大恩人の形見
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?そのまま恋歌の手を引いて部屋を出て行こうとするローだったが、恋歌が動かなかったので足を止めて振り返る。
『…もういいの?』
ロ「…ああ」
その言葉はローを気遣うもので、この状況でも気遣ってくれる恋歌に感謝をして今度こそ手を引いて部屋を出た。
ベ「あ!キャプテン!!」
船内から出てきたローを心配するようにクルーたちの視線が集まるが、いつも通りの様子のローを見てほっとしたように息を吐いていた。
ベ「恋歌は大丈夫?」
『え?わたし?』
ベ「うん、俺枕になるよ?」
コロシアムでの出来事をまだ心配してくれているのだとわかり、大丈夫だと笑って返した。
『ありがとう
でも、ベポの枕は元気な時でもお願いしたいかな』
ベ「いつでも来てくれていいよ!!」
ぎゅー、っと抱きしめてくるベポを抱きしめ返してふかふかのお腹に擦り寄る。
『もうちょっと堪能したいけど今日は帰るね』
ベ「ええー…」
依頼も達成し、ローにコラソンからの伝言も伝えることができたのでもう帰らなければいけない。
『もう一度あの島に戻らないといけないしね』
ロ「あの2人組か」
先に今回の依頼主であるローたちを逃そうと思っていた為、ジェシカとレオはまだあの島にいる。
恋歌が暴れたおかげでまだ島は混乱しており、2人を逃すには今しかない。
『じゃあ今日は帰るね
またどこかで会いましょう』
ロ「ああ
今回は助かった」
『どういたしまして
あ、忘れもの』
ちょいちょい、と手招きをすると不思議そうな顔をしながら腰を曲げて顔を近づける。
ロ「…ってぇ!」
手が届く距離にくると、にこっと笑った恋歌がでこぴんをした。
軽めにしたのでそこまで痛くはないだろうが、少しだけおでこが赤くなっている。
『ふふ、仕返しだよ』
ロ「……悪かった」
((え?何の仕返し?))
好きでもない男にあそこまでされてこの程度で済んでしまうのかと少し恋歌のことが心配になったが、本気の恋歌に勝てるわけもないので素直に謝っておく。
『じゃあ行くね
ばいばい』
ばいばい、と手を振るとクルーたちが振り返してくれその一瞬後にハートの海賊団の船から恋歌が消えた。
ベ「いっちゃったね…」
ロ「ああ
追加で珠はもらったしこれでまた呼び出せばいい」
シ「てかキャプテン、仕返しって何したんすか?」
ロ「………別に何でもいいだろ」
島に戻ると船のない海軍は帰れておらず、セウム王国も桜姫が現れ悪魔の実をとられたという前代未聞の事態、そして世界が干上がるほどの力を使われた原因ということで新聞記者が押し寄せている。
『(これ…またマルコさんに怒られるかな…)』
いつも無茶をしているつもりはなくとも新聞に載るような事をすると怒られているので、今回も怒られそうだなとちょっと鼻に戻るのが嫌になった。
『あ、いたいた
お待たせ』
ジ「恋歌!!」
コロシアムの人目につかないところで待っていてもらったジェシカとレオは恋歌に声をかけられると俯いていた顔を上げて走り寄ってきた。
ガ「…わしをこいつらの護衛につけるとは人使いの荒いことじゃの」
『すいません
けどガープさんのこと信じてるんで、お任せしたんです』
ガ「まぁそりゃかまわんが、こやつら島を出なくとも良くなったぞ」
『え?そうなんですか?』
どうやって逃そうとか、どこに逃げてもらったほうがいいのかなど考えていたのに、ガープは逃げる必要はないと伝える。
どういうことなのかと問うと、そばにいたジェシカが恋歌の手を握ってぐいっと顔を近づけてきた。
ジ「恋歌のおかげなの!」
『え?わたし?』
何もした覚えがない恋歌は、興奮しているジェシカの後ろでため息をついているガープに視線を向けて解答をもらおうとした。
ガ「おぬしがこの国のばか国王に本物の地獄を見せ、世界の破滅までしかけたからじゃ」
『でもあれ幻ですよ?』
ガ「…それでもじゃ
本気を出せばその地獄を幻ではなく現実にできる」
『まぁ…それはできますけどしませんよ?』
ガ「わしらはそれをわかっとるが、おぬしを…桜姫を怒らせると世界は簡単に滅ぶとわかった
世界の破滅を間近で感じて国王はこれからのコロシアムは内容を考えると言っておったからの
これからは大丈夫じゃ」
『…そうですか
じゃあジェシカたちはこの島で暮らせるのね』
ジ「うん!恋歌のおかげよ!
