パラレル番外
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そして言われた10分が経ち、目を開けると何故かもう目を覚ましていたローと目があった。
『眠れなかったですか?』
ロー「いや…今目を覚ましたところだ」
『そうですか』
起き上がるのかと思い頭に置いていた手を退けると、ローがゆっくりと起き上がった。
『移動します?』
ロー「ああ…」
まだ回復しきっていないのか、あまり元気がなさそうに見える。
『まだ寝ててもいいですよ?』
ロー「そうも言ってられねぇだろ
この近くにえびす町って町があるはずだ
そこに行くぞ」
『わかりました』
小屋の外に出てあたりを警戒しながらえびす町の方角へ歩いていくローの背中を追いかける。
ロー「恋歌」
『はい』
名前を呼ばれたのでローの横に行くと、帽子をかぶせられた。
ロー「町に行くんだ、かぶってろ」
『ありがとうございます』
自分の帽子を嬉しそうにかぶる恋歌に、心臓がぎゅっと縮まった気がした。
『(笑い声?)』
町に近づくほど聞こえてくるのは笑い声。
ローの体力を考えてゆっくり歩いてきたためすでに陽が落ちる寸前。
ロー「…恋歌、俺の後ろにいろ」
『…はい』
町にはたくさんの人がいて、見た目はおこぼれ町の町人たちよりもみすぼらしい。
「おやっ!?見かけないお人たちだ!!」
「ほんとだ!!」
「新入りかい?」
ロー「…いや、俺たちは…」
「んん?みんなどうしたんだ?アハハハハ!」
「トの康!」
ずっと笑顔の町人たちに囲まれていると、トの康と呼ばれた男がとことこ走ってきた。
康「んー?」
ロー「………なんだ」
じーっと笑顔で見つめてくるトの康に、一歩ローが後退るとトの康がローの後ろにいる恋歌に気づいてニカっと笑った。
康「なぁんだ!旦那方かけ落ちですかい!?」
ロー「……は?」
『え…』
康「いやいや、みなまで言わなくともわかります!!
空き家はたくさんあるんで自由に使ってください!!アハハハハ!!」
盛大な勘違いをしたトの康にさぁさぁと背中を押され一つの空き家に案内された。
康「この家はお二人でお好きに!!
では邪魔者は消えますね!アハハハハ!!」
無理矢理家の中に入れられ、扉を閉められた後トの康は笑いながら立ち去っていった。
『あの…ごめんなさい…』
ロー「は?なにが」
『わたしがいなければ…その…えっ、と…かっ、け落ちとか…言われることなかったので…///』
ロー「……」
恥ずかしそうに言う恋歌の顔が見たくて帽子を取ると少し顔を赤くしていた。
ロー「俺は別にいい
あながち間違いでもねぇしな…」
『え?』
最後の方の呟いた部分が聞き取れなかったため聞き返したが、なんでもないと言ったことを教えてもらえなかった。
ロー「しかしまぁ…ボロい家だ」
中にある備品はボロボロ、障子もボロボロ、畳も踏めば穴が空きそうな建物。
特別こういう家に案内されたわけではなく、すべての家がこんな状態だった。
『同じ国でこんなにも生活基準が違うんですね…』
ロー「ある程度はどの国も仕方ねぇとは思うが…
それは俺たちがどうこう言って解決する問題じゃねぇ
今日はここで休むぞ」
足で畳を踏んで崩れないかを確認してから部屋に上がり、こっちに来いと視線を向けられたため、恋歌も畳に恐る恐る上がる。
ローが通った場所なら大丈夫だろうと、ローの近くに座る。
ロー「恋歌はここにいるか?」
『…お邪魔じゃなければ』
ロー「そうか
………」
『あ、の…なんでしょう…』
じっ、と顔…正確には口を見られていることに気づいた恋歌は、なにがついているのだろうかと口を触るが特になにもついていなかった。
ロー「お前…」
手を伸ばされ頬に手を当てられ、親指で恋歌の唇をなぞるように触れてきた。
『な、なにか…ついてますか?///』
ロー「いや…
こんな小さな口からカイドウより強い攻撃がでるとは…不思議なもんだ」
唇の感触を確かめるようにふにふにと触ってくる。
真面目な顔で唇を見つめられてるのが恥ずかしくなり、ローのことを見ないように視線をそらしたが、顔には熱が集まってくる。
恥ずかしくて少し震えながらぎゅっと目を閉じていると、ローが少し動く気配がした。
康「お二人さん!!ちょっといいかい!!」
