大恩人の形見
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?結界のおかげで熱さを感じない国王は、なぜ剣闘士たちが逃げているのかわからない。
「な、なんと…剣闘士たちが自らリングの外へ…
桜姫以外全員場外です…」
「み、認められるか!!
なんだこのザマは!!」
結局観客の望むような展開にはならず、桜姫が相手をした戦いは全員が場外で決着がついてしまっている。
王族も観客も納得できないと喚いているので、恋歌は小さなため息をついた。
『(仕方ないか…)』
すでにリングの上には誰も残っておらず、この島の住人は恋歌以外結界の中に入った。
『……はぁ
(わたしも気をつけないと…)』
一度深呼吸をして、抑えていた力を通常に戻す。
「「「!?」」」
じゅわ、っと恋歌の周り以外リングが一瞬にして溶けてなくなった。
「…溶けた?」
結界の中ではなにが起こっているかわからず、一瞬でなくなったリングに首を傾げている。
なにが起こっているのかを確認させるために恋歌に結界を解かせようと国王が腰を上げる前に、後ろにいたセンゴクが持っている電伝虫が鳴った。
セ「どうした」
「た、大変です!
て、天変地異が!!」
恋歌に結界を解くように言おうと思ったところだったため、拡声器もついており海兵の声がコロシアム中に響き渡る。
セ「落ち着け
なにが起こってるか説明しろ」
「う、海が…!!
船が…!!」
セ「海?
船?」
かなりうろたえている海兵は、なにが言いたいのかわからずセンゴクが落ち着かせるために声をかける。
ガ「あー…センゴクか?」
セ「ガープか
そちらはどうなっている」
埒のあかない海兵に代わって、そばにいたらしいガープが代わりに現状を伝える。
ガ「わしらは大丈夫なんじゃが、海の水位が下がってきとる
気温も少しずつ上がってきとるからまるで夏島じゃ」
セ「水位?」
ガ「ああ…しかも船は…なぜか溶けてしまいおった
そっちで…桜姫がなにかしたか」
訳のわからない異常事態に思い当たることはただ一つ。
セ「ああ…最悪だ…
あやつ…!」
ロ「(どういうことだ?)」
ただ立っているだけの恋歌を見て、何かに気づいたセンゴクは国王が持っている拡声器の電伝虫を引ったくった。
セ「桜姫貴様…!!
この世界を焼き尽くす気か!!」
『…やってみろと言ったのはその人です』
「ど、どういう…」
電伝虫を引ったくったセンゴクに不敬だと怒鳴りつけようとしたが、それ以上の剣幕で恋歌を怒鳴っているため困惑している。
センゴクが言っていることも、恋歌がやっていることもわからない。
セ「もう充分だ…!」
『残念ですけどわたしが1番それをわかってほしい人たちがなにもわかっていないので止められません』
「きちんと説明せんか!!」
ガ「…さっさとせんとこの世界の海が干上がる
そやつはこの世界が干上がるほどの力を出しとるんじゃ」
「「「!?」」」
ガープの声も拡声器で観客に伝わりざわついてはいるが、全く実感がわかない。
『これでわたしの優勝認めてくれますか?』
「ふ、ふざけるな!なんなんだ一体!!」
『あなたが世界を滅ぼすことなんてできないと仰ったので…滅ぼそうとしてるんですよ』
身近なものがなにも溶けておらず気温の変化もわからないので実感がないのかと、恋歌は徐々に結界を狭めていく。
「ぎゃー!」
「壁が溶けた!!!」
どろどろとコロシアム内が溶け出し、観客たちはパニックになって我先にと逃げようとしている。
「陛下!お逃げください!!」
兵士たちが国王に逃げるように促すが、この状況で一体どこに逃げればいいのかわからず椅子から腰を上げることができない。
セ「…負けを認めてください!
