パラレル番外
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ロー「(……これは…どういうことだ…)」
まだ陽も昇りきらぬ深夜とも早朝とも呼べる時間。
ふと目を覚ましたローは今の状況に頭がついていかず、必死に昨日の記憶を呼び戻しているが、解決に至る情報はない。
目の前にはすやすやと眠る恋歌がおり、何故か手を繋いでいる。
いつの間にベッドに入ったのかも覚えていない上に、寝ている建物にも入った記憶はない。
夢かと思い目の前の恋歌の頭を撫でてみるが、さらさらとした髪の質感は感じ取れるため夢ではない。
ロー「(起こすべき…か…?)」
ローとしてはこの状況を誰かに見られても特に困ることはない(クルーたちに見つかれば冷やかしで面倒だろうなとは思う)。
女である恋歌が恋人でもない男と同じベッドで寝ているというのは、見られるとまずいかもしれないと恋歌の肩に手を置いて少し揺さぶる。
ロー「おい、起きろ」
『ん…?』
軽く揺らして声をかければ、うっすらと目が開き何度か瞬きを繰り返す。
『酔いは…覚めました?』
ロー「ん?あ、ああ」
『そうですか…』
眠そうな顔でふわっと笑った恋歌に心臓の音が大きくなった気がした。
そっと恋歌が手を伸ばし、ローの頬に手を当てる。
『それはなによりです』
ロー「いっ…!」
ぎゅっ、と軽く抓った程度だがかなり痛かったらしくぽかんとしながら抓られた方の頬をさすっている。
ゆっくりと起き上がった恋歌はまだ繋がれたままの手をローの目の前に持ち上げる。
『これ、離してもらっていいですか?』
ロー「あ、ああ…」
繋いだ記憶などないローは不本意ではあったが、恋歌の手から自分の手を引き抜く。
凝り固まった手にかなり長時間力を入れて握っていたのだとわかった。
それと同時に自分が恋歌を離さなかったことも。
ロー「…なんだ」
固まった手をほぐすように骨を鳴らしていると、恋歌が何か言いたそうな顔で視線を向けてきていることに気付いた。
『…いえ、なにも覚えてなさそうだなと思いまして』
ロー「……!」
恋歌のその言葉と、ずりずりと何度も肩から落ちる服を見て何かを思い出したように勢いよく起き上がった。
ロー「……夢じゃ、ないのか?」
『え?夢?』
ロー「お前…俺になにされた…?」
『……覚えてないならいいですよ』
はぁ、とため息をついた恋歌は開放されたので別の場所で寝ようとベッドから降りるためにローに背中を向けた。
ロー「ま、待て!」
肩を押さえられ引き止められたので、顔だけを後ろに回す。
ロー「俺が見た夢が現実だとしたら…お前…俺に、その…襲われたってことか…」
『……まぁ逃げなかったわたしも悪いですし』
正直逃げようと思えばいつだって逃げられた。
恋歌は桜姫であり、世界最強の人物。
酔っ払いに負けるほど弱くはない。
それでも逃げなかったのは…今は恋歌自身もその意味はわからない。
けれど、覚えていないことに関して少し腹立たしい気持ちはあるが、されたことに対しては特に恥ずかしかったという気持ち以外憤りもない。
ロー「それでも俺が悪かった…
身体で違和感がある場所は?痛いところとかねぇのか?」
いつもクールなローが慌てているのがおかしく少し意地悪をしてみたくなった。
『身体中ですかね』
ロー「身体中!?」
怒ったような顔を作ってみれば、さらに慌て出すローに笑って嘘だと伝える。
『痛いところなんかないですよ
これでも身体は丈夫なんです』
ロー「いやでも…あの夢が本当だとしたら…結構…」
『ん?』
ロー「お前…初めてだったんだろ…?」
『え?なにがですか?』
きょとんとした顔で首を傾げている恋歌は、ローの言っている意味が全くわかっていない。
ロー「なにがって…そりゃ…
もう一度聞く
俺はお前になにをした?」
『な、にをって…///』
ローにされたことを思い出しぶわっと顔に熱が集まった。
ロー「……早く言わねぇと夢と同じことするぞ」
『そ、その夢知らないからよくわからないんですけど!』