ロー「…ああ」
トの康の声にぴくっ、と反応したローが返事をすると恋歌の頬から手を離して扉を開けた。
『眠れなかったですか?』
ロー「いや…今目を覚ましたところだ」
『そうですか』
起き上がるのかと思い頭に置いていた手を退けると、ローがゆっくりと起き上がった。
『移動します?』
ロー「ああ…」
まだ回復しきっていないのか、あまり元気がなさそうに見える。
『まだ寝ててもいいですよ?』
ロー「そうも言ってられねぇだろ
この近くにえびす町って町があるはずだ
そこに行くぞ」
『わかりました』
小屋の外に出てあたりを警戒しながらえびす町の方角へ歩いていくローの背中を追いかける。
ロー「恋歌」
『はい』
名前を呼ばれたのでローの横に行くと、帽子をかぶせられた。
ロー「町に行くんだ、かぶってろ」
『ありがとうございます』
自分の帽子を嬉しそうにかぶる恋歌に、心臓がぎゅっと縮まった気がした。
『(笑い声?)』
町に近づくほど聞こえてくるのは笑い声。
ローの体力を考えてゆっくり歩いてきたためすでに陽が落ちる寸前。
ロー「…恋歌、俺の後ろにいろ」
『…はい』
町にはたくさんの人がいて、見た目はおこぼれ町の町人たちよりもみすぼらしい。
「おやっ!?見かけないお人たちだ!!」
「ほんとだ!!」
「新入りかい?」
ロー「…いや、俺たちは…」
「んん?みんなどうしたんだ?アハハハハ!」
「トの康!」
ずっと笑顔の町人たちに囲まれていると、トの康と呼ばれた男がとことこ走ってきた。
康「んー?」
ロー「………なんだ」
じーっと笑顔で見つめてくるトの康に、一歩ローが後退るとトの康がローの後ろにいる恋歌に気づいてニカっと笑った。
康「なぁんだ!旦那方かけ落ちですかい!?」
ロー「……は?」
『え…』
康「いやいや、みなまで言わなくともわかります!!
空き家はたくさんあるんで自由に使ってください!!アハハハハ!!」
盛大な勘違いをしたトの康にさぁさぁと背中を押され一つの空き家に案内された。
康「この家はお二人でお好きに!!
では邪魔者は消えますね!アハハハハ!!」
無理矢理家の中に入れられ、扉を閉められた後トの康は笑いながら立ち去っていった。
『あの…ごめんなさい…』
ロー「は?なにが」
『わたしがいなければ…その…えっ、と…かっ、け落ちとか…言われることなかったので…///』
ロー「……」
恥ずかしそうに言う恋歌の顔が見たくて帽子を取ると少し顔を赤くしていた。
ロー「俺は別にいい
あながち間違いでもねぇしな…」
『え?』
最後の方の呟いた部分が聞き取れなかったため聞き返したが、なんでもないと言ったことを教えてもらえなかった。
ロー「しかしまぁ…ボロい家だ」
中にある備品はボロボロ、障子もボロボロ、畳も踏めば穴が空きそうな建物。
特別こういう家に案内されたわけではなく、すべての家がこんな状態だった。
『同じ国でこんなにも生活基準が違うんですね…』
ロー「ある程度はどの国も仕方ねぇとは思うが…
それは俺たちがどうこう言って解決する問題じゃねぇ
今日はここで休むぞ」
足で畳を踏んで崩れないかを確認してから部屋に上がり、こっちに来いと視線を向けられたため、恋歌も畳に恐る恐る上がる。
ローが通った場所なら大丈夫だろうと、ローの近くに座る。
ロー「恋歌はここにいるか?」
『…お邪魔じゃなければ』
ロー「そうか
………」
『あ、の…なんでしょう…』
じっ、と顔…正確には口を見られていることに気づいた恋歌は、なにがついているのだろうかと口を触るが特になにもついていなかった。
ロー「お前…」
手を伸ばされ頬に手を当てられ、親指で恋歌の唇をなぞるように触れてきた。
『な、なにか…ついてますか?///』
ロー「いや…
こんな小さな口からカイドウより強い攻撃がでるとは…不思議なもんだ」
唇の感触を確かめるようにふにふにと触ってくる。
真面目な顔で唇を見つめられてるのが恥ずかしくなり、ローのことを見ないように視線をそらしたが、顔には熱が集まってくる。
恥ずかしくて少し震えながらぎゅっと目を閉じていると、ローが少し動く気配がした。
康「お二人さん!!ちょっといいかい!!」
ロー「…ああ」
トの康の声にぴくっ、と反応したローが返事をすると恋歌の頬から手を離して扉を開けた。