大恩人の形見
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ベ「ねぇキャプテン…」
ロ「…なんだ」
恋歌が規則正しい息をし始めたのを確認した後、ベポが小声でローに話しかける。
ベ「恋歌って仮面してないとあんまり強そうに見えないね…」
ロ「…」
ベ「こんな小さい身体で戦って…あんなことがあっても笑ってて…
俺…恋歌には笑っててほしいんだ
仲間と一緒ぐらい恋歌が好き
一緒に恋歌が笑ってくれる事がしたい」
ロ「…そうか」
自分の腕の中で眠る恋歌を起こさないようにぎゅっと抱きしめてすりすりと自分の頬を恋歌の頭にすり寄せる。
ベ「キャプテンも恋歌のこと好きでしょ?」
ロ「…嫌いな奴にこんな依頼しねぇよ」
ベ「へへっ、終わったらなにして恋歌と遊ぼうかなー」
恋歌を大事そうに抱えて、何をしようかとぶつぶつ言っているベポに静かにしろと注意をして、ローは近くに誰か来たらすぐにわかる様に周囲を警戒しながら目を閉じた。
遠くで歓声が聞こえ予選の終了を告げる実況の声が聞こえてきた。
それに反応したローは恋歌を起こすためにベポの正面に回る。
ロ「おい、恋歌起きろ」
『…ん?』
肩を軽く叩いて声をかけると目の前にローがいるのが不思議なのか、何度か瞬きをして夢かどうかを確かめている。
ベ「恋歌起きてー
もうすぐ決勝戦始まっちゃうよ」
『あ、そうだった』
ベポに身体をゆすられて完全に覚醒した恋歌はすぐに起き上って、借りていたコートをローに返した。
『ありがとう』
ロ「…よく寝てたな」
返ってきたコートを着て、かたまった身体をほぐすように伸びをしている恋歌を見て、見た限りでは元気そうで内心ほっとした。
『うん、ありがとう
おかげで決勝戦は思いっきり戦えるよ』
ぎゅっと小さな拳を握りしめて笑う恋歌に、小さくため息をついたローはベポに先に客席に戻る様にと伝えた。
ベ「え?なんで?」
ロ「いいから行け」
ベ「…?
アイアイ、キャプテン
恋歌応援してるから無茶しないように頑張ってね」
『うん、ありがとう』
ばいばいと手を振りながら走って客席に戻っていくベポを見送る。
ロ「恋歌、顔上げろ」
外されていた仮面を持って立っているローを見てつけてくれるのかと思い、顔をローの方に向ける。
ロ「…約束は覚えているな」
『もちろん』
仮面をつけてくれ髪を撫でて整えてくれる。
撫でた手をそのまま後頭部に回され軽く引き寄せられ額がローの胸に当たった。
『ローさん?』
ロ「…恋歌
信じて…いいんだな…」
『…うん、どんな条件でもわたしは負けない
約束も守るよ』
ロ「…ああ」
ぎゅっと一瞬だけ恋歌を強く抱きしめて、離れると小さく謝ってきた。
『どうして謝るの?
心配してくれてるんでしょ?』
ロ「いや…まぁそれもある…」
少しだけ邪な気持ちもあったローは気まずそうに視線を逸らした。
『じゃあ行くね
あ、これみんなで食べて』
実況の声が決勝戦に参加する選手を呼んでいるので、先ほどセンゴクにもらったおかきをローに渡した。
ロ「(このおかき…)
どうした」
おかきをじっと見て何かを考えていたローは、恋歌が自分の少し右上を見ていることに気づいた。
自分で確認をしてみるが何もない。
『…ううん
じゃあ行ってくるね』
ロ「ああ」
ロ「…なんだ」
恋歌が規則正しい息をし始めたのを確認した後、ベポが小声でローに話しかける。
ベ「恋歌って仮面してないとあんまり強そうに見えないね…」
ロ「…」
ベ「こんな小さい身体で戦って…あんなことがあっても笑ってて…
俺…恋歌には笑っててほしいんだ
仲間と一緒ぐらい恋歌が好き
一緒に恋歌が笑ってくれる事がしたい」
ロ「…そうか」
自分の腕の中で眠る恋歌を起こさないようにぎゅっと抱きしめてすりすりと自分の頬を恋歌の頭にすり寄せる。
ベ「キャプテンも恋歌のこと好きでしょ?」
ロ「…嫌いな奴にこんな依頼しねぇよ」
ベ「へへっ、終わったらなにして恋歌と遊ぼうかなー」
恋歌を大事そうに抱えて、何をしようかとぶつぶつ言っているベポに静かにしろと注意をして、ローは近くに誰か来たらすぐにわかる様に周囲を警戒しながら目を閉じた。
遠くで歓声が聞こえ予選の終了を告げる実況の声が聞こえてきた。
それに反応したローは恋歌を起こすためにベポの正面に回る。
ロ「おい、恋歌起きろ」
『…ん?』
肩を軽く叩いて声をかけると目の前にローがいるのが不思議なのか、何度か瞬きをして夢かどうかを確かめている。
ベ「恋歌起きてー
もうすぐ決勝戦始まっちゃうよ」
『あ、そうだった』
ベポに身体をゆすられて完全に覚醒した恋歌はすぐに起き上って、借りていたコートをローに返した。
『ありがとう』
ロ「…よく寝てたな」
返ってきたコートを着て、かたまった身体をほぐすように伸びをしている恋歌を見て、見た限りでは元気そうで内心ほっとした。
『うん、ありがとう
おかげで決勝戦は思いっきり戦えるよ』
ぎゅっと小さな拳を握りしめて笑う恋歌に、小さくため息をついたローはベポに先に客席に戻る様にと伝えた。
ベ「え?なんで?」
ロ「いいから行け」
ベ「…?
アイアイ、キャプテン
恋歌応援してるから無茶しないように頑張ってね」
『うん、ありがとう』
ばいばいと手を振りながら走って客席に戻っていくベポを見送る。
ロ「恋歌、顔上げろ」
外されていた仮面を持って立っているローを見てつけてくれるのかと思い、顔をローの方に向ける。
ロ「…約束は覚えているな」
『もちろん』
仮面をつけてくれ髪を撫でて整えてくれる。
撫でた手をそのまま後頭部に回され軽く引き寄せられ額がローの胸に当たった。
『ローさん?』
ロ「…恋歌
信じて…いいんだな…」
『…うん、どんな条件でもわたしは負けない
約束も守るよ』
ロ「…ああ」
ぎゅっと一瞬だけ恋歌を強く抱きしめて、離れると小さく謝ってきた。
『どうして謝るの?
心配してくれてるんでしょ?』
ロ「いや…まぁそれもある…」
少しだけ邪な気持ちもあったローは気まずそうに視線を逸らした。
『じゃあ行くね
あ、これみんなで食べて』
実況の声が決勝戦に参加する選手を呼んでいるので、先ほどセンゴクにもらったおかきをローに渡した。
ロ「(このおかき…)
どうした」
おかきをじっと見て何かを考えていたローは、恋歌が自分の少し右上を見ていることに気づいた。
自分で確認をしてみるが何もない。
『…ううん
じゃあ行ってくるね』
ロ「ああ」