本当にありがとう!」
ぎゅっ、と抱きしめられお礼を言われどういたしましてと返す。
『(今日はよく抱きしめられる日だなぁ)』
セ「…無事に悪魔の実は渡せたのか?」
恋歌の後ろからぼりぼりとおかきを食べながらセンゴクが近づいてきており、ジェシカに抱きしめられている為首だけ後ろに向ける。
『はい
?、なんでしょう』
じー、っと見てくるセンゴクに首を傾げるが、数秒後にため息をついてガープの方へ視線を向けた。
セ「たしかにお前の言った通り綺麗な娘だな」
ガ「じゃろ?」
セ「だが、この娘に海軍や天竜人が惑わされ、数十年間捕まえられんとは…」
そのセンゴクの言葉に仮面をしていなかったことに気づいたが、退役したセンゴクは今更恋歌を捕まえることはしないだろうとまぁいいか、と特に取り繕うことはしない。
セ「その2人のことなら心配するな
この国はおそらく安全になる」
『そうですか
じゃあ安心だね』
ジ「うん…!
恋歌のおかげだよ!
こんな島でも私たちにとっては故郷…
ほんとはここを出たくなかったのよ…」
ありがとうと強く抱きしめてくるジェシカを抱きしめ返し、センゴクの言葉を信じて今回の全ての依頼は完遂できたなと、満足したように目を閉じた。
『…もういいの?』
ロ「…ああ」
その言葉はローを気遣うもので、この状況でも気遣ってくれる恋歌に感謝をして今度こそ手を引いて部屋を出た。
ベ「あ!キャプテン!!」
船内から出てきたローを心配するようにクルーたちの視線が集まるが、いつも通りの様子のローを見てほっとしたように息を吐いていた。
ベ「恋歌は大丈夫?」
『え?わたし?』
ベ「うん、俺枕になるよ?」
コロシアムでの出来事をまだ心配してくれているのだとわかり、大丈夫だと笑って返した。
『ありがとう
でも、ベポの枕は元気な時でもお願いしたいかな』
ベ「いつでも来てくれていいよ!!」
ぎゅー、っと抱きしめてくるベポを抱きしめ返してふかふかのお腹に擦り寄る。
『もうちょっと堪能したいけど今日は帰るね』
ベ「ええー…」
依頼も達成し、ローにコラソンからの伝言も伝えることができたのでもう帰らなければいけない。
『もう一度あの島に戻らないといけないしね』
ロ「あの2人組か」
先に今回の依頼主であるローたちを逃そうと思っていた為、ジェシカとレオはまだあの島にいる。
恋歌が暴れたおかげでまだ島は混乱しており、2人を逃すには今しかない。
『じゃあ今日は帰るね
またどこかで会いましょう』
ロ「ああ
今回は助かった」
『どういたしまして
あ、忘れもの』
ちょいちょい、と手招きをすると不思議そうな顔をしながら腰を曲げて顔を近づける。
ロ「…ってぇ!」
手が届く距離にくると、にこっと笑った恋歌がでこぴんをした。
軽めにしたのでそこまで痛くはないだろうが、少しだけおでこが赤くなっている。
『ふふ、仕返しだよ』
ロ「……悪かった」
((え?何の仕返し?))
