パラレル番外
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
おでん城に戻るとすでに錦えもんは到着しており、見張りをしていたベポたちと一緒に魚を焼いていた。
錦「おお!ロー殿に恋歌殿!
ちょうど魚が焼けたところでござる」
こんなところで焚火をしてもいいのか疑問だったが、笑って魚を差し出されたので、素直に受け取ってしまった。
ロー「この魚…どこからとってきた?」
錦「?
もちろん川からでござる」
ロー「この国の川は汚染されてる
川の魚は食うな」
ベ「え?でも美味しいよ?」
先ほど町で聞いた話の中に水の話も出てきていた。
川の水は汚染されており、おこぼれ町の町人は綺麗な水を飲むこともできないと噂されていた。
そんな川に住む魚を食べる気にはならない。
ロー「やめとけ
恋歌も食べるな」
『わかりました』
すでに食べてしまっている錦えもんとベポは美味しいと言っているが、ペンギンとシャチはローの言葉に従い、農園から盗んできた果物を食べている。
渡された魚も食べないならと錦えもんとベポが全て食べてしまった。
錦「それで…町の様子はどうでござった」
ロー「お前らも光月家も悪人だとよ
あとはほぼお前に聞いた通り、オロチがこの国を支配している
その後ろ盾のカイドウの名前は出てこなかったが、百獣海賊団は町にうろうろしてやがった
鎖国国家のおかげで俺たちの顔が知られてないのが不幸中の幸いだな」
ペ「そういやなんで恋歌がキャプテンの帽子かぶってんだ?」
トレードマークの帽子をかぶっていないローが珍しいなと思っていたが、恋歌がかぶっていたので何かあったのかと最初から気にはなっていた。
ロー「恋歌の髪と瞳の色がここじゃ珍しいらしい
じろじろ見られるんで隠してた」
シ「へぇ…綺麗な色なのにもったいねぇな」
『しょうがないですよ
わたしは見られることは気にしませんが、今は目立っちゃいけないなら隠すしかないですしね』
錦「拙者たちは一度ワノ国から出ておる故感覚が麻痺しておったが、たしかに恋歌殿の髪と瞳の色は珍しい色でござるな
しかし、そうなるとあまり町には行かぬ方が良いかもしれぬな…」
ロー「なぜだ」
錦「ワノ国にはおロビ殿が潜入しておる花街がござる
そこは見目の良い者が芸者や花魁として過ごしておる
恋歌殿のように容姿が珍しい者は拐かされる可能性も捨てきれん」
「「「!!」」」
錦「その帽子をかぶるまでにすでに何人かには見られておろうが、それがオロチの耳にでも入れば…」
錦えもんはそこで言葉を切ったが、言いたいことは全員わかった。
『大丈夫ですよ
そんな簡単に捕まったりしませんから』
ロー「…恋歌《ぷるぷるぷる》」
『わ、びっくりした』
他人事のように話す恋歌に、ローが何かを言おうとしたが、それより前に恋歌の電伝虫が鳴った。
とうとうきたかと、電伝虫を持ってその場を離れようとしたが、ローにここで話せと腕を掴まれたため、離れることはできなくなった。
『はい、もしもし』
白「おう、恋歌か
お前が電伝虫を使うなんて珍しいこともあるもんだ」
『ちょっと事情があってね』
普通に話し始めた恋歌の電話の相手はカイドウと同じ四皇の白ひげ。
自分たちが話しているわけでもないのになぜか緊張して背筋が伸びる。
白「ネコマムシから大体の事情は聞いた
だが、それを聞いてもお前がこっちに帰ってこねぇ理由がわからねぇ」
『そうだね…
お願いがあるの』
白「…それも珍しいな
言ってみろ」
『わたし…今ねルフィがしようとしてることの手伝いがしたいの
だからそれを手伝う許可がほしい』
白「………」