ロー「お前が俺にされたことより…お前が恥ずかしいと思うことだ」
『なんでわたしが脅されてるんですか…』
まだ陽も昇りきらぬ深夜とも早朝とも呼べる時間。
ふと目を覚ましたローは今の状況に頭がついていかず、必死に昨日の記憶を呼び戻しているが、解決に至る情報はない。
目の前にはすやすやと眠る恋歌がおり、何故か手を繋いでいる。
いつの間にベッドに入ったのかも覚えていない上に、寝ている建物にも入った記憶はない。
夢かと思い目の前の恋歌の頭を撫でてみるが、さらさらとした髪の質感は感じ取れるため夢ではない。
ロー「(起こすべき…か…?)」
ローとしてはこの状況を誰かに見られても特に困ることはない(クルーたちに見つかれば冷やかしで面倒だろうなとは思う)。
女である恋歌が恋人でもない男と同じベッドで寝ているというのは、見られるとまずいかもしれないと恋歌の肩に手を置いて少し揺さぶる。
ロー「おい、起きろ」
『ん…?』
軽く揺らして声をかければ、うっすらと目が開き何度か瞬きを繰り返す。
『酔いは…覚めました?』
ロー「ん?あ、ああ」
『そうですか…』
眠そうな顔でふわっと笑った恋歌に心臓の音が大きくなった気がした。
そっと恋歌が手を伸ばし、ローの頬に手を当てる。
『それはなによりです』
ロー「いっ…!」
ぎゅっ、と軽く抓った程度だがかなり痛かったらしくぽかんとしながら抓られた方の頬をさすっている。
ゆっくりと起き上がった恋歌はまだ繋がれたままの手をローの目の前に持ち上げる。
『これ、離してもらっていいですか?』
ロー「あ、ああ…」
繋いだ記憶などないローは不本意ではあったが、恋歌の手から自分の手を引き抜く。
凝り固まった手にかなり長時間力を入れて握っていたのだとわかった。
それと同時に自分が恋歌を離さなかったことも。
ロー「…なんだ」
固まった手をほぐすように骨を鳴らしていると、恋歌が何か言いたそうな顔で視線を向けてきていることに気付いた。
『…いえ、なにも覚えてなさそうだなと思いまして』
ロー「……!」
恋歌のその言葉と、ずりずりと何度も肩から落ちる服を見て何かを思い出したように勢いよく起き上がった。
ロー「……夢じゃ、ないのか?」
『え?夢?』
ロー「お前…俺になにされた…?」
『……覚えてないならいいですよ』
はぁ、とため息をついた恋歌は開放されたので別の場所で寝ようとベッドから降りるためにローに背中を向けた。
ロー「ま、待て!」
肩を押さえられ引き止められたので、顔だけを後ろに回す。
ロー「俺が見た夢が現実だとしたら…お前…俺に、その…襲われたってことか…」
『……まぁ逃げなかったわたしも悪いですし』
正直逃げようと思えばいつだって逃げられた。
恋歌は桜姫であり、世界最強の人物。
酔っ払いに負けるほど弱くはない。
それでも逃げなかったのは…今は恋歌自身もその意味はわからない。
けれど、覚えていないことに関して少し腹立たしい気持ちはあるが、されたことに対しては特に恥ずかしかったという気持ち以外憤りもない。
ロー「それでも俺が悪かった…
身体で違和感がある場所は?痛いところとかねぇのか?」
いつもクールなローが慌てているのがおかしく少し意地悪をしてみたくなった。
『身体中ですかね』
ロー「身体中!?」
怒ったような顔を作ってみれば、さらに慌て出すローに笑って嘘だと伝える。
『痛いところなんかないですよ
これでも身体は丈夫なんです』
ロー「いやでも…あの夢が本当だとしたら…結構…」
『ん?』
ロー「お前…初めてだったんだろ…?」
『え?なにがですか?』
きょとんとした顔で首を傾げている恋歌は、ローの言っている意味が全くわかっていない。
ロー「なにがって…そりゃ…
もう一度聞く
俺はお前になにをした?」
『な、にをって…///』
ローにされたことを思い出しぶわっと顔に熱が集まった。
ロー「……早く言わねぇと夢と同じことするぞ」
『そ、その夢知らないからよくわからないんですけど!』
ロー「お前が俺にされたことより…お前が恥ずかしいと思うことだ」
『なんでわたしが脅されてるんですか…』