このままでは本当に世界が滅びます!!」
センゴクが説得をするが、プライドが許さないのかなかなか認めようとしない。
「な、なんと…剣闘士たちが自らリングの外へ…
桜姫以外全員場外です…」
「み、認められるか!!
なんだこのザマは!!」
結局観客の望むような展開にはならず、桜姫が相手をした戦いは全員が場外で決着がついてしまっている。
王族も観客も納得できないと喚いているので、恋歌は小さなため息をついた。
『(仕方ないか…)』
すでにリングの上には誰も残っておらず、この島の住人は恋歌以外結界の中に入った。
『……はぁ
(わたしも気をつけないと…)』
一度深呼吸をして、抑えていた力を通常に戻す。
「「「!?」」」
じゅわ、っと恋歌の周り以外リングが一瞬にして溶けてなくなった。
「…溶けた?」
結界の中ではなにが起こっているかわからず、一瞬でなくなったリングに首を傾げている。
なにが起こっているのかを確認させるために恋歌に結界を解かせようと国王が腰を上げる前に、後ろにいたセンゴクが持っている電伝虫が鳴った。
セ「どうした」
「た、大変です!
て、天変地異が!!」
恋歌に結界を解くように言おうと思ったところだったため、拡声器もついており海兵の声がコロシアム中に響き渡る。
セ「落ち着け
なにが起こってるか説明しろ」
「う、海が…!!
船が…!!」
セ「海?
船?」
かなりうろたえている海兵は、なにが言いたいのかわからずセンゴクが落ち着かせるために声をかける。
ガ「あー…センゴクか?」
セ「ガープか
そちらはどうなっている」
埒のあかない海兵に代わって、そばにいたらしいガープが代わりに現状を伝える。
ガ「わしらは大丈夫なんじゃが、海の水位が下がってきとる
気温も少しずつ上がってきとるからまるで夏島じゃ」
セ「水位?」
ガ「ああ…しかも船は…なぜか溶けてしまいおった
そっちで…桜姫がなにかしたか」
訳のわからない異常事態に思い当たることはただ一つ。
セ「ああ…最悪だ…
あやつ…!」
ロ「(どういうことだ?)」
ただ立っているだけの恋歌を見て、何かに気づいたセンゴクは国王が持っている拡声器の電伝虫を引ったくった。
セ「桜姫貴様…!!
この世界を焼き尽くす気か!!」
『…やってみろと言ったのはその人です』
「ど、どういう…」
電伝虫を引ったくったセンゴクに不敬だと怒鳴りつけようとしたが、それ以上の剣幕で恋歌を怒鳴っているため困惑している。
センゴクが言っていることも、恋歌がやっていることもわからない。
セ「もう充分だ…!」
『残念ですけどわたしが1番それをわかってほしい人たちがなにもわかっていないので止められません』
「きちんと説明せんか!!」
ガ「…さっさとせんとこの世界の海が干上がる
そやつはこの世界が干上がるほどの力を出しとるんじゃ」
「「「!?」」」
ガープの声も拡声器で観客に伝わりざわついてはいるが、全く実感がわかない。
『これでわたしの優勝認めてくれますか?』
「ふ、ふざけるな!なんなんだ一体!!」
『あなたが世界を滅ぼすことなんてできないと仰ったので…滅ぼそうとしてるんですよ』
身近なものがなにも溶けておらず気温の変化もわからないので実感がないのかと、恋歌は徐々に結界を狭めていく。
「ぎゃー!」
「壁が溶けた!!!」
どろどろとコロシアム内が溶け出し、観客たちはパニックになって我先にと逃げようとしている。
「陛下!お逃げください!!」
兵士たちが国王に逃げるように促すが、この状況で一体どこに逃げればいいのかわからず椅子から腰を上げることができない。
セ「…負けを認めてください!
このままでは本当に世界が滅びます!!」
センゴクが説得をするが、プライドが許さないのかなかなか認めようとしない。