パラレル番外
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カン「出来上がりでござる」
ル「なんだこりゃ」
ウ「やっぱヘビだろ」
『……』
出来上がった絵は正解がわからない絵で、ヘビにもトカゲにもミミズにも見えてきた。
錦「へ、ヘビでござるか?」
カン「出でよ!!
昇り龍!!」
錦「龍!?」
カン十郎が絵に声をかけると頭から色がついていき、ウソップ曰く"気の毒な生き物"が出てきた。
ロビ「可愛いわよ?」
『え!?う、うん…まぁ…』
正直ヘビだけではなく爬虫類が苦手ではあるのだが、龍はまた違うのかもしれないと己を納得させるためにじっ、と自称昇り龍を見つめる。
ロビ「(こっちも可愛いわね)」
真剣に悩んでいる恋歌にロビンにそんなことを思われているとは知らない恋歌は、恐る恐る手を伸ばして龍に触れた。
「りゅ?」
『!!』
触られたことに気づいた龍に視線を向けられ、驚いた恋歌は咄嗟に手を引っ込めた。
ロー「おい、麦わら屋
お前の母親あの程度にあんなにびびってるが本当に連れて行って大丈夫なんだろうな」
もう触ることは諦めた恋歌はロビンの後ろで龍を熱心に見つめている。
ル「ん?ああ
心配いらねぇよ」
にしし、と笑うルフィにもう何も言う気力が残っていないローはまたしても諦めることになった。
ロビ「さ、行きましょ」
『うう…』
この龍の背にのってよじ登るらしく、ロビンに手を引かれ渋々恋歌も龍の背に。
ロビ「大丈夫?」
『な、なんとか…』
ロビ「もし落ちちゃったとしても後ろにはトラ男くんもフランキーもいるから受け止めてくれるわよ」
ロー「は?」
フ「任せとけ!」
『落ちたら自分で帰ってくるよ』
ロビ「あら、ルフィから飛んじゃだめって言われてたじゃない」
『え?そこまで言ってた?』
明らかに嘘だったが、ルフィとの会話を思い出そうとしている恋歌は気づいていない。
ロー「はぁ…お前1人ぐらい落ちてきたところで大したことはねぇ
そんなことよりこの龍の方が心配だ
だから暴れるな」
『ご、ごめんなさい…』
フ「おいトラ男
お前そんな言い方はねぇだろ」
ロビ「そうね
もうちょっと優しい言い方はないの?」
ロー「…なぜ俺がこいつに優しくしてやらねぇといけねぇ
空も飛べるんだ
むしろ助けてやらなくてもいいだろ」
その後もフランキーに責められていたが、ローの言っていることが正論なので恋歌が気にしていないと伝えるとフランキーもそれ以上ローに何も言うことはなかった。
かなり長い時間象の足を登っているが、まだ頂上が見えてこない。
ウ「もう腕疲れたー!!
高ぇー!こえー!」
ル「そう言うなこいつ頑張ったんだ」
ロビ「恋歌は高いのは平気よね?」
『あ、うん
それは大丈夫』
少し霧も晴れてきており下もよく見える。
かなり高いところまできているので、落ちたらひとたまりもないだろう。
「りゅ!?」
ウ「おいおい!?」
そんなことを考えていると、龍の手が滑ったのか限界だったのかはわからないがずるっと下に一瞬下がった。
そしてそのまま一気に象の足を滑り落ちていく。
錦「海に落ちたら終わりでござる!!」
『(どうしようかな…)』
能力者が複数人いる中海に落ちることはあまり宜しくないだろう。
あまり力を使わないようにと言われている為海に落ちる直前まで止まりそうになければ、能力者たちだけでもなんとかしようと技を出す準備をする。
だが、龍の踏ん張りもあり海に落ちるぎりぎりでブレーキがかかった。
『あ…』
ロー「っ!おい!」
本当にギリギリまで止まらなかった為、既に構えて龍から手を離してしまっていたのが仇となり、ブレーキの反動で体勢を崩した。
それに恋歌の後ろにいたローが気づき、落ちてくる恋歌を咄嗟に右腕に恋歌のお腹を乗せるように受け止めた。
ロー「…っち」
『ご、ごめんなさい!!』
怪我をしている右腕で受け止めてしまい、少し傷が悪化したような気がしたが、女を1人受け止めただけというプライドもありなんでもないという顔をする。
フ「やるじゃねぇかトラ男!」
ロー「しっかり掴まってろ」
『はい…』
再度龍の背中にちゃんと掴まるまで支えてくれたローに礼を言って、いくら飛べるとはいえ落ちないようにしっかりと龍の背を掴んだ。
ほぼ振り出しの位置に戻ってしまい、また一から登り直すことになった。
