大恩人の形見
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?巨人族の拳でリングが割れ、足場を崩された何人かが場外判定となった。
ベ「恋歌…力持ちだったんだ…」
シ「力持ちなんて言葉で片付けていいのか…あれ…」
『【黒い靴(ダークブーツ)最大出力】』
「ちょこまかと…!」
巨人族が次の一撃を放つより速く恋歌の蹴りが巨人族を身体ごと吹き飛ばす。
「きょ、巨人族が吹っ飛ばされたぁあああああ!?」
その巨体に巻き込まれリング上の何人かも吹き飛ばされる。
『【円舞 霧風】』
「「「わぁぁあああああ」」」
今宙に舞っている者たちが場外判定されるより速く、リング上に残っている者たちを風で吹き飛ばす。
あまりにも一瞬の出来事に恋歌以外の選手がほぼ同時に宙に舞っているようにしか見えなかった。
そして数秒後、宙に舞っていた選手たちは全て場外。
「ぜ、全員場外!!
Bグループからは桜姫だけが決勝へ進出だ!!」
「ふざけんな!!それでも世界最強かよ!」
「場外なんか納得できるか!!」
「殺せ!!」
恋歌が選手たちをなるべく傷付けず、全員を場外にしたのが気に食わないのか観客席からは野次が飛び交う。
ベ「あわわ…どうしよう…!
キャプテン!!」
ロ「…ああ」
仮面で表情は見えないが恋歌の性格上不必要な殺しをするとも思えない。
だがこの国の住人はそれでは納得がいかない。
ハートの海賊団もどうすれば観客が黙るかを考えている。
ローが能力で観客全員を外に出そうかと考え始めたとき、どごぉん!とリングが破壊される音が響いた。
その音にしん、と静まり返る場内。
観客たちの視線の先は音の発信源。
『…うるさい』
音は恋歌がリングを踏み砕いた音。
巨人族が殴った時とは比べものにならないほどの衝撃で、リングは粉々に砕け散っている。
『わたしがどんな戦い方をしようとここのルールでは勝ちは勝ち
世界最強とか言ってるのもあなたたち
わたしが世界最強に相応しくないと言うのなら実力でもぎ取ればいい
人の命をおもちゃみたいに扱わないで
優勝するのはわたし
出来る限り参加者の命は奪わない
それに文句があるなら言葉じゃなくて態度で示せばいいでしょ?』
いらついた恋歌に静かに怒りを向けられ、観客たちは声がでない。
集団心理が働いて野次を飛ばしただけのようで、個人的に向かってくる者などいないと最初からわかっていた。
「待て、桜姫」
『……』
騒ぎがひと段落したところで立ち去ろうとすると、実況の人とは違う声が拡声器から聞こえてきた。
声の主を探すとそれは今まで黙っていた国王で、椅子から立ち上がって恋歌を見下ろしている。
「貴様の言うことも尤もだがここは殺しを楽しむコロシアム
観客が求めているものが血であるということはわかるな?」
『悪趣味としか思えませんけどね』
「そこでだ
貴様が出場者たちを殺す気がないのであればこちらも観客を楽しませるために考えなければなるまい」
『……相手を殺せという内容以外であれば考慮します』
ロ「(しまった…!
何を言うかわからねぇが恋歌は俺の依頼を優先して受けるしかねぇじゃねぇか!)」
その恋歌の言葉を聞いて国王はにやりと笑った。
「いい回答だ
決勝戦で内容は伝える
それで受けるかどうかは貴様が決めろ
但し断った場合その場で棄権とみなす」
『………わかりました
じゃあその条件でわたしが勝った場合どんな結末だろうと悪魔の実はもらいます』
「いいだろう」
話は終わったと国王が座ったのを見て、恋歌も控室に戻って行った。
ベ「恋歌…力持ちだったんだ…」
シ「力持ちなんて言葉で片付けていいのか…あれ…」
『【黒い靴(ダークブーツ)最大出力】』
「ちょこまかと…!」
巨人族が次の一撃を放つより速く恋歌の蹴りが巨人族を身体ごと吹き飛ばす。
「きょ、巨人族が吹っ飛ばされたぁあああああ!?」
その巨体に巻き込まれリング上の何人かも吹き飛ばされる。
『【円舞 霧風】』
「「「わぁぁあああああ」」」
今宙に舞っている者たちが場外判定されるより速く、リング上に残っている者たちを風で吹き飛ばす。
あまりにも一瞬の出来事に恋歌以外の選手がほぼ同時に宙に舞っているようにしか見えなかった。
そして数秒後、宙に舞っていた選手たちは全て場外。
「ぜ、全員場外!!
Bグループからは桜姫だけが決勝へ進出だ!!」
「ふざけんな!!それでも世界最強かよ!」
「場外なんか納得できるか!!」
「殺せ!!」
恋歌が選手たちをなるべく傷付けず、全員を場外にしたのが気に食わないのか観客席からは野次が飛び交う。
ベ「あわわ…どうしよう…!
キャプテン!!」
ロ「…ああ」
仮面で表情は見えないが恋歌の性格上不必要な殺しをするとも思えない。
だがこの国の住人はそれでは納得がいかない。
ハートの海賊団もどうすれば観客が黙るかを考えている。
ローが能力で観客全員を外に出そうかと考え始めたとき、どごぉん!とリングが破壊される音が響いた。
その音にしん、と静まり返る場内。
観客たちの視線の先は音の発信源。
『…うるさい』
音は恋歌がリングを踏み砕いた音。
巨人族が殴った時とは比べものにならないほどの衝撃で、リングは粉々に砕け散っている。
『わたしがどんな戦い方をしようとここのルールでは勝ちは勝ち
世界最強とか言ってるのもあなたたち
わたしが世界最強に相応しくないと言うのなら実力でもぎ取ればいい
人の命をおもちゃみたいに扱わないで
優勝するのはわたし
出来る限り参加者の命は奪わない
それに文句があるなら言葉じゃなくて態度で示せばいいでしょ?』
いらついた恋歌に静かに怒りを向けられ、観客たちは声がでない。
集団心理が働いて野次を飛ばしただけのようで、個人的に向かってくる者などいないと最初からわかっていた。
「待て、桜姫」
『……』
騒ぎがひと段落したところで立ち去ろうとすると、実況の人とは違う声が拡声器から聞こえてきた。
声の主を探すとそれは今まで黙っていた国王で、椅子から立ち上がって恋歌を見下ろしている。
「貴様の言うことも尤もだがここは殺しを楽しむコロシアム
観客が求めているものが血であるということはわかるな?」
『悪趣味としか思えませんけどね』
「そこでだ
貴様が出場者たちを殺す気がないのであればこちらも観客を楽しませるために考えなければなるまい」
『……相手を殺せという内容以外であれば考慮します』
ロ「(しまった…!
何を言うかわからねぇが恋歌は俺の依頼を優先して受けるしかねぇじゃねぇか!)」
その恋歌の言葉を聞いて国王はにやりと笑った。
「いい回答だ
決勝戦で内容は伝える
それで受けるかどうかは貴様が決めろ
但し断った場合その場で棄権とみなす」
『………わかりました
じゃあその条件でわたしが勝った場合どんな結末だろうと悪魔の実はもらいます』
「いいだろう」
話は終わったと国王が座ったのを見て、恋歌も控室に戻って行った。