好きでもない男にあそこまでされてこの程度で済んでしまうのかと少し恋歌のことが心配になったが、本気の恋歌に勝てるわけもないので素直に謝っておく。
『じゃあ行くね
ばいばい』
ばいばい、と手を振るとクルーたちが振り返してくれその一瞬後にハートの海賊団の船から恋歌が消えた。
ベ「いっちゃったね…」
ロ「ああ
追加で珠はもらったしこれでまた呼び出せばいい」
シ「てかキャプテン、仕返しって何したんすか?」
ロ「………別に何でもいいだろ」
島に戻ると船のない海軍は帰れておらず、セウム王国も桜姫が現れ悪魔の実をとられたという前代未聞の事態、そして世界が干上がるほどの力を使われた原因ということで新聞記者が押し寄せている。
『(これ…またマルコさんに怒られるかな…)』
いつも無茶をしているつもりはなくとも新聞に載るような事をすると怒られているので、今回も怒られそうだなとちょっと鼻に戻るのが嫌になった。
『あ、いたいた
お待たせ』
ジ「恋歌!!」
コロシアムの人目につかないところで待っていてもらったジェシカとレオは恋歌に声をかけられると俯いていた顔を上げて走り寄ってきた。
ガ「…わしをこいつらの護衛につけるとは人使いの荒いことじゃの」
『すいません
けどガープさんのこと信じてるんで、お任せしたんです』
ガ「まぁそりゃかまわんが、こやつら島を出なくとも良くなったぞ」
『え?そうなんですか?』
どうやって逃そうとか、どこに逃げてもらったほうがいいのかなど考えていたのに、ガープは逃げる必要はないと伝える。
どういうことなのかと問うと、そばにいたジェシカが恋歌の手を握ってぐいっと顔を近づけてきた。
ジ「恋歌のおかげなの!」
『え?わたし?』
何もした覚えがない恋歌は、興奮しているジェシカの後ろでため息をついているガープに視線を向けて解答をもらおうとした。
ガ「おぬしがこの国のばか国王に本物の地獄を見せ、世界の破滅までしかけたからじゃ」
『でもあれ幻ですよ?』
ガ「…それでもじゃ
本気を出せばその地獄を幻ではなく現実にできる」
『まぁ…それはできますけどしませんよ?』
ガ「わしらはそれをわかっとるが、おぬしを…桜姫を怒らせると世界は簡単に滅ぶとわかった
世界の破滅を間近で感じて国王はこれからのコロシアムは内容を考えると言っておったからの
これからは大丈夫じゃ」
『…そうですか
じゃあジェシカたちはこの島で暮らせるのね』
ジ「うん!恋歌のおかげよ!
本当にありがとう!」
ぎゅっ、と抱きしめられお礼を言われどういたしましてと返す。
『(今日はよく抱きしめられる日だなぁ)』
セ「…無事に悪魔の実は渡せたのか?」
恋歌の後ろからぼりぼりとおかきを食べながらセンゴクが近づいてきており、ジェシカに抱きしめられている為首だけ後ろに向ける。
『はい
?、なんでしょう』
じー、っと見てくるセンゴクに首を傾げるが、数秒後にため息をついてガープの方へ視線を向けた。
セ「たしかにお前の言った通り綺麗な娘だな」
ガ「じゃろ?」
セ「だが、この娘に海軍や天竜人が惑わされ、数十年間捕まえられんとは…」
そのセンゴクの言葉に仮面をしていなかったことに気づいたが、退役したセンゴクは今更恋歌を捕まえることはしないだろうとまぁいいか、と特に取り繕うことはしない。
セ「その2人のことなら心配するな
この国はおそらく安全になる」
『そうですか
じゃあ安心だね』
ジ「うん…!
恋歌のおかげだよ!
こんな島でも私たちにとっては故郷…
ほんとはここを出たくなかったのよ…」
ありがとうと強く抱きしめてくるジェシカを抱きしめ返し、センゴクの言葉を信じて今回の全ての依頼は完遂できたなと、満足したように目を閉じた。