パラレル番外
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しばらく歩いて辿り着いたのは今にも崩れそうな小屋。
身を隠すことはできそうだったので、休憩と怪我の治療も兼ねて一度小屋に入ることにした。
ロー「悪いな、助かった」
『いえ…』
腰を下ろしたローは着物を脱ぎ怪我の具合を確認する。
何かが刺さったような跡があり、そこから血が流れた跡がある。
『あ、これ使ってください』
クラウンベルトを切っただけのものだが、包帯としては使えるだろうとローに渡す。
ロー「ああ
まずは傷口を洗いてぇところだが、ここじゃ水もねぇか」
『水ですね』
小屋にある綺麗そうな板を何枚か集めると、柏手を打って練成をする。
出来上がったのは小さな桶で、その中に恋歌が出した氷を入れた。
その氷を溶かし、綺麗な水を作り上げローの目の前に桶を置く。
ロー「…はっ、万能だな」
何がおかしかったのかはわからないが、肩を震わせて笑うほどのことがあったかと恋歌は首を傾げる。
恋歌が作った水で傷口を綺麗に洗い流すと、血はすでに止まっていた。
『包帯なら任せてください』
ロー「そうか、頼む」
自分の腕に包帯を巻くのは難しいだろうと、恋歌が巻くのを手伝うとその手際をローがじっと見つめていることに気づいた。
『痛いですか?』
ロー「いや…うまいもんだと思ってな」
『みんな…元気な子たちでしたからね』
ロー「ああ…麦わら屋は想像がつく」
『ふふ、可愛かったですよ』
子どもたちを思って優しく笑う恋歌を見て、ルフィのことが少しだけ羨ましくなった。
『ローさんも可愛かったでしょうね』
ロー「…さぁな」
自分で自分のことを可愛かったなどと言うはずもない。
『はい、できました』
優しく巻かれた包帯を見て少しだけ家族のことを思い出してしまったが、救ってくれたドジな恩人も思い出してしまい、辛い記憶を思い出さずに済んだ。
怪我の治療が終わったので、着物をきちんと着直しその場に寝転ぶ。
『これからどうしましょう…』
ロー「麦わら屋とあいつらはどうなった」
『ルフィはカイドウの部下に連れていかれました
一応見張りはつけてますが、すぐに殺されるということはなさそうです
他のみんなは無事ですよ
ローさんの心配をしてました』
ロー「そうか…無事ならいい」
『寝ていいですよ
敵が来たら起こします』
ロー「…ああ
そうさせてもらう」
体力を回復させるために、恋歌の言葉に甘えようと目を閉じる直前、顔の横に恋歌がちょこんと座った。
『使います?』
ロー「………はぁ
(こいつこういうのは恥ずかしくねぇのか?)」
自分の太ももを軽く叩いて恥ずかしげもなく言ってくる恋歌に、ローは小さくため息をついた。
少しだけ頭を起こして帽子を脱ぎ、恋歌の脚に自分の頭を乗せる。
ロー「重くねぇか」
『大丈夫です』
ロー「10分で起こせ」
『はい』
目を閉じてすぐに寝たローを起こさないようにそっと頭に手を置いた。
『(ルフィの方は…まだ大丈夫そうだね
どこに連れて行かれるんだろう…)』
ルフィの方につけた見張りの刀を通してルフィを見ているが、まだ移動中のようでどこに連れて行かれるかわからない。
『(ていうか…カイドウにわたしがここにいるって知られちゃったから嫌な予感しかしないなー…
いつもと違う変装にすべきだった…)』
ローのつんつんした髪を撫でながら小さくため息をつくが、今更考えてもしょうがないと目を閉じた。
身を隠すことはできそうだったので、休憩と怪我の治療も兼ねて一度小屋に入ることにした。
ロー「悪いな、助かった」
『いえ…』
腰を下ろしたローは着物を脱ぎ怪我の具合を確認する。
何かが刺さったような跡があり、そこから血が流れた跡がある。
『あ、これ使ってください』
クラウンベルトを切っただけのものだが、包帯としては使えるだろうとローに渡す。
ロー「ああ
まずは傷口を洗いてぇところだが、ここじゃ水もねぇか」
『水ですね』
小屋にある綺麗そうな板を何枚か集めると、柏手を打って練成をする。
出来上がったのは小さな桶で、その中に恋歌が出した氷を入れた。
その氷を溶かし、綺麗な水を作り上げローの目の前に桶を置く。
ロー「…はっ、万能だな」
何がおかしかったのかはわからないが、肩を震わせて笑うほどのことがあったかと恋歌は首を傾げる。
恋歌が作った水で傷口を綺麗に洗い流すと、血はすでに止まっていた。
『包帯なら任せてください』
ロー「そうか、頼む」
自分の腕に包帯を巻くのは難しいだろうと、恋歌が巻くのを手伝うとその手際をローがじっと見つめていることに気づいた。
『痛いですか?』
ロー「いや…うまいもんだと思ってな」
『みんな…元気な子たちでしたからね』
ロー「ああ…麦わら屋は想像がつく」
『ふふ、可愛かったですよ』
子どもたちを思って優しく笑う恋歌を見て、ルフィのことが少しだけ羨ましくなった。
『ローさんも可愛かったでしょうね』
ロー「…さぁな」
自分で自分のことを可愛かったなどと言うはずもない。
『はい、できました』
優しく巻かれた包帯を見て少しだけ家族のことを思い出してしまったが、救ってくれたドジな恩人も思い出してしまい、辛い記憶を思い出さずに済んだ。
怪我の治療が終わったので、着物をきちんと着直しその場に寝転ぶ。
『これからどうしましょう…』
ロー「麦わら屋とあいつらはどうなった」
『ルフィはカイドウの部下に連れていかれました
一応見張りはつけてますが、すぐに殺されるということはなさそうです
他のみんなは無事ですよ
ローさんの心配をしてました』
ロー「そうか…無事ならいい」
『寝ていいですよ
敵が来たら起こします』
ロー「…ああ
そうさせてもらう」
体力を回復させるために、恋歌の言葉に甘えようと目を閉じる直前、顔の横に恋歌がちょこんと座った。
『使います?』
ロー「………はぁ
(こいつこういうのは恥ずかしくねぇのか?)」
自分の太ももを軽く叩いて恥ずかしげもなく言ってくる恋歌に、ローは小さくため息をついた。
少しだけ頭を起こして帽子を脱ぎ、恋歌の脚に自分の頭を乗せる。
ロー「重くねぇか」
『大丈夫です』
ロー「10分で起こせ」
『はい』
目を閉じてすぐに寝たローを起こさないようにそっと頭に手を置いた。
『(ルフィの方は…まだ大丈夫そうだね
どこに連れて行かれるんだろう…)』
ルフィの方につけた見張りの刀を通してルフィを見ているが、まだ移動中のようでどこに連れて行かれるかわからない。
『(ていうか…カイドウにわたしがここにいるって知られちゃったから嫌な予感しかしないなー…
いつもと違う変装にすべきだった…)』
ローのつんつんした髪を撫でながら小さくため息をつくが、今更考えてもしょうがないと目を閉じた。