女同士の戦い
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レ「あともうひとつあなたには言いづらいことがあるんだけど…」
レイラは恋歌の頭を最初よりも強く抱き締める。
『?』
レ「さっきのローラがね……
ニーナを……
元、奴隷だと…知っていて…その…」
『まさかニーナを奴隷として扱ってるんですか?』
レイラの言いたかった言葉を読み取った恋歌は先に言葉を言う。
そしてそれは図星だったようで一瞬レイラの体が震えた。
『そうですか…』
レ「ごめんなさい
それがいけないことだって周りはわかっていても止めることができなくて…
ニーナには辛い思いをさせて…
でも、あの子一度も泣いたり弱音をはいたりしなかった…!
ニーナだって賞金首なんだから強いはずなのに!一度も攻撃だってしない!
大切な兄弟の家族だからって…あの子は耐えてたの…」
レイラは泣いているようでぽたぽたと恋歌の服に染みが広がっていく。
『あの子は強いんです
でもそれを聞いて私が黙っているほどおしとやかではないということはわかってもらわないといけませんね』
レ「でもあの子に手を出したら白ひげ海賊団を敵に回すわよ?」
家族という固い絆で結ばれたこの海賊団は家族に手を出したものは許されない。
『それでも私は許さない
ニーナは私の大事な家族ですから』
レ「恋歌…
あなたも強いのね…」
『さて、それじゃあリハビリお願いしますね』
そして恋歌は数日安全な室内で手すりなどを使って歩く練習をして、一週間が経った今日、一度外で歩いてみようということになった。
『あの…ここまでしなくても…』
エ「どこに何があるかわからねぇし、転けたら大変だからな」
恋歌が寝泊まりしている医務室にエースが迎えに来て恋歌を横抱きにして練習をする甲板まで運んでいるのだ。
後ろには苦笑いをしたレイラも着いてきている。
レ「こんな過保護なエース隊長始めて見ました」
エ「そりゃ恋歌にだけだからな」
にっ、と笑うエースにレイラも呆れたように笑って返した。
エ「さ、ここで歩く練習するらしいぞ」
エースが恋歌をおろしたのは広い甲板。
座った甲板はゴミひとつない。
心なしかきらきらと輝いているように見える。
レ「ここを恋歌の練習の場に使うと言ったらエース隊長が隊員たちにここを掃除するように言ったの
もちろんエース隊長も掃除してたわ
よっぽど転んであなたに怪我してほしくないのね」
確かによく見れば回りには少し汚れた隊員が何人か疲れきったように手すりにもたれかかって休んでいる。
サボ「でもな久しぶりに元気なエースを見て隊員たちがみんな嬉しくてさ
張り切って掃除したんだ」
そういえばサボは二番隊の副隊長だったと恋歌は掃除させて申し訳ない気持ちになった。
エ「恋歌!
ここまで来てみろよ!」
見ればエースが十メートルぐらい離れたところにいて、手を振っている。
レ「ほら、いってらっしゃい」
レイラに手伝ってもらって立ち上がり、エースの方に少しずつ足を出していく。
酷くゆっくりしたもので、回りの船員は息を止めて静かに見守る。
時々転びそうになったときは誰かしら駆け寄ろうとするが寸前のところでとどまっている。
そんな優しい眼差しが恋歌に向けられるなかひとつだけ殺意のこもった視線があった。
『(……殺意はちょっと酷いんじゃないかな)』
頭では悪態をついているが、今は歩くことに集中しなければ転んでしまうため視線を気にせずに足を動かすことに集中する。
エ「頑張れ!」
ずっと応援してくれているエースはもうすぐそこだ。
2週間という期限で治ると言われたように一週間でかなり回復してきていた。
ニックにもレイラにも回復の仕方が異常だと言われたが、桜姫だしこのぐらいかと変な納得のされかたをされてしまった。
『わっ…』
視線が気になりすぎて最後の最後で躓いてしまったが、近くにいたエースに受け止められた。
エ「危ねぇ
でもだいぶ歩けるようになったな!」
エースの腕に座るように抱き上げられ、笑って誉めてくれる。
『2週間で治すって言ったしね』
エ「この分だとすぐに前みたいに普通に歩けるようになるさ」
恋歌はまた白ひげの知り合いということで白ひげ海賊団においてもらっている。
白ひげに完全に治るまでは桜姫だと言うなと言われているためニックとレイラ以外は昔から知っているもの以外は知らない。
でも頂上戦争前からいる船員はエースが前のように笑ってくれるようになったのは恋歌が来てからなので歓迎している。
大事な末っ子に笑顔が戻ってきて嬉しいのだ。
「エース隊長!」
エ「おお、ローラか」
エースに抱き上げられたままでいると少し下から聞こえた女の声。
エースのローラという名前に反応して下を見る。
ロ「これ、使ってください!」
そう言ってローラが出したのはひとつの椅子。
レイラは恋歌の頭を最初よりも強く抱き締める。
『?』
レ「さっきのローラがね……
ニーナを……
元、奴隷だと…知っていて…その…」
『まさかニーナを奴隷として扱ってるんですか?』
レイラの言いたかった言葉を読み取った恋歌は先に言葉を言う。
そしてそれは図星だったようで一瞬レイラの体が震えた。
『そうですか…』
レ「ごめんなさい
それがいけないことだって周りはわかっていても止めることができなくて…
ニーナには辛い思いをさせて…
でも、あの子一度も泣いたり弱音をはいたりしなかった…!
