大恩人の形見
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『別にわたしは構いませんよ』
「は?」
『この国を滅ぼせば悪魔の実はわたしのものでしょう?』
「そ、それは…「ぎゃあああああ!!」」
「いやぁあああああ!」
国王が折れるべきかと悩んでいると、先ほどとは比べ物にならないほどの悲鳴が聞こえてきた。
悲鳴が起こった方を見ると、結界の端に近かった者から身体が燃え、溶けていっている。
『こういうのを望んでたんでしょう?』
ロ「おい!恋歌やり過ぎだ!!」
ベ「恋歌こんなことしちゃダメだよ!!」
恋歌がここまでする必要はないと、ローとベポが声を張り上げるが、恋歌は一瞬目線を向けただけで止めることはない。
シャチとペンギンは他の観客に巻き込まれており、人の波に流されそうになっている。
セ「……ここまでするのか」
ガ「おい!センゴクなにが起こっとるんじゃ!!」
まさに地獄絵図という言葉が相応しい光景がコロシアム内で起こっている。
徐々に狭まる結界から出ないように逃げ道を探し、女子ども関係なく醜い争いが起こる。
『全滅かわたしの優勝を認めるかどうします?』
逃げ惑う国民、不安そうな家族、血が見たいと言ったがこんな地獄を見たかったわけではない。
「わ、かった…
もう…負けでいい…」
『では、わたしが優勝で問題ありませんね?』
「ああ!!」
『そうですか
それはよかった』
その言葉を聞いた直後、刀の発動を全て解いた。
「……は?」
「…え?」
結界も全て解かれた後、生温い風が一瞬流れた。
ロ「ど、どうなってる…」
『今更さっきの言葉を撤回したりしませんよね?』
「は、嵌めたのか…?」
『さぁ?』
答える気のない恋歌は、腕と足の鎖を破壊した。
先ほどまでの地獄絵図は消え去り、観客もなにが起こったのかわかっておらずぽかんとしている。
『もう一度さっきのを繰り返したいなら別にいいですよ』
「………もういい、充分だ」
疲れたように頭を抱える国王に、満足そうに笑う恋歌の顔は仮面で誰にも見られることはなかった。
ロ「………」
『はい、これ約束の悪魔の実』
ぽん、と悪魔の実をローの手の上に乗せると、難しそうな顔をして小さく礼を言われた。
ちなみに今はコロシアムから出て、潜水艇を停めた洞窟へ戻ってきている。
海軍は船が溶けてしまったことにより海賊を追うどころではなく、すんなりここまで戻ってこれた。
あの地獄の中で恋歌のことを非難できる元気がある者はおらず、悪魔の実もすんなり渡してもらえた。
ロ「さっきのは…なんだ…」
『さっきの?
