれて声をかけられた。
サ「1人でどうしたんだい?」
『散策中かな』
サ「そっか、よかったら俺の蕎麦…「ちょっと!ちゃんと並んでよね」」
サンジと話していると横入りされたと思った女性に注意された。
『あ、ごめんなさい
じゃあわたし最後尾に並んでくるね』
サ「ごめんね」
サンジとしては恋歌の分一杯ぐらいであれば、別に用意してもよかったのだが、恋歌がそれを伝えるより先に歩いて行ってしまった。
『(こんなに女性に人気があるお蕎麦…どんな味なんだろ)』
サンジが作る料理はとても美味しいと知っている。
だが、女性だけがこんなに長蛇の列を作るなんてどんな味なのか。
最後尾に戻るまでに数分歩いたが、並んでからはかなりスムーズに進んだため、再びサンジの前に着くのにそんなに時間はかからなかった。