大恩人の形見
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?ジェシカとレオは最後まで恋歌に礼を言いながら自分たちの家に帰って行った。
『じゃあわたしも帰りますね』
ガ「ああ
孫たちにも元気でやれよと伝えといてくれ」
『はい』
海軍が海賊にそんなことを言ってもいいのかと一瞬考えたが、この場にいるのはセンゴクだけで、元々ガープを普通の海兵と考えてはいけなかったと素直に返事をする。
『あ、』
白髭の船に帰ろうと足に力を入れた直後、言わなければいけなかったことがあったとセンゴクの方へ振り向いた。
セ「?」
『《命令を無視して申し訳ありませんでした
あなたに育ててもらった恩を返しきれず、嘘をついてしまったこと申し訳なく思ってます
ですが、悔いはありません
先に行って待ってます》
と、ある人からの伝言です』
セ「そ、それは…!!」
『ではたしかにお伝えしました』
センゴクが誰の言葉かを確認する前に、恋歌は目の前からいなくなってしまった。
セ「…桜姫の名前はなんという」
ガ「…恋歌じゃ」
セ「恋歌か…
あちらに行った時恋歌の話をつまみに酒でも飲むかな」
無理矢理涙が出てこないように目頭を強く押さえているのを、ガープは見ないように背を向けて地面に腰を下ろした。
『た、だいま』
「「「あ、」」」
ちょん、と気まずそうに白髭の船の甲板に足をつけると、一斉に恋歌に視線が向けられた。
エ「えー、っと
取り敢えずおかえり」
『うん…』
ぴりぴりした空気を感じ取り、エースは苦笑いをしている。
その空気を醸し出しているのは甲板にあぐらをかいて眉間にしわを寄せているマルコ。
ゆっくりと立ち上がり恋歌の前で立ち止まる。
マ「……まぁ無事なのはよかったよい」
『はい…』
マ「で、だ」
『は、い…!』
こん、と拳を頭に置かれただけだが、逃げられないようにされたような気がした。
マ「この平和な気候でいきなり水位が減ったが、不思議な事に俺たちの船はなんの被害も受ける事がなかった
お前だな?」
『はい…』
マ「何をした…?」
マルコが恋歌を叱りすぎないように周りに兄たちが控えていてくれているが、どうやったらこの広大な海の水位が下がるような事になるのかと純粋な疑問で耳を傾ける。
『えっと…わたしの刀の技でそういう技がありまして…』
マ「どういう技だ」
『それを使うと…わたしが1,500万度の熱をまとった状態になりまして…』
「「「いっ、いっせんごひゃくまん!?」」」
『でもその…範囲は抑えましたし…』
マ「よーく、わかったよい」
こん、こんと頭を叩かれる力がどんどん強くなっていっているような気がするが、マルコの声が低すぎて顔が上げられない。
マ「どうしてそんな危険な技を使った」
『…今回の依頼で、コロシアムに出たんです
そのコロシアムで優勝して優勝賞品を依頼主に届ける事が依頼でした
そこでその…桜姫として出たんですけど…血が見たいっていう観客に対して全員場外で負かしたらブーイングされてしまいまして…
世界最強なら世界ぐらい滅ぼして見せろと…いうことになりまして、ですね…
その…えっと…』
マ「その挑発にのったお前がそのわけわかんねぇ技を出したってことだな?」
『はい…』
もはや効果音はごんっ、と表現した方が正しいぐらいの力で叩かれいる。
数秒の沈黙の後マルコからため息が聞こえると、手を優しくぽん、と置かれた。
マ「その技は恋歌には危険はないんだない?」
『あ、はい
わたしの近くにいたら溶けちゃうだけなので、わたしにはなんの影響もありません』
マ「…そうかよい
けどな、毎回毎回口をすっぱくして言ってるがあまり目立つことはするな
懸賞金の額見たらわかるだろ
政府は本気で恋歌を…桜姫を捕まえようとしてるよい
親父にも俺たちにも心配をかけるな」
『ごめんなさい…』
今や桜姫の目撃情報も有力な情報として政府が集めている。
今回は恋歌の仕事で仕方ないこととはいえ、いつどんなふうに恋歌が狙われるかわからない以上目立つことは極力してほしくないと思っている。
マ「恋歌、お前は世界で一番狙われる存在だ
それを自覚して動け
今回も俺たちのことを守ってくれてたんだろうが、一番に自分のことを考えろ
俺たちが無事で恋歌が無事でないなら意味はねぇ」
『はい』
あまり怒られなかったことに周りがほっとし、マルコもこれ以上は怒るつもりはないようで、恋歌の頭に置いた手をぽんぽんとしてから白ひげへ報告に行くと立ち去った。
エ「なんだかんだあいつが一番心配性なんだよな」
マルコに叩かれていた頭を撫でてやり、疲れた様子の長男の背中を見送る。
『心配をかけたいわけじゃないからね
そういえばみんなは怪我とかしてない?』
エ「ああ、船も無事だ」
『そっか、よかった』
「てかさ俺ほとんど誰も突っ込まないで終わったけどさ…」