しばらくお互いが無言になり、聞いているだけの者がごくりと唾を飲み込む。
白「…今お前の周りにこの話を聞いてもいいやつしかいねぇのか?」
『うん、けど大事なことは自分で言うよ』
白「そうか…
その手伝いってのをするのになぜお前の力がいる
それは麦わらの問題だろうが」
『……わたしの世界を失わないようにするために必要なの』
ロー「(世界…?)」
白「相変わらず過保護なやつだ
それでなぜお前は一度もこっちに帰ってこねぇ
ネコマムシについて来るのも拒否したそうだな」
『だって…みんなに言ったら一緒についてきてくれるでしょ?』
困ったように笑いながら言うと、電伝虫から白ひげの愉快そうな笑い声が辺りに響いた。
白「過保護なのは俺たちも一緒ってことか
だが、俺たちもおでんへの義理がある
それすらわからねぇお前じゃないよな?」
『それはわかってる
けどここにいるのはお父さんと同じ四皇カイドウ
だから…みんなには来て欲しくない』
同じ四皇と呼ばれる者同士が接触することはあまり良くない。
シャンクスたちとは違いカイドウと会えば戦いになる可能性がある。
それを見越して恋歌は船に帰らなかった。
白ひげのクルーである以上白ひげの命令は絶対。
帰って事情をまずから説明して、1人で行かせてくれと頼んでも絶対に行かせてくれない。
けれど、白ひげに所縁のある人が治めていた地で、勝手に戦うことはできないと電伝虫で連絡をとった。
白「それは聞けねぇが…可愛い娘の頼みだ
譲歩はしてやる
この話を聞いて恋歌のためじゃなく、おでんのためにワノ国に行きたいと言うやつがいたらとめねぇ
それで手を打て」
『ありがとう』
白「くれぐれも無茶はするな
戦闘は許可する
いつも通りだ
恋歌の好きなようにやれ
そんで無事に帰ってこい」
『うん、終わったらちゃんと帰るよ
ありがとう
じゃあね』
白「ああ」
受話器を電伝虫に戻して、息をはくと周りも同じように息をはいた。
錦「おお!ロー殿に恋歌殿!
ちょうど魚が焼けたところでござる」
こんなところで焚火をしてもいいのか疑問だったが、笑って魚を差し出されたので、素直に受け取ってしまった。
ロー「この魚…どこからとってきた?」
錦「?
もちろん川からでござる」
ロー「この国の川は汚染されてる
川の魚は食うな」
ベ「え?でも美味しいよ?」
先ほど町で聞いた話の中に水の話も出てきていた。
川の水は汚染されており、おこぼれ町の町人は綺麗な水を飲むこともできないと噂されていた。
そんな川に住む魚を食べる気にはならない。
ロー「やめとけ
恋歌も食べるな」
『わかりました』
すでに食べてしまっている錦えもんとベポは美味しいと言っているが、ペンギンとシャチはローの言葉に従い、農園から盗んできた果物を食べている。
渡された魚も食べないならと錦えもんとベポが全て食べてしまった。
錦「それで…町の様子はどうでござった」
ロー「お前らも光月家も悪人だとよ
あとはほぼお前に聞いた通り、オロチがこの国を支配している
その後ろ盾のカイドウの名前は出てこなかったが、百獣海賊団は町にうろうろしてやがった
鎖国国家のおかげで俺たちの顔が知られてないのが不幸中の幸いだな」
ペ「そういやなんで恋歌がキャプテンの帽子かぶってんだ?」
トレードマークの帽子をかぶっていないローが珍しいなと思っていたが、恋歌がかぶっていたので何かあったのかと最初から気にはなっていた。
ロー「恋歌の髪と瞳の色がここじゃ珍しいらしい
じろじろ見られるんで隠してた」
シ「へぇ…綺麗な色なのにもったいねぇな」
『しょうがないですよ
わたしは見られることは気にしませんが、今は目立っちゃいけないなら隠すしかないですしね』