りゅうのすけという名をウソップにつけられた龍はまた頂上を目指して進んでいく。
『あ、あの…』
ロー「あ?」
ゆっくりと登っている途中で気になっていたことを聞こうと、ローに話しかけるとぎろっと睨まれた。
『腕…大丈夫ですか?』
ロー「……ああ」
最初に会った時から右腕だけに包帯を巻き、先ほど助けてもらった時右腕で助けてもらった。
その時に一瞬顔をしかめたのを見逃さなかった。
『ルフィ!ローさんの怪我治していい?』
ル「おう!いいぞ!」
一応ルフィに了解を取ると手を出して欲しいとローに頼む。
ロー「…ほっときゃ治る」
『それはそうですけど、助けてもらって怪我までさせるなんて嫌なんです』
ロー「…好きにしろ」
渋々右腕を恋歌に出してきたので、落ちないように気をつけながら手を握った。
ロー「(小せぇ手だ…
なぜ麦わら屋は自分の母親とはいえ危険な場所にこいつを連れて行くんだ…)」
ローの手を握ったまま、龍から落ちないように反対の手をローの右腕に必死に伸ばしている姿を見て、未知のゾウの国へ連れて行くことを不安に感じた。
『…これ腕…斬られたんですか?』
ロー「…ああ」
どの技にすればいいかを選ぶために傷の具合を見ると、右腕が縫い合わされているのが手触りで分かった。
だがうまく治療されており酷使したりしなければローの言う通り時間が経てば治る怪我だ。
『よし』
白い光が恋歌の手から発され、ローの右腕は白い光に包まれる。
錦「ややっ、ルフィ殿の母上も妖術使いであったか!」
ロー「妖術…?」
ロビ「ふふ、たしかに恋歌は不思議な力が使えるものね」
徐々に痛みがなくなっていく感覚に、包帯の下の傷が治ってきているのだとわかる。
『どうですか?』
数秒間その光を浴びた後、恋歌の手が離れた。
試しに少し動かしてみると違和感は全くない。
ロー「……ああ、治ってる」
『よかった』
ほっとしたように笑う恋歌に、一瞬ぽかんとした後小さい声で礼を伝えた。
ル「なんだこりゃ」
ウ「やっぱヘビだろ」
『……』
出来上がった絵は正解がわからない絵で、ヘビにもトカゲにもミミズにも見えてきた。
錦「へ、ヘビでござるか?」
カン「出でよ!!
昇り龍!!」
錦「龍!?」
カン十郎が絵に声をかけると頭から色がついていき、ウソップ曰く"気の毒な生き物"が出てきた。
ロビ「可愛いわよ?」
『え!?う、うん…まぁ…』
正直ヘビだけではなく爬虫類が苦手ではあるのだが、龍はまた違うのかもしれないと己を納得させるためにじっ、と自称昇り龍を見つめる。
ロビ「(こっちも可愛いわね)」
真剣に悩んでいる恋歌にロビンにそんなことを思われているとは知らない恋歌は、恐る恐る手を伸ばして龍に触れた。
「りゅ?」
『!!』
触られたことに気づいた龍に視線を向けられ、驚いた恋歌は咄嗟に手を引っ込めた。
ロー「おい、麦わら屋
お前の母親あの程度にあんなにびびってるが本当に連れて行って大丈夫なんだろうな」
もう触ることは諦めた恋歌はロビンの後ろで龍を熱心に見つめている。
ル「ん?ああ
心配いらねぇよ」
にしし、と笑うルフィにもう何も言う気力が残っていないローはまたしても諦めることになった。
ロビ「さ、行きましょ」
『うう…』
この龍の背にのってよじ登るらしく、ロビンに手を引かれ渋々恋歌も龍の背に。
ロビ「大丈夫?」
『な、なんとか…』
ロビ「もし落ちちゃったとしても後ろにはトラ男くんもフランキーもいるから受け止めてくれるわよ」
ロー「は?」
フ「任せとけ!」
『落ちたら自分で帰ってくるよ』
ロビ「あら、ルフィから飛んじゃだめって言われてたじゃない」
『え?そこまで言ってた?』
明らかに嘘だったが、ルフィとの会話を思い出そうとしている恋歌は気づいていない。
ロー「はぁ…お前1人ぐらい落ちてきたところで大したことはねぇ
そんなことよりこの龍の方が心配だ
だから暴れるな」
『ご、ごめんなさい…』
フ「おいトラ男
お前そんな言い方はねぇだろ」
ロビ「そうね
もうちょっと優しい言い方はないの?」
ロー「…なぜ俺がこいつに優しくしてやらねぇといけねぇ
空も飛べるんだ
むしろ助けてやらなくてもいいだろ」
その後もフランキーに責められていたが、ローの言っていることが正論なので恋歌が気にしていないと伝えるとフランキーもそれ以上ローに何も言うことはなかった。
かなり長い時間象の足を登っているが、まだ頂上が見えてこない。
ウ「もう腕疲れたー!!
