パラレル番外
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『丑三つ小僧ですか?』
「うん!そうだよ!」
数回人が入れ替わったお風呂の水を入れ替えていると、にこにこした町人たちに果物を渡された。
なんでも昨夜丑三つ小僧が現れてお金をくれたらしい。
そのお金で買った果物だから腹痛がおきないと、お風呂のお礼として持ってきてくれた。
『わたしは大丈夫です
みなさんで食べてください』
「いいんだよ!お姉さんのおかげで久しぶりにお風呂入れたの!」
『ありがとう…』
女の子にりんごを差し出されて、これ以上断れないと思った恋歌は素直に受け取った。
『でも…お風呂はずっと入れるわけじゃないよ?』
この町に綺麗なお風呂がある違和感に気づかれるわけにはいかず、全員が入れば壊すつもりでいた。
それに恋歌がずっとここにいるわけにもいかない。
「うん!それでもいいの!!
嬉しかったから!」
『そう…』
にこにこと笑っている女の子の頭を撫でてやると、へへへと嬉しそうに笑う。
「一緒にお風呂入ろう!」
『うん』
ぐいぐいと別の子どもたちに手を引かれた恋歌も嬉しそうに返事をした。
『次から男の人入るみたいなんでどうぞ』
ロー「ああ」
ほかほかと湯気を纏って出てきた恋歌は、女性と子どもたちが全員入り終わったので、新しくお湯を入れ替えている。
にこにこしながらお湯が溜まるのを待っている男たちは、順番に入るために列を作って中を覗いており、不思議な力を使う恋歌の様子を見ていた。
「あんな不思議なことができるなんて、別嬪さんだしまるで女神様のようだな!アハハハハ!」
ロー「(本来はこういう用途で使うわけじゃねぇんだろうが…
不思議なことができる女がいるとわかれば、カイドウに桜姫がこの国にいると知られている以上この町のやつらが危ねぇかもな…)」
恋歌がいる間なら誰かに襲われても大丈夫だろうが、いないとなるとゾウの時のように容赦なく町人たちを殺すかもしれない。
町人全員が恋歌は不思議な力が使えると知ってしまった。
簡単に言い触らしたりする者はいないだろうが、それでも期間が増えたことに変わりはない。
ロー「(あとで恋歌に伝えておくか)」
ロー「(すげぇ快適な風呂だった…)」
一番初めに風呂に入ったローは恋歌の作った風呂の快適さに長居をしてしまった。
お湯の温度は少し熱め、長時間入っていても冷めることはなく、脱衣所は寒すぎない程度に冷風が吹いていた。
ここまでの設備をあっという間に整えられる恋歌の技は、有名な桜姫の噂とはかけ離れている。
用意されていた新品の手拭いで髪をがしがしと乾かしていると、女たちに囲まれた恋歌が視界に入った。
「ほんとに見たことないほどの別嬪さんだこと!」
「お肌もすべすべ!」
「髪もお日様に当たってこんなにきらきらしてるよ!!」
「瞳も見たことない色で綺麗ねー!」
『………』
ロー「(なにやってんだ…あいつ…)」
にこにこと笑う女たちに無遠慮に触られている恋歌は、諦めたように無表情でじっと座っていた。
何がそんなに楽しいのかと思うぐらい笑われているが、そのうち飽きるだろうと特に何も言わない。
「あら、貴女の旦那様がいらしてるわよ!アハハハハ!」
ロー「(げっ…)」
厄介なのに見つかったと逃げようとしたが、恋歌が助けて欲しいと目で訴えてきたので、逃げるに逃げられなくなった。
ロー「はぁ…
恋歌、こっちにこい
話がある」
『は、はい』
話があるのは嘘ではないため恋歌を呼ぶと、何故か女たちも笑顔を絶やさずついてきた。
そしてその笑顔のままローをじーっと見つめると、大声で笑い出した。
「アハハハハ!目つき悪いのね!」
ロー「ああ!?」
「こんなに綺麗な子と駆け落ちなんてやるわね!アハハハハ!」
「旦那なんだからしっかり守るのよ!アハハハハ!」
『あ、あの…旦那様というわけではなくてですね…///』
町人全員が恋歌とローの関係を最大に勘違いしているのだが、恋歌とローの正確な関係を表す言葉がないため強く否定をすることもできない。
ロー「余計な世話だ
いくぞ」
『あ、はい』
怒鳴りたくなるのをぐっと堪えて、旦那様という言葉に赤面した恋歌を見て、手を引いて家の中へ引っ張っていった。
「うん!そうだよ!」
数回人が入れ替わったお風呂の水を入れ替えていると、にこにこした町人たちに果物を渡された。
なんでも昨夜丑三つ小僧が現れてお金をくれたらしい。
そのお金で買った果物だから腹痛がおきないと、お風呂のお礼として持ってきてくれた。
『わたしは大丈夫です
みなさんで食べてください』
「いいんだよ!お姉さんのおかげで久しぶりにお風呂入れたの!」
『ありがとう…』
女の子にりんごを差し出されて、これ以上断れないと思った恋歌は素直に受け取った。
『でも…お風呂はずっと入れるわけじゃないよ?』
この町に綺麗なお風呂がある違和感に気づかれるわけにはいかず、全員が入れば壊すつもりでいた。
それに恋歌がずっとここにいるわけにもいかない。
「うん!それでもいいの!!