ニーナだって賞金首なんだから強いはずなのに!一度も攻撃だってしない!
大切な兄弟の家族だからって…あの子は耐えてたの…」
レイラは泣いているようでぽたぽたと恋歌の服に染みが広がっていく。
『あの子は強いんです
でもそれを聞いて私が黙っているほどおしとやかではないということはわかってもらわないといけませんね』
レ「でもあの子に手を出したら白ひげ海賊団を敵に回すわよ?」
家族という固い絆で結ばれたこの海賊団は家族に手を出したものは許されない。
『それでも私は許さない
ニーナは私の大事な家族ですから』
レ「恋歌…
あなたも強いのね…」
『さて、それじゃあリハビリお願いしますね』
そして恋歌は数日安全な室内で手すりなどを使って歩く練習をして、一週間が経った今日、一度外で歩いてみようということになった。
『あの…ここまでしなくても…』
エ「どこに何があるかわからねぇし、転けたら大変だからな」
恋歌が寝泊まりしている医務室にエースが迎えに来て恋歌を横抱きにして練習をする甲板まで運んでいるのだ。
後ろには苦笑いをしたレイラも着いてきている。
レ「こんな過保護なエース隊長始めて見ました」
エ「そりゃ恋歌にだけだからな」
にっ、と笑うエースにレイラも呆れたように笑って返した。
エ「さ、ここで歩く練習するらしいぞ」
エースが恋歌をおろしたのは広い甲板。
座った甲板はゴミひとつない。
心なしかきらきらと輝いているように見える。
レ「ここを恋歌の練習の場に使うと言ったらエース隊長が隊員たちにここを掃除するように言ったの
もちろんエース隊長も掃除してたわ
よっぽど転んであなたに怪我してほしくないのね」
確かによく見れば回りには少し汚れた隊員が何人か疲れきったように手すりにもたれかかって休んでいる。
サボ「でもな久しぶりに元気なエースを見て隊員たちがみんな嬉しくてさ
張り切って掃除したんだ」
そういえばサボは二番隊の副隊長だったと恋歌は掃除させて申し訳ない気持ちになった。
エ「恋歌!
ここまで来てみろよ!」
見ればエースが十メートルぐらい離れたところにいて、手を振っている。
レ「ほら、いってらっしゃい」
レイラに手伝ってもらって立ち上がり、エースの方に少しずつ足を出していく。
酷くゆっくりしたもので、回りの船員は息を止めて静かに見守る。
時々転びそうになったときは誰かしら駆け寄ろうとするが寸前のところでとどまっている。
そんな優しい眼差しが恋歌に向けられるなかひとつだけ殺意のこもった視線があった。
『(……殺意はちょっと酷いんじゃないかな)』
頭では悪態をついているが、今は歩くことに集中しなければ転んでしまうため視線を気にせずに足を動かすことに集中する。
エ「頑張れ!」
ずっと応援してくれているエースはもうすぐそこだ。
2週間という期限で治ると言われたように一週間でかなり回復してきていた。
ニックにもレイラにも回復の仕方が異常だと言われたが、桜姫だしこのぐらいかと変な納得のされかたをされてしまった。
『わっ…』
視線が気になりすぎて最後の最後で躓いてしまったが、近くにいたエースに受け止められた。
エ「危ねぇ
でもだいぶ歩けるようになったな!」
エースの腕に座るように抱き上げられ、笑って誉めてくれる。
『2週間で治すって言ったしね』
エ「この分だとすぐに前みたいに普通に歩けるようになるさ」
恋歌はまた白ひげの知り合いということで白ひげ海賊団においてもらっている。
白ひげに完全に治るまでは桜姫だと言うなと言われているためニックとレイラ以外は昔から知っているもの以外は知らない。
でも頂上戦争前からいる船員はエースが前のように笑ってくれるようになったのは恋歌が来てからなので歓迎している。
大事な末っ子に笑顔が戻ってきて嬉しいのだ。
「エース隊長!」
エ「おお、ローラか」
エースに抱き上げられたままでいると少し下から聞こえた女の声。
エースのローラという名前に反応して下を見る。
ロ「これ、使ってください!」
そう言ってローラが出したのはひとつの椅子。