ああ、あれはただの催眠
途中まではほんとで、結界を緩めたあたりからは幻だったんだよね』
ロ「催眠…
お前…結構えげつないな…」
自分の身体が溶ける感覚など、トラウマでしかない。
実際結界が張られていなかった場合、あの地獄は夢ではなく現実だった。
ベ「恋歌…大人しそうなのに怖いんだね」
『あ、ごめんね
みんなを危険に晒すつもりはなかったよ
ああいう人たちは見るのは好きでも自分がその立場になったら弱いから
すぐ終わると思ってた
それにあの結界から出てたらあんな徐々にじゃなくて、一瞬で溶けてたしね』
さらっと怖いことを言う恋歌に身震いがしたハートの海賊団は、見た目だけで人を判断してはいけないと心に深く刻んだ。
ロ「まぁもうそれはいい
問題はここからどうやって脱出するかだ」
シ「海…なくなっちゃいましたね…」
『それは…ごめんなさい』
そう、先ほどの恋歌が発した熱で洞窟の中にあった水が全て蒸発し、ハートの海賊団の潜水艇はころん、と転がっている状態。
水がないためここから出ることができないのだ。
「は?」
『この国を滅ぼせば悪魔の実はわたしのものでしょう?』
「そ、それは…「ぎゃあああああ!!」」
「いやぁあああああ!」
国王が折れるべきかと悩んでいると、先ほどとは比べ物にならないほどの悲鳴が聞こえてきた。
悲鳴が起こった方を見ると、結界の端に近かった者から身体が燃え、溶けていっている。
『こういうのを望んでたんでしょう?』
ロ「おい!恋歌やり過ぎだ!!」
ベ「恋歌こんなことしちゃダメだよ!!」
恋歌がここまでする必要はないと、ローとベポが声を張り上げるが、恋歌は一瞬目線を向けただけで止めることはない。
シャチとペンギンは他の観客に巻き込まれており、人の波に流されそうになっている。
セ「……ここまでするのか」
ガ「おい!センゴクなにが起こっとるんじゃ!!」
まさに地獄絵図という言葉が相応しい光景がコロシアム内で起こっている。
徐々に狭まる結界から出ないように逃げ道を探し、女子ども関係なく醜い争いが起こる。
『全滅かわたしの優勝を認めるかどうします?』
逃げ惑う国民、不安そうな家族、血が見たいと言ったがこんな地獄を見たかったわけではない。
「わ、かった…
もう…負けでいい…」
『では、わたしが優勝で問題ありませんね?』
「ああ!!」
『そうですか
それはよかった』
その言葉を聞いた直後、刀の発動を全て解いた。
「……は?」
「…え?」
結界も全て解かれた後、生温い風が一瞬流れた。
ロ「ど、どうなってる…」
『今更さっきの言葉を撤回したりしませんよね?』
「は、嵌めたのか…?」
『さぁ?』
答える気のない恋歌は、腕と足の鎖を破壊した。
先ほどまでの地獄絵図は消え去り、観客もなにが起こったのかわかっておらずぽかんとしている。
『もう一度さっきのを繰り返したいなら別にいいですよ』
「………もういい、充分だ」
疲れたように頭を抱える国王に、満足そうに笑う恋歌の顔は仮面で誰にも見られることはなかった。
ロ「………」
『はい、これ約束の悪魔の実』
ぽん、と悪魔の実をローの手の上に乗せると、難しそうな顔をして小さく礼を言われた。
ちなみに今はコロシアムから出て、潜水艇を停めた洞窟へ戻ってきている。
海軍は船が溶けてしまったことにより海賊を追うどころではなく、すんなりここまで戻ってこれた。
あの地獄の中で恋歌のことを非難できる元気がある者はおらず、悪魔の実もすんなり渡してもらえた。
ロ「さっきのは…なんだ…」
『さっきの?
ああ、あれはただの催眠
途中まではほんとで、結界を緩めたあたりからは幻だったんだよね』
ロ「催眠…
お前…結構えげつないな…」
自分の身体が溶ける感覚など、トラウマでしかない。
実際結界が張られていなかった場合、あの地獄は夢ではなく現実だった。
ベ「恋歌…大人しそうなのに怖いんだね」
『あ、ごめんね
みんなを危険に晒すつもりはなかったよ
ああいう人たちは見るのは好きでも自分がその立場になったら弱いから
すぐ終わると思ってた
それにあの結界から出てたらあんな徐々にじゃなくて、一瞬で溶けてたしね』
さらっと怖いことを言う恋歌に身震いがしたハートの海賊団は、見た目だけで人を判断してはいけないと心に深く刻んだ。
ロ「まぁもうそれはいい
問題はここからどうやって脱出するかだ」
シ「海…なくなっちゃいましたね…」
『それは…ごめんなさい』
そう、先ほどの恋歌が発した熱で洞窟の中にあった水が全て蒸発し、ハートの海賊団の潜水艇はころん、と転がっている状態。
水がないためここから出ることができないのだ。