「…1,500万度って何度?」
「まぁあれだ…太陽よりは暑いわな」
「なんっだよそれ…」
『じゃあわたしも帰りますね』
ガ「ああ
孫たちにも元気でやれよと伝えといてくれ」
『はい』
海軍が海賊にそんなことを言ってもいいのかと一瞬考えたが、この場にいるのはセンゴクだけで、元々ガープを普通の海兵と考えてはいけなかったと素直に返事をする。
『あ、』
白髭の船に帰ろうと足に力を入れた直後、言わなければいけなかったことがあったとセンゴクの方へ振り向いた。
セ「?」
『《命令を無視して申し訳ありませんでした
あなたに育ててもらった恩を返しきれず、嘘をついてしまったこと申し訳なく思ってます
ですが、悔いはありません
先に行って待ってます》
と、ある人からの伝言です』
セ「そ、それは…!!」
『ではたしかにお伝えしました』
センゴクが誰の言葉かを確認する前に、恋歌は目の前からいなくなってしまった。
セ「…桜姫の名前はなんという」
ガ「…恋歌じゃ」
セ「恋歌か…
あちらに行った時恋歌の話をつまみに酒でも飲むかな」
無理矢理涙が出てこないように目頭を強く押さえているのを、ガープは見ないように背を向けて地面に腰を下ろした。
『た、だいま』
「「「あ、」」」
ちょん、と気まずそうに白髭の船の甲板に足をつけると、一斉に恋歌に視線が向けられた。
エ「えー、っと
取り敢えずおかえり」
『うん…』
ぴりぴりした空気を感じ取り、エースは苦笑いをしている。
その空気を醸し出しているのは甲板にあぐらをかいて眉間にしわを寄せているマルコ。
ゆっくりと立ち上がり恋歌の前で立ち止まる。
マ「……まぁ無事なのはよかったよい」
『はい…』
マ「で、だ」
『は、い…!』
こん、と拳を頭に置かれただけだが、逃げられないようにされたような気がした。
マ「この平和な気候でいきなり水位が減ったが、不思議な事に俺たちの船はなんの被害も受ける事がなかった
お前だな?」
『はい…』
マ「何をした…?」
マルコが恋歌を叱りすぎないように周りに兄たちが控えていてくれているが、どうやったらこの広大な海の水位が下がるような事になるのかと純粋な疑問で耳を傾ける。
『えっと…わたしの刀の技でそういう技がありまして…』
マ「どういう技だ」
『それを使うと…わたしが1,500万度の熱をまとった状態になりまして…』
「「「いっ、いっせんごひゃくまん!?」」」
『でもその…範囲は抑えましたし…』
マ「よーく、わかったよい」
こん、こんと頭を叩かれる力がどんどん強くなっていっているような気がするが、マルコの声が低すぎて顔が上げられない。
マ「どうしてそんな危険な技を使った」
『…今回の依頼で、コロシアムに出たんです
そのコロシアムで優勝して優勝賞品を依頼主に届ける事が依頼でした
そこでその…桜姫として出たんですけど…血が見たいっていう観客に対して全員場外で負かしたらブーイングされてしまいまして…
世界最強なら世界ぐらい滅ぼして見せろと…いうことになりまして、ですね…
その…えっと…』
マ「その挑発にのったお前がそのわけわかんねぇ技を出したってことだな?」
『はい…』
もはや効果音はごんっ、と表現した方が正しいぐらいの力で叩かれいる。
数秒の沈黙の後マルコからため息が聞こえると、手を優しくぽん、と置かれた。
マ「その技は恋歌には危険はないんだない?」
『あ、はい
わたしの近くにいたら溶けちゃうだけなので、わたしにはなんの影響もありません』
マ「…そうかよい
けどな、毎回毎回口をすっぱくして言ってるがあまり目立つことはするな
懸賞金の額見たらわかるだろ
政府は本気で恋歌を…桜姫を捕まえようとしてるよい
親父にも俺たちにも心配をかけるな」
『ごめんなさい…』
今や桜姫の目撃情報も有力な情報として政府が集めている。
今回は恋歌の仕事で仕方ないこととはいえ、いつどんなふうに恋歌が狙われるかわからない以上目立つことは極力してほしくないと思っている。
マ「恋歌、お前は世界で一番狙われる存在だ
それを自覚して動け
今回も俺たちのことを守ってくれてたんだろうが、一番に自分のことを考えろ
俺たちが無事で恋歌が無事でないなら意味はねぇ」
『はい』
あまり怒られなかったことに周りがほっとし、マルコもこれ以上は怒るつもりはないようで、恋歌の頭に置いた手をぽんぽんとしてから白ひげへ報告に行くと立ち去った。
エ「なんだかんだあいつが一番心配性なんだよな」
マルコに叩かれていた頭を撫でてやり、疲れた様子の長男の背中を見送る。
『心配をかけたいわけじゃないからね
そういえばみんなは怪我とかしてない?』
エ「ああ、船も無事だ」
『そっか、よかった』
「てかさ俺ほとんど誰も突っ込まないで終わったけどさ…」
「…1,500万度って何度?」
「まぁあれだ…太陽よりは暑いわな」
「なんっだよそれ…」