錦「拙者たちは一度ワノ国から出ておる故感覚が麻痺しておったが、たしかに恋歌殿の髪と瞳の色は珍しい色でござるな
しかし、そうなるとあまり町には行かぬ方が良いかもしれぬな…」
ロー「なぜだ」
錦「ワノ国にはおロビ殿が潜入しておる花街がござる
そこは見目の良い者が芸者や花魁として過ごしておる
恋歌殿のように容姿が珍しい者は拐かされる可能性も捨てきれん」
「「「!!」」」
錦「その帽子をかぶるまでにすでに何人かには見られておろうが、それがオロチの耳にでも入れば…」
錦えもんはそこで言葉を切ったが、言いたいことは全員わかった。
『大丈夫ですよ
そんな簡単に捕まったりしませんから』
ロー「…恋歌《ぷるぷるぷる》」
『わ、びっくりした』
他人事のように話す恋歌に、ローが何かを言おうとしたが、それより前に恋歌の電伝虫が鳴った。
とうとうきたかと、電伝虫を持ってその場を離れようとしたが、ローにここで話せと腕を掴まれたため、離れることはできなくなった。
『はい、もしもし』
白「おう、恋歌か
お前が電伝虫を使うなんて珍しいこともあるもんだ」
『ちょっと事情があってね』
普通に話し始めた恋歌の電話の相手はカイドウと同じ四皇の白ひげ。
自分たちが話しているわけでもないのになぜか緊張して背筋が伸びる。
白「ネコマムシから大体の事情は聞いた
だが、それを聞いてもお前がこっちに帰ってこねぇ理由がわからねぇ」
『そうだね…
お願いがあるの』
白「…それも珍しいな
言ってみろ」
『わたし…今ねルフィがしようとしてることの手伝いがしたいの
だからそれを手伝う許可がほしい』
白「………」
しばらくお互いが無言になり、聞いているだけの者がごくりと唾を飲み込む。
白「…今お前の周りにこの話を聞いてもいいやつしかいねぇのか?」
『うん、けど大事なことは自分で言うよ』
白「そうか…
その手伝いってのをするのになぜお前の力がいる
それは麦わらの問題だろうが」
『……わたしの世界を失わないようにするために必要なの』
ロー「(世界…?)」
白「相変わらず過保護なやつだ
それでなぜお前は一度もこっちに帰ってこねぇ
ネコマムシについて来るのも拒否したそうだな」
『だって…みんなに言ったら一緒についてきてくれるでしょ?』
困ったように笑いながら言うと、電伝虫から白ひげの愉快そうな笑い声が辺りに響いた。
白「過保護なのは俺たちも一緒ってことか
だが、俺たちもおでんへの義理がある
それすらわからねぇお前じゃないよな?」
『それはわかってる
けどここにいるのはお父さんと同じ四皇カイドウ
だから…みんなには来て欲しくない』
同じ四皇と呼ばれる者同士が接触することはあまり良くない。
シャンクスたちとは違いカイドウと会えば戦いになる可能性がある。
それを見越して恋歌は船に帰らなかった。
白ひげのクルーである以上白ひげの命令は絶対。
帰って事情をまずから説明して、1人で行かせてくれと頼んでも絶対に行かせてくれない。
けれど、白ひげに所縁のある人が治めていた地で、勝手に戦うことはできないと電伝虫で連絡をとった。
白「それは聞けねぇが…可愛い娘の頼みだ
譲歩はしてやる
この話を聞いて恋歌のためじゃなく、おでんのためにワノ国に行きたいと言うやつがいたらとめねぇ
それで手を打て」
『ありがとう』
白「くれぐれも無茶はするな
戦闘は許可する
いつも通りだ
恋歌の好きなようにやれ
そんで無事に帰ってこい」
『うん、終わったらちゃんと帰るよ
ありがとう
じゃあね』
白「ああ」
受話器を電伝虫に戻して、息をはくと周りも同じように息をはいた。