パラレル番外
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2人でえびす町を出て、花の都までの道のりを歩いていると、思い出したようにローが口を開いた。
ロー「そういや…風呂と家はあのままにしてきたのか?」
『いえ…全員使い終わったら壊すようにと指示してあります』
お湯の供給のために置いてきた刀たちに壊せと命令してあるため、帰る頃には跡形もなくなくなっているだろう。
町人たちもそれでいいと笑っていた。
ロー「そうか」
少し落ち込んだ様子の恋歌の頭を撫でてやり、気にするなと声をかければ小さく返事が返ってくる。
ロー「それよりも花の都で目立たねぇように気を付けろ
カイドウはきっと恋歌のことを探してるはず
オロチに見つかっても面倒そうだ」
『はい
ずっと帽子を借りてるのも申し訳ないので、何かかぶれるものも探しておきます』
ロー「…そうか」
いつもかぶっている帽子がないと違和感があったのだが、恋歌がその帽子をかぶらなくなるというのも少し寂しい気がする。
『(ここが…花の都…)』
花の都の手前でローと別れ、別々に都に入ることになったので現在は1人で花の都にいる。
都は桜が舞う煌びやかな場所で、住んでいる者たちの服装も、家も、なにもかもがえびす町とは違った。
『(とりあえず一周回ってみようかな…)』
ルフィの仲間もこの都にいると言っていたため、それを探すことや、頭にかぶるものを探したりと一先ず都を回ってみることにした。
オロチのいる城はどこにいても見える高い位置にあり、見下ろされている気がして、嫌な感じがした。
『(ここが城下町だから一番栄えてるのかな…)』
売っている品もこの国で見た中では一番高級そうで、売っている商人たちもこの国の中では一番幸せそうな笑顔。
ウ「あれ?トラ男…じゃねぇよな、小せぇし…
恋歌か?」
『ウソップ…』
帽子の代わりになるものを探していると、後ろから肩を叩かれた。
振り返ると変装をしたウソップが立っており、ガマの油という旗を持っている。
ウ「なんだおめぇその帽子かぶってるからトラ男かと思ったじゃねぇか
なにしてんだ?」
『ああ…なんかわたしの髪と目の色がこの国じゃ目立つんだって
だから貸してもらってるの
今はなにか帽子の代わりになにかないかなって探してたところ』
ウ「珍しいか?
俺たちには見慣れた色だけどなー…」
『この国では違うみたい
ウソップはなにしてるの?』
頭にカエルを乗せているウソップは、ガマの油売りとして買いに来る人たちから情報収集をしているらしい。
ウ「あ!そんなことよりお前!!」
ぐいっと腕を引っ張られた後、肩を組まれこそこそと小声で話しかけてくる。
ウ「号外見たぞ!
お前もルフィもなにやってんだ!」
『号外?』
ウ「これだ」
渡された一枚の紙にはルフィの人相書きがあり、カイドウに喧嘩を売った内容が書かれていた。
そして恋歌、桜姫のことも。
『……え、これ私?』
ウ「恋歌以外誰がいるんだよ!」
『ふーん…』
この国では桜姫という名前は浸透しておらず、桜姫の格好を見ても誰も慌てたりはしない。
その桜姫を現すための表現が瓦版を書いた人物に委ねられ、一瞬の出来事だったため人相書きはないが、記事にはなっていた。
ワノ国でつけられた桜姫の名は…
『桜の女神…木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)の化身…?』
女神の化身と書かれている恋歌は、空に突如現れた龍を追い払ったことからその名前をつけられたと書いてある。
ウ「お前戦いで桜使ったんだろ
そっからとったみたいだな」
また大層な名前をつけられたと小さくため息をつくと、紙をウソップに返した。
『まぁ別になんと呼ばれようと構わないからいいんだけどね』
ウ「はぁ…恋歌はそう言うと思ってたよ」
ぱっ、と恋歌の肩から腕を離したウソップは、紙を懐に入れてスタスタと歩き出した。
一応ついて行こうとウソップを追いかけると、そういえばと口を開いた。
ウ「トラ男はどうしたんだ?その帽子持ってるってことは近くにはいたんだろ?」
『ローさんも花の都にいるよ
この町にいるみんなのところに行くって言ってたからウソップにも会いに来るんじゃないかな?
わたしはわたしで一度都を見てみたかったから別行動にしたんだ』
ウ「トラ男も恋歌の単独行動なんかよく許したな」
『え?なんで?』
ウ「そりゃお前その髪と目の色で狙われる可能性あんのに!」
『ああ、そういうこと
もうローさんはわたしの正体知ってるしね
襲われても大丈夫だと思ったんじゃないかな』
ウ「あー、そうか
カイドウと一回戦ってるってことはそういうことかー」
『全員じゃないけどね
ハートのみんなには教えてもいいけど、侍たちは錦えもんさん、モモの助くん、菊さん、しのぶさんしか教えてないし、今はこれ以上増やすつもりもない』
どんな基準で話をしたのかは分からないが、恋歌がこれ以上は誰にも言わないのであればウソップも言うことはない。
ウ「そっか
じゃあ俺はこの辺りで商売始めるからよ
サンジならこの先で蕎麦屋をやってるはずだから、気が向いたら食いに行け」
『わかった
ウソップも頑張ってね』
ロー「そういや…風呂と家はあのままにしてきたのか?」
『いえ…全員使い終わったら壊すようにと指示してあります』
お湯の供給のために置いてきた刀たちに壊せと命令してあるため、帰る頃には跡形もなくなくなっているだろう。
町人たちもそれでいいと笑っていた。
ロー「そうか」
少し落ち込んだ様子の恋歌の頭を撫でてやり、気にするなと声をかければ小さく返事が返ってくる。
ロー「それよりも花の都で目立たねぇように気を付けろ
カイドウはきっと恋歌のことを探してるはず
オロチに見つかっても面倒そうだ」
『はい
ずっと帽子を借りてるのも申し訳ないので、何かかぶれるものも探しておきます』
ロー「…そうか」
いつもかぶっている帽子がないと違和感があったのだが、恋歌がその帽子をかぶらなくなるというのも少し寂しい気がする。
『(ここが…花の都…)』
花の都の手前でローと別れ、別々に都に入ることになったので現在は1人で花の都にいる。
都は桜が舞う煌びやかな場所で、住んでいる者たちの服装も、家も、なにもかもがえびす町とは違った。
『(とりあえず一周回ってみようかな…)』
ルフィの仲間もこの都にいると言っていたため、それを探すことや、頭にかぶるものを探したりと一先ず都を回ってみることにした。
オロチのいる城はどこにいても見える高い位置にあり、見下ろされている気がして、嫌な感じがした。
『(ここが城下町だから一番栄えてるのかな…)』
売っている品もこの国で見た中では一番高級そうで、売っている商人たちもこの国の中では一番幸せそうな笑顔。
ウ「あれ?トラ男…じゃねぇよな、小せぇし…
恋歌か?」
『ウソップ…』
帽子の代わりになるものを探していると、後ろから肩を叩かれた。
振り返ると変装をしたウソップが立っており、ガマの油という旗を持っている。
ウ「なんだおめぇその帽子かぶってるからトラ男かと思ったじゃねぇか
なにしてんだ?」
『ああ…なんかわたしの髪と目の色がこの国じゃ目立つんだって
だから貸してもらってるの
今はなにか帽子の代わりになにかないかなって探してたところ』
ウ「珍しいか?
俺たちには見慣れた色だけどなー…」
『この国では違うみたい
ウソップはなにしてるの?』
頭にカエルを乗せているウソップは、ガマの油売りとして買いに来る人たちから情報収集をしているらしい。
ウ「あ!そんなことよりお前!!」
ぐいっと腕を引っ張られた後、肩を組まれこそこそと小声で話しかけてくる。
ウ「号外見たぞ!
お前もルフィもなにやってんだ!」
『号外?』
ウ「これだ」
渡された一枚の紙にはルフィの人相書きがあり、カイドウに喧嘩を売った内容が書かれていた。
そして恋歌、桜姫のことも。
『……え、これ私?』
ウ「恋歌以外誰がいるんだよ!」
『ふーん…』
この国では桜姫という名前は浸透しておらず、桜姫の格好を見ても誰も慌てたりはしない。
その桜姫を現すための表現が瓦版を書いた人物に委ねられ、一瞬の出来事だったため人相書きはないが、記事にはなっていた。
ワノ国でつけられた桜姫の名は…
『桜の女神…木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)の化身…?』
女神の化身と書かれている恋歌は、空に突如現れた龍を追い払ったことからその名前をつけられたと書いてある。
ウ「お前戦いで桜使ったんだろ
そっからとったみたいだな」
また大層な名前をつけられたと小さくため息をつくと、紙をウソップに返した。
『まぁ別になんと呼ばれようと構わないからいいんだけどね』
ウ「はぁ…恋歌はそう言うと思ってたよ」
ぱっ、と恋歌の肩から腕を離したウソップは、紙を懐に入れてスタスタと歩き出した。
一応ついて行こうとウソップを追いかけると、そういえばと口を開いた。
ウ「トラ男はどうしたんだ?その帽子持ってるってことは近くにはいたんだろ?」
『ローさんも花の都にいるよ
この町にいるみんなのところに行くって言ってたからウソップにも会いに来るんじゃないかな?
わたしはわたしで一度都を見てみたかったから別行動にしたんだ』
ウ「トラ男も恋歌の単独行動なんかよく許したな」
『え?なんで?』
ウ「そりゃお前その髪と目の色で狙われる可能性あんのに!」
『ああ、そういうこと
もうローさんはわたしの正体知ってるしね
襲われても大丈夫だと思ったんじゃないかな』
ウ「あー、そうか
カイドウと一回戦ってるってことはそういうことかー」
『全員じゃないけどね
ハートのみんなには教えてもいいけど、侍たちは錦えもんさん、モモの助くん、菊さん、しのぶさんしか教えてないし、今はこれ以上増やすつもりもない』
どんな基準で話をしたのかは分からないが、恋歌がこれ以上は誰にも言わないのであればウソップも言うことはない。
ウ「そっか
じゃあ俺はこの辺りで商売始めるからよ
サンジならこの先で蕎麦屋をやってるはずだから、気が向いたら食いに行け」
『わかった
ウソップも頑張ってね』