高ぇー!こえー!」
ル「そう言うなこいつ頑張ったんだ」
ロビ「恋歌は高いのは平気よね?」
『あ、うん
それは大丈夫』
少し霧も晴れてきており下もよく見える。
かなり高いところまできているので、落ちたらひとたまりもないだろう。
「りゅ!?」
ウ「おいおい!?」
そんなことを考えていると、龍の手が滑ったのか限界だったのかはわからないがずるっと下に一瞬下がった。
そしてそのまま一気に象の足を滑り落ちていく。
錦「海に落ちたら終わりでござる!!」
『(どうしようかな…)』
能力者が複数人いる中海に落ちることはあまり宜しくないだろう。
あまり力を使わないようにと言われている為海に落ちる直前まで止まりそうになければ、能力者たちだけでもなんとかしようと技を出す準備をする。
だが、龍の踏ん張りもあり海に落ちるぎりぎりでブレーキがかかった。
『あ…』
ロー「っ!おい!」
本当にギリギリまで止まらなかった為、既に構えて龍から手を離してしまっていたのが仇となり、ブレーキの反動で体勢を崩した。
それに恋歌の後ろにいたローが気づき、落ちてくる恋歌を咄嗟に右腕に恋歌のお腹を乗せるように受け止めた。
ロー「…っち」
『ご、ごめんなさい!!』
怪我をしている右腕で受け止めてしまい、少し傷が悪化したような気がしたが、女を1人受け止めただけというプライドもありなんでもないという顔をする。
フ「やるじゃねぇかトラ男!」
ロー「しっかり掴まってろ」
『はい…』
再度龍の背中にちゃんと掴まるまで支えてくれたローに礼を言って、いくら飛べるとはいえ落ちないようにしっかりと龍の背を掴んだ。
ほぼ振り出しの位置に戻ってしまい、また一から登り直すことになった。
りゅうのすけという名をウソップにつけられた龍はまた頂上を目指して進んでいく。
『あ、あの…』
ロー「あ?」
ゆっくりと登っている途中で気になっていたことを聞こうと、ローに話しかけるとぎろっと睨まれた。
『腕…大丈夫ですか?』
ロー「……ああ」
最初に会った時から右腕だけに包帯を巻き、先ほど助けてもらった時右腕で助けてもらった。
その時に一瞬顔をしかめたのを見逃さなかった。
『ルフィ!ローさんの怪我治していい?』
ル「おう!いいぞ!」
一応ルフィに了解を取ると手を出して欲しいとローに頼む。
ロー「…ほっときゃ治る」
『それはそうですけど、助けてもらって怪我までさせるなんて嫌なんです』
ロー「…好きにしろ」
渋々右腕を恋歌に出してきたので、落ちないように気をつけながら手を握った。
ロー「(小せぇ手だ…
なぜ麦わら屋は自分の母親とはいえ危険な場所にこいつを連れて行くんだ…)」
ローの手を握ったまま、龍から落ちないように反対の手をローの右腕に必死に伸ばしている姿を見て、未知のゾウの国へ連れて行くことを不安に感じた。
『…これ腕…斬られたんですか?』
ロー「…ああ」
どの技にすればいいかを選ぶために傷の具合を見ると、右腕が縫い合わされているのが手触りで分かった。
だがうまく治療されており酷使したりしなければローの言う通り時間が経てば治る怪我だ。
『よし』
白い光が恋歌の手から発され、ローの右腕は白い光に包まれる。
錦「ややっ、ルフィ殿の母上も妖術使いであったか!」
ロー「妖術…?」
ロビ「ふふ、たしかに恋歌は不思議な力が使えるものね」
徐々に痛みがなくなっていく感覚に、包帯の下の傷が治ってきているのだとわかる。
『どうですか?』
数秒間その光を浴びた後、恋歌の手が離れた。
試しに少し動かしてみると違和感は全くない。
ロー「……ああ、治ってる」
『よかった』
ほっとしたように笑う恋歌に、一瞬ぽかんとした後小さい声で礼を伝えた。