嬉しかったから!」
『そう…』
にこにこと笑っている女の子の頭を撫でてやると、へへへと嬉しそうに笑う。
「一緒にお風呂入ろう!」
『うん』
ぐいぐいと別の子どもたちに手を引かれた恋歌も嬉しそうに返事をした。
『次から男の人入るみたいなんでどうぞ』
ロー「ああ」
ほかほかと湯気を纏って出てきた恋歌は、女性と子どもたちが全員入り終わったので、新しくお湯を入れ替えている。
にこにこしながらお湯が溜まるのを待っている男たちは、順番に入るために列を作って中を覗いており、不思議な力を使う恋歌の様子を見ていた。
「あんな不思議なことができるなんて、別嬪さんだしまるで女神様のようだな!アハハハハ!」
ロー「(本来はこういう用途で使うわけじゃねぇんだろうが…
不思議なことができる女がいるとわかれば、カイドウに桜姫がこの国にいると知られている以上この町のやつらが危ねぇかもな…)」
恋歌がいる間なら誰かに襲われても大丈夫だろうが、いないとなるとゾウの時のように容赦なく町人たちを殺すかもしれない。
町人全員が恋歌は不思議な力が使えると知ってしまった。
簡単に言い触らしたりする者はいないだろうが、それでも期間が増えたことに変わりはない。
ロー「(あとで恋歌に伝えておくか)」
ロー「(すげぇ快適な風呂だった…)」
一番初めに風呂に入ったローは恋歌の作った風呂の快適さに長居をしてしまった。
お湯の温度は少し熱め、長時間入っていても冷めることはなく、脱衣所は寒すぎない程度に冷風が吹いていた。
ここまでの設備をあっという間に整えられる恋歌の技は、有名な桜姫の噂とはかけ離れている。
用意されていた新品の手拭いで髪をがしがしと乾かしていると、女たちに囲まれた恋歌が視界に入った。
「ほんとに見たことないほどの別嬪さんだこと!」
「お肌もすべすべ!」
「髪もお日様に当たってこんなにきらきらしてるよ!!」
「瞳も見たことない色で綺麗ねー!」
『………』
ロー「(なにやってんだ…あいつ…)」
にこにこと笑う女たちに無遠慮に触られている恋歌は、諦めたように無表情でじっと座っていた。
何がそんなに楽しいのかと思うぐらい笑われているが、そのうち飽きるだろうと特に何も言わない。
「あら、貴女の旦那様がいらしてるわよ!アハハハハ!」
ロー「(げっ…)」
厄介なのに見つかったと逃げようとしたが、恋歌が助けて欲しいと目で訴えてきたので、逃げるに逃げられなくなった。
ロー「はぁ…
恋歌、こっちにこい
話がある」
『は、はい』
話があるのは嘘ではないため恋歌を呼ぶと、何故か女たちも笑顔を絶やさずついてきた。
そしてその笑顔のままローをじーっと見つめると、大声で笑い出した。
「アハハハハ!目つき悪いのね!」
ロー「ああ!?」
「こんなに綺麗な子と駆け落ちなんてやるわね!アハハハハ!」
「旦那なんだからしっかり守るのよ!アハハハハ!」
『あ、あの…旦那様というわけではなくてですね…///』
町人全員が恋歌とローの関係を最大に勘違いしているのだが、恋歌とローの正確な関係を表す言葉がないため強く否定をすることもできない。
ロー「余計な世話だ
いくぞ」
『あ、はい』
怒鳴りたくなるのをぐっと堪えて、旦那様という言葉に赤面した恋歌を見て、手を引いて家の中へ